風の果て

恋をしただけ それだけのことを

観たものいろいろ

2月中は8割方朱雀のことを考えて生きてましたが、一応ほかにもちょこちょこ見てたのでざっくり記録。
つかトリプルについては自分用でため込んでる分があるんだけど、あれは本当に何をどこまで公開で書いていいか悩ましいので(初見の印象は残しておいた方が後々自分の役に立つ気がして、書き溜めてはある)、ここにはさらっと…。

不良総選挙後の予定としては3/28にエデンズロック見に行って、あとはしばらくジャニ現場かなー。優也ちゃんのGWのやつはチケット余ってるようならぷらっと行こうかと画策中だけど、連休の予定は諸々の当落と蒼の乱の舞台挨拶が決まらんことにはどうにもできない(笑)


  • つかこうへいトリプル「初級革命講座 飛龍伝」2/14ソワレ@紀伊国屋ホール

翔央の前説見に行こうと思ったら祥太郎にチェンジだった14日の公演(笑)バレンタインだったので、ロビー入ったら「チョコレートはこちらへ」って貼ったカゴ持った祥太郎がおかむらさんの隣に立たされてて笑った。タキシード着て綺麗めにしてると結構可愛いね祥太郎。

前説は小川さんと祥太郎でつつがなく。あ、一瞬お手伝いで古田くんも出てた。飛龍伝も見たことないし、当然馴染みのない時代の話ではあるので言葉の解説してくれるのありがたいね。

前説の最後、ガラッとトーンを変えて一気に本編の世界に引き込んだ小川さんと、そこからの神尾さん一人での長台詞は圧巻だった。一人なのに、小夜子はそこに出てきていないのに、二人での芝居を見てるような気分になる。どしゃぶりの中の電話ボックス、昭和中期の安アパートの台所、アパートから少し離れた電柱の陰で、隠し持って出てきたヤッケを着る小夜子。全部ちゃんと見えた、本当に。
………何を書いたらいいんだろう(笑)英子様が綺麗だった。丈の短いぴたっとしたグレーのパーカーに、黒のストレッチスキニー、ひっつめたポニーテール。そんな格好だから素材の味が引き立って、手足の長い素晴らしいプロポーションが全面に押し出されていた。出番はそんなに多くなかったけど、ラストシーンに向かう「あなた!さみしいんです!」の絶叫がやたらと印象に残った。あとお母さんの服を着てくださいって言われた後の、戦闘態勢に入る場面、おでこを覆ってポニーテールを結ぶ仕草が凛として美しくて、ふとこの人の総司を観てみたいと思った。
吉田さんの話も書きたいのだけど、1回見ただけであそこで浴びたものを文章化する力量がまったくないので断念。面白かったです。つか作品がそうなのか、演出によるのか役者によるのかわかんないけど、難しくてもわかんなくても面白いって思えるものが見れるって幸せなことだ。観終わって帰宅した後の疲労感が、精神的な疲れじゃなくていっぱい運動した後のそれだったのは不思議な経験だった。凄い心地よい疲労感(おかげで翌朝起きたら結構な時間だったw)

  • つかこうへいトリプル「いつも心に太陽を」3/1マチネ@紀伊国屋ホール

狂乱の亀有wを経て、再び紀伊国屋ホールへ。どう考えても見て癒されるような作品ではないし、見る側もめちゃくちゃ体力使うのだけど、たぶんあの時一番欲してたのが「いつも通り」の公演だったんだろうなぁ(笑)前説であれやこれや喋り倒してるおかむらさんがいて、もはやだいぶ見慣れてきてる出演者陣がいて、予告編が今回も最高に楽しくて、そして予告編のナレには数日前亀有で見た人が普通に出ていて(笑)、なんだかそれが凄く嬉しかった気がする。

いつも心に太陽を持って生きていくのです。
人を愛することを恐れてはなりません。
人を愛おしく思う気持ちに怯えてはなりません。

感想詳細は割愛するけど、この話ってシゲルがとにかく「美しい少年である」という前提が見る側に浸透してないと成り立たない気がして。柳下くんのシゲルは圧倒的に美しくて、そういう意味で凄く説得力があった。あの舞台にいた人の中で本当に姿形が一番美しいのって太陽で、一番「普通」の感覚にちかいまともな(というか正論を語る)役回りを持っていたのも太陽なんだけど、その対極にいるきっと誰よりもたくさん間違いを持っていて間違ったことをしていているシゲルが、それを超える美しさを内側からほとばしらせていた(まぁ柳下くん、もちろん顔も可愛いんだけど)。太陽(役名忘れた)の美しさは人を不幸にも幸せにもしない「美しい」という事実だけど、シゲルの美しさは周りを破壊する美しさだなぁ。紀伊国屋の照明もいいのかな、あれ。シゲルも谷口もピンスポ浴びてる時がむちゃくちゃ綺麗だった。
あと若手だらけの舞台上で、武田さんのオカマ先生がずば抜けた魅力を放っていた。シゲルとのシーンで、先生は口紅を塗ってつけまつげつけて、チークだってするんだと。綺麗なドレスを着て街を歩くんだと決意表明するオカマ先生はとてつもなく愛らしくてとてつもなくかわいそうだった。どこが一番泣けるかと言ったらそこだった。オカマ先生と谷口が女の戦い繰り広げてるところも好きだったなー。りゅーき見るのダブルス以来だったけど、喋りだすと相変わらず顔にそぐわない迫力でびびる。ステージに立ってる姿見てこの人化け物だなって一番思ったのは太一くんだけど、二番目はりゅーきかもしれん。シゲルに「綺麗だよ」「おまえ可愛いよ」って健気に言い続ける谷口が綺麗で、「おまえも綺麗だよぉぉぉぉ…」と思いながら見ていた(笑)
終盤、「キスして」ってせがむ谷口に、ちゅって音立てて凄く可愛いキスを与えたシゲルがほんっっっとに最低で、それが最高に好きだった。そこからの谷口からのキスシーンがまた綺麗で普通に見惚れてしまった。これ自分が女だからそう思うのかもしれないけど、同性愛異性愛に関係なく、生物学的な「女」が存在しないラブシーンは純度が高い気がする。

あと予告編の話。影マイクの貴公子ご登場で会場がめっちゃ沸いていた(笑)予告は飛龍伝(大石さん武田さん)→ロマンス(土井くん須藤さん)→蒲田(太陽高橋くん)→?(松本さん)→広島(りゅーき)→熱海(柳下くん)かな?なんか足りない気がする。あと松本さんの作品が思い出せない。
りゅきたんの平沼はがっつりテンションあがった。北関東血盟団平沼龍輝!!来月の戸塚版楽しみだけど、あの広島にはりゅーきいないんだなーと思うと残念になるくらい、りゅーきの平沼は好きだ。柳下くんの大山金ちゃんは、同じ衣装同じ登場の仕方だったので1年前を思い出して懐かしくなった。あれが私が初めて触れたつか作品だった。全然意味わかんないけど楽しくて血が沸いて。あれから1年で6作品見たけどどれも見てる間アドレナリン出まくってる感覚になってたまらなく気持ちがいい(笑)……なんて回想してたら、大山登場曲に合わせてゆるく踊るりゅーきさんがくそかっこよくて変な声出そうになりました。ほんとにダンス上手いねりゅーきさん…。

  • 少年社中「リチャードⅢ世」3/8マチネ@あうるすぽっと

そういえば今やってるんだった、ということを思い出して当日券でぷらっと。始めていったあうるすぽっとが綺麗で快適で凄い好きな劇場だった…無駄なおしゃれ感も無駄な小劇場っぽさもなくて、機能性重視!って感じで過ごしやすいwあと椅子が座りごこちがいいって素晴らしいですね!(紀伊国屋後の感想w)

いつか社中のものは見てみたいと思ってたのと、去年フランダースの負け犬で見た池田純矢くんが印象に残っていたので、社会見学気分で観てきた。それこそなかやざきの時以来のドアウェイな雰囲気で新鮮だったぜw(なんだろう、いい悪いの話ではなく、何か客の雰囲気が違うんだよな普段見てるものと)
社中さん、衣装が凄く可愛かった。赤薔薇の女性陣のドレスや小物がどれも華やかで可愛いし、リチャードの白い衣装も装飾凝ってて好き。ちょっと体調がよくなかったのもあってストーリーそのものにはあまり入り込めなかったんだけど、面白かったです。シェイクスピアものには疎いけど、鉈切り丸見てるのでそれとも時々重なったり。殺陣の動きがリチャードだけ剣舞に近いというか、ほかの面々とは違う動きがついてるのはわざとなのかな?小柄な池田くんが舞うように飛び回ってたのが綺麗だったなー。この子のこと全然知らないけど、たぶん凄い動ける子だよね。今回リチャードはあまり殺陣も踊りもなかったから、もっと動きのある作品で見てみたいかも。カーテンコールの最後、メイン二人で一礼して舞台奥に捌けるんだけど、その時の後姿がすーごい綺麗だったから、その背中が一番印象に残ってる。どう動いたら客席からどう見えるか知り尽くしてる感じ。