風の果て

恋をしただけ それだけのことを

オレカタつれづれ(12/13、14@シアターサンモール)

あまりの強行軍っぷりに終わらないかと思ったwAJTも残すところあと2日。派手に風邪ひいて山梨にいけなかったのが2014年悔しかった大賞なんですが、久しぶりに\まってたよー!/した中野初日も、大入りの名古屋も楽しかったなー。せっかくラストが土日公演なんだから行けたらよかったんだけど、本業(笑)がダダ被ったので週末は水道橋で過ごします。

というわけで、ホームへ帰る前にこっちの感想を仕上げてしまおうかと。レポじゃないです。私が見た公演の、この回はこんなこと思った、ここでこれに気づいた、って話をだらだら長々と書いてるだけです。
オレカタ、早天どっちも好きだった。見る前は勝手に早Verの方を楽しみにしてたのだけど、本当にどっちも良くてどっちも好きだった。「このシーンはこっちが好き」とかほとんどないんだよね。たとえばMy初日に、蘭丸はたぶんゆっくんの方が好きだなーと思ったんだけど実際天野Ver見たら天野くんの蘭丸も綺麗だったし、ラストシーンは基本的に早の方が好きだけど4公演の中で一番好きだったラストは天の千穐楽だった。それがすごく楽しかった。見れてよかった。し、これがAJTも終わりひと段落したときにどう進化するのか、この先を見てみたい(ので諸々検討するw)

  • 12/13昼(早)

MY初日にして魔のH列。しかもセンター寄り。なんっっっも見えねぇwステージ中央が前の人の頭で遮られるから、主役が全然見えない超ストレス席。なので、話を追うのに必死だった。あ、位置的に団吉師匠は凄いよく見えたなw

ゆっくんの三四郎がめっちゃ陰気とは聞いてたんだけど、想像以上に鬱々とした子で可愛かったです、早三四郎。お芝居に出てくるキャラクターとしては、ああいうちょっとあぶない子凄く好き(笑)自分に自信がなかった子が花開いていくっていうよりも、内にこもってたエネルギーが放たれた結果、極端な走り方してずぶずぶに依存していったような。でも、普段は劇団員がワイワイしてる時でさえ一人外れたとこにいるような三四郎が、稽古や劇中劇で剣や木刀持った瞬間別人のような動きするのが好きだった。今さら改めていうことでもないけど、殺陣綺麗だよねぇ。自分が最初に大衆以外のお芝居でゆっくん見たのが大和三銃士の春千代だったので、たまにこういう綺麗めの殺陣やってるの観れると嬉しい。天野くんはまるっきり初めましてだったんだけど、天ジョーが予想以上にかっこよくてテンションあがった。天野くんのジョーは王道のカリスマだなぁ。しかし前述したように視界が大幅に遮られてたので、あんまりジョー見る余裕なかったのが残念。
主役以外だと、OPのなおちゃんと奈々さんが美しくて溜息出そうだった。可動ステージの上でお扇子広げるなおちゃん綺麗~。森さんとわいわいしてるのは、ちょっとストリッパー物語の時のみどりちゃん思い出した。強気でかっこいいんだけど、健気。奈々さんと座長の絡みは、間違いないな(笑)そして座長ほんとにかっこいいな(笑)あと一二郎の最後の舞台の後の、奈々さんと清水さんが良くて泣きそうになった。あそこが一番泣きそうだったかも。そのあと三四郎が美鈴の肩抱いて捌けていく後姿が切ない。早Ver.だとリアル母子だから余計に。

一番強烈に好き!!って思ったのは幕末疾風伝のシーン。サントラ買ってないから歌詞とかもあやふやなんだけど、あそこの曲が名曲過ぎた。三四郎演じる女剣士の殺陣に、あのサビが重なった瞬間鳥肌たったもん。正直最初の方は雰囲気探り探りで見てたんだけど、ここで一気にテンションあがって、そこからものすごく集中して見れた気がする。ここの三四郎綺麗だったなー。新幕末スペシャルの時のボツリクエスト「さおとめゆうきの総司が見たい」がまさかこんなところで実現するとは(笑)女は捨てた、に対するジョーの「俺が拾って持っててやったんだよ!」が好きすぎてたまらん。
「燃える本能」は蘭丸の衣装の裾が翻るのが好きで、その裾見つめてた記憶がwあと三四郎がジョーに出来上がった台本を渡すとこ。うつむいてジョーの胸にドンって押し付ける三四郎がものすごい印象に残ったんだけど、この話は天に続く。
ちなみにホスト忠臣蔵は、あけみちゃんだけで1万字書けそうなくらいあけみちゃん大好きなので割愛(笑)しかし「女形やれ」と言われたあとの役で普通に女だったのコント仕立てのあけみちゃんだけで、あとは男として育てられた女剣士だの蘭丸だの倒錯した役ばっかりって、三四郎さんの脳内どうなってるのか(笑)
あ、劇中劇といえば。「飛脚の恋」?の稽古中、後ろに座ってぼんやり眺めてた三四郎さんがなんか呟いてるように見えたんだけど、あれなんだったんだろう。三四郎なのか友貴なのかわからんけど、結構はっきり口動いてた。

ゆっくんと天野くん、実年齢差11歳だっけ?その年の差のせいもあるのか、カリスマ性高くて面倒見のいいジョーと、こどもで危なっかしいけど才能はある三四郎だったなぁ。

  • 12/13夜(天)

この回が一番近くで見れた。前方のド上手。ころころ変わる早ジョーの表情がよく見えて楽しかった!ヲタクあるあるだけど、OPで踊るゆっくんを目で追ってたら「え、これ私昼間見てない!」って振りがあって。なんでだ?と思ったらそこ三四郎が担がれるところだった。あそこ、ジョーはみんなと踊ってるんですね、気づいてなかったw
Wキャストって初めて見たけど(にせ皿の爆弾コンビもWキャストっちゃWキャストだがw)、これ1回目より早天制覇する回の方が圧倒的に面白いな!ぜんっぜん違う!天野くんの三四郎凄い明るい!普通にみんなともわいわいしてるし、人の先頭に立つタイプではないけど、こっちの三四郎の方が断然付き合いやすそうww
ゆっくんのジョーは、OPからまさに「これぞ!!」な殺陣で。奔放で荒っぽいクソガキで、かつ生まれながらの天才!!って感じで気持ち良かったなー。だいぶイカレタやつだったけど、面白かったな。そして序盤の早ジョーはだいたい太一くんだった(笑)初見なのに、はじめてな気がしないよ早ジョーさんwいきいきと立ち回っててかっこよかった。あとジョーは鬘以外もだいぶ衣装が違うのね。天野くんは袖も裾もたくって短くして着てるけど、ゆっくんは着物としてほぼそのまんま着てる。ので、早ジョーの衣装は身体のラインが綺麗に出ててお気に入り。ほっそいな~。

逆バージョンの疾風伝。男の殺陣が以蔵さん~。あの重心の低い構えの殺陣が好きだ。燃える本能は、昼に早Ver.見たときのゆっくん蘭丸のイメージが強くて、これ逆転したらどうなるんだろうって思ってたのだけど、実際見たら信長さま凄い色っぽかった。色気ダダ漏れ。なんとなく天魔様思い出す(という話を翌日のマチソワ間でもしていた)。天野くんの蘭丸も綺麗だったし…とか言ってるので結局全部どっちも好きなんだよw
あとラストシーンで「こんなに違うんだ!」と思ったのは、早Ver.は兄貴肌のジョーが三四郎にハッパかけて最後の芝居に臨むイメージで、天Ver.は逆にずっと強気で暴れん坊だったジョーが一気に脆く見えたこと。天三四郎は、ジョーそのものだけじゃなくジョーからもらったもの気づかされたものの価値をちゃんとわかってるから、ジョーがいなくなっても生きていけそうに見えたんだよなー。早三四郎ちゃんはほんとに迷わず火を放ちそうだけどw昼に見て「三四郎の情念すごいな…」って思った燃える本能の台本渡すとこも、こっちでは挑戦状突きつけるみたいに片手でぐいっと差し出してて、超健全だなとw間違いなく同じ脚本同じ演出なのに、こうも違う印象になるんだねぇ。個人的な好みとしては早Verが好きだけど、天の方が三四郎が明るい分、見終わったあと爽快感がある。

  • 12/14昼(天)

千穐楽。この日は後方下手から。全体が見渡せてストレスフリーだし、双眼鏡使ったから細かい表情も見れた。ただ、ジョーの表情は上手からの方がよく見えるかもしれない。
2回目だと余裕ができるので、色々見てたんですが、例によって祐也くんのお芝居が好きだなぁと。基本祐也拓也田沼くん?で三馬鹿みたいに一緒にわちゃわちゃしてるけど、祐也くんの細かいお芝居ってちょっとしたときに目につく(もちろんいい意味で)。この回だけか毎回かわからないけど、座員たちが劇団を去るシーンで二人は結構しっかり頭下げるんだけど、祐也くんの新海はほとんど頭下げずに怒ったように出て行っちゃうんだよね。それが、あーこの人はこの劇団も三四郎も凄く大事にしてたんだろうなって思えて好きだった。もちろん普段の祐也くんのイメージと重ねちゃってる部分もあるだろうけど。

この回は幕末疾風伝でゆっくんが盛大にやらかしていて。女と男の関係を説明する台詞のところで、思いっきりクロネコ急便とあまぞんのくだりの台詞(「さらにさらに、呉服屋が~」のとこ)が出てきちゃって、そのままごにょごにょと勢いだけで自分のターン終えるゆっくん。それを受けて喋るはずの天野くんも笑っちゃってて、超かっこいい場面のはずなのにぐっだぐだw大反省会案件だなこれw(でもこの二人、こういう「え?これ大丈夫?これ許されるやつ?」ってのちょいちょいあって、良い悪いはさておき私はそういう部分も結構好きだったw)。ただ、この後の天三四郎が色っぽくて綺麗だったんだよねぇ。土曜日はジョー見るので精一杯だったんだけど、天野くんの女剣士は何かを悟ったような諦めたような色気を纏っていて、ゆっくんのとは違った美しさ。同じように女形の場面演じてても、やっぱり天野くんの方がちょっとお姉さんだね、印象が。

あと14日昼はラストシーンが最高だった。なんだろう…言葉で上手く書けないんだけど、時座の小屋に現れたジョーがやたら儚かった。まさに消えちゃいそうだった。お芝居に限らず、たま~にこういう瞬間がある子なんだなぁ…。あと私こっちのバージョンでは、ジョーの悲鳴みたいな「お前と芝居がしたいんだっ!」が凄く好き。ちなみに早Verだと、このあとの「そんなセリフだったか…?」から先の水を得た魚のような天ジョーさんのいきいきっぷりが好き。

  • 12/14夜(早)

千穐楽、そして東京千穐楽!最後はギリギリリザーブで買い足したので補助席で。でも座面のクッション厚めのパイプいすだったから、むしろ通常席より腰が楽くらいだった…(笑)前回被りまくった早Ver、最後はちゃんと見れてよかった。
間に天2回挟んでから見ると、早三四郎の大人しさというか暗さというかが際立つね。昼間のジョーからの振り幅が凄い。千穐楽は冒頭の奈々さんから始まり、西村家総力をあげたアドリブ祭りだったので、最初から最後まで盛大に笑わせてもらったんですが。三四郎の殺陣も絶好調で、前日以上に殺陣がよく喋る(…って言うことにしてる、早乙女兄弟の感情が乗った殺陣のことを)。変な話、ちょっとくらい台詞聞き取れなくても殺陣でカバー効くもんなぁ。こういう感覚って他で経験したことないから不思議。太一くんもだけど、どうなってんのあの兄弟の殺陣。ってことで、最後の幕末疾風伝も最高だった。4回見て4回もれなく内心「ふおぉぉぉぉぉぉ!!!!」ってなってた。アドレナリン大放出(私がw)

天で気になってた部分の検証。燃える本能で信長が斬られて、蘭丸が二刀流で向かっていくところ、早ジョーは可動ステージの真ん中にもたれてそのまま動かなくなってたのね(ちょっと播磨様の最期思い出したわ…)。天野くんそんなだったっけ?と違和感感じたので千穐楽は天ジョーに注目してみたら、やっぱこっちのジョーは動いてるし、なんなら戦う蘭丸のこと目で追ってるんだよね。この違いどこから生まれたんだろー。気になる。
あと印南さんの「彼、笑ったの」のところ。座り込んでる早三四郎さんの羽織がずりおちて肩がチラリするのが見どころだった。他のとこでは暴れまわってもはだけないから、あれ意図的にやってるんだろうか。最高だな。