風の果て

恋をしただけ それだけのことを

観たものいろいろ その2

観劇記録、3月後半編。なんだかんだで今月は毎週末観劇でした。不良総選挙3回入ったから、1か月で7公演。私にしてはだいぶ多い(ダブルス期間の3週間で8公演よりは少ないかw)
ぷらっと、あまり知らないとこの作品も見に行けて楽しい1か月だった。来月は現場少な目(今のところとっつーの広島しかチケットない)なので小休止、の予定。

いつか行ってみたいと前から思ってた極上文學シリーズ。毎回ビジュアルが凄く凝ってて綺麗で、お化粧の腕が抜群にいいって印象だったので、毎回とは言わないまでも気が向くとサイトとかはチェックしてるようにしてて。でも他が忙しかったりでなんだか見れないまま時は流れ…(笑)ようやく行ってきました。観劇予定なかったんだけど、たまたま何の予定もない週末、暇で暇であてもなく渋谷新宿方面電車に乗ったのが16時半(うちから新宿は1時間弱)。電車の中で、「あ、今草迷宮やってるんじゃん!行くか!」となってぷらっと紀伊国屋、当日券で滑り込み。いやー当日券というシステムがある世界って素晴らしい(ジャニヲタの感想)

実際行ってみたら、思ってたよりだいぶクオリティ高くて驚いた。凝ってるなー。開演前からもう客電落ちてセットがぼんやり浮かんでる状態で、開演前や終演後のアナウンスもそこを「迷宮」に見立てた仕様になってて面白い。ホラーハウス入る前みたいな(笑)10分前くらいからアンサンブルの妖たちがそこらじゅうをうろうろ遊び始めていて。好きだなーこういう雰囲気。セット転換もないし決して規模は大きくないんだけど、とにかく全部が凝ってた。わくわくするし、お金払った甲斐あるなって思える。作品にもよるのだろうけど、草迷宮はドンピシャで好みだった。舞台役者にとことん疎いので桑野君しか知らない状態だったけど、役者目当てじゃなくてただ演目が観たくて行って、だれが出てるとか関係なく満足して帰れるのいいなと思った。残念ながらお金と時間には限りがあるから、現実問題そうやって舞台観に行けることってほとんどないのだけど(笑)
中通路のすぐ上、J列っていう当日券あるあるなラッキー席で観劇。下手寄り。見やすくて嬉しいが、目の前通路なので開演前めっちゃ妖に絡まれたw読み師は、明・桑野くん、菖蒲・三上さん、妖・石渡くん、悪左衛門が萩野さん。

手鞠唄を軸に進む物語。ホラーファンタジーって感じかなぁ?生演奏で流れるジャズがおしゃれ。明の、一見凄く普通の繊細そうな青年なのに、どんな怪現象にもひるまず菖蒲に会えるまでは頑として出ていこうとしない静かな執着が好きだった。母への思いとか菖蒲への恋慕とか、理由は色々あるにしろ。そんな明を追い出そうとあの手この手でかかってくる妖トリオも、美しくてどこか愛らしくて好きだった。悪左衛門かっこいいし、菖蒲ちゃんは超美人だし、妖の子は無邪気で可愛いしで、たまらん。三上さんの菖蒲、台詞だけじゃなく歌声も綺麗な女性的な声で素敵だった~。細身で仕草も綺麗でほれぼれ。この回が桑野×三上回のラストだったそうで、カテコで菖蒲ちゃんの方からぎゅっとハグしてたの見て普通にときめいてしまった(笑)見た目ふつーに美女なんだもん(笑)
あと途中で急に挟まれるお遊びコーナーが酷い高低差で面白かったwあんなとこあると思ってなかったからびっくりしたけど、本筋が完璧に作りこまれた世界だから、あそこだけ素に近い状態でわちゃっとしてる姿が見れて楽しい。出てきた瞬間軽快にヨーカイ体操踊ってた桑野ずるい。不意打ちw

いやー面白かったなー。純文学読めないけどこういうのは大好き。またほかの作品、ほかの役者さんでも観たい。

  • エデンズロック 3/28ソワレ@新宿村LIVE

2か月ぶりの野田さん…だったはずなんだけど、結果として9割鯛ちゃん観てた気がするw
キャパ小さいとはいえ(収容人数でいうとトラムくらい?)ド後ろの席だったので一応双眼鏡持って行ったんですが、ほぼ鯛ちゃんのために使ってきたw今回の役、凄いときめき度高かったんだもん、私のリア恋枠ー(笑)

全体の感想としては、もう1回みたい!ってほどじゃないけどw普通に1回観て普通に楽しめた。マクベスとロミジュリをベースに、リア王とかWSS(の元ネタってどの作品なんだっけ?)とかちょっとずつ織り交ぜた、シェイクスピアの改編版みたいなやつ。シェイクスピアつっても難しいつくりではなくて、ストーリー自体は凄くわかりやすいし、ダンスやアクションで見た目の動きもあるので結構楽しかった。ただ、途中まではうまく混ざり合ってたマクベスとロミジュリが後半だんだん分離していって、最終的にそれぞれがそれぞれに勝手にエンディング迎えてて笑ったけどなwそもそもマクベス側があまりにも超展開で、その超展開に飲まれたままロミジュリ班若干放置で強制終了であった…。え?まじかよ何この展開これで終わるの?とうろたえるところに、藤重さんの魔女が超美声で歌いだすので、諸々浄化され、美しく幕を閉じましたけども。
でもまぁまぁ面白かったし、好きなやつだった。たぶん同じシェイクスピアものだとこの間見た社中のリチャードⅢ世みたいなやつの方が評価高いんだろうなって思うけど、好みとしては私こっちが好き。うまい役者さんが多いからお芝居そのものは何の問題もなく楽しめたし。あとチケ代の半分は藤重さんに払える。お芝居も歌も前説も素晴らしかった。

【前説】
オカマ魔女藤重さんによる一人前説(3分)が異常に面白かった。まず出で立ちから面白いのに、喋りも面白いからずるいwお客さん何人かあてて「今日はどちらから?」とか適当にいじるコーナーだったんだけど、超面白かった。藤重魔女からの「ブスッ!」くらった人いいなぁ。最前藤重立ち位置で「ブスって言って」うちわ持ちたいw
途中から残りの魔女2人も登場して、そのまま魔女三人のプロローグから本編へ。そういえば絶対出ると思ってた「きれいはきたない きたないはきれい」が使われてなかったな。言ってほしかった。

【出演者あれこれ】
本来のメインどころ、グラスレー家の三兄弟は、父武田さん、長男アランに水谷さん、ときて次男キルク役の佐伯さんが一応の主人公なのかな?この辺のベテラン勢はさすがのかっこいいおじさんたち。武田さん、オカマでも変態でもない役初めて見るなーと思ってたのに、途中ワンシーンだけ白鳥の湖スタイルで現れたので結局変態でオカマだった。もうカマ口調の方が違和感なく見れる(笑)三男イアン役の小笠原さんは義経千本桜に出る人なのね。30deluxさんからお祝いきてたよ。
若手は和貴くんのリカルドチームと鯛造くんのエリック率いるイーストチームのいざこざがちょっとしたWSSで楽しかった。最初に2チームが対立する場面が和貴くんの歌ありの軽いミュージカル仕立てになってて。音楽に乗りながらナイフくるくるしたり殺陣があったりするんだけど、そこの野田が驚くほどに野田だった(お察しくださいw)。そしてそんな野田の前で、軽やかに飛び回る杉江くん。今回杉江くんと野田がニコイチと聞いていて、確かに行動はともにしていれども実際はエリックの仲間のトップがリンゴで、そこにくっついてるのがポールって形だったかな。杉江くん、お芝居も上手いしアドリブもいけるし、動けるしで可愛かった~。舞台になってる国が「エデン」なので、「リンゴ」って名前はエデンの禁断の果実からとってるのだろうね。そう思うと、最後ジョアンナの死をエリックに伝えに行って物語の最後の部分を動かすキーにリンゴがあてられてたのは納得。そしてそのリンゴの相方の名がポールっていうセンスは嫌いじゃない(笑)杉江君、あのうっすいほっそい身体に必要な内臓全部納まってるのか不思議になるくらい細かったわ~。あ、野田は動くとあれだけど、喋る時は今回も何の違和感もなく。野田のお芝居はごくごくナチュラルであまり舞台っぽくないから聞きやすい。それがアダになる舞台もあるだろうけど、今のところ割と演技の自然な演目が多いし。エリックとリンゴと3人でわちゃわちゃしてるシーンは全部可愛かったな~。頼れる兄貴エリックとクソガキリンゴちゃんに嬉々としていじられるポールさん(エリックとポール2人の関係も、仲良し兄弟っぽくて可愛い)

で、今回の王子様枠である鯛ちゃんですが。ロミオポジション、まじででちょー王子様だった!キスシーン2回もあって、ほんとごちそうさまでした。おっきいひより(笑)のジョアンナも声が可愛いから、ロミジュリパートが最高に可愛かった。
鯛造くん上手いし台詞も聴きやすくて、エリックは詩的というか文学かぶれな発言をする人なんだけどそういう時の大仰な動きも軽やかで、ほんとーーーにかっこよかった!エリック出てきたときからずっと鯛造さん抱いて状態wステージ中央の一段高くなってるところに駆け上がる瞬間も、足浮いてるんじゃないかってくらい軽やかでさぁ。もう褒め殺しですわ(笑)台詞量多いのに全然聞いててつらくないのは、喋り方に癖がないからかな。
キスシーン1回目はあまりよく見えない位置だったしすぐ暗転しちゃったけど、2回目はちょうど直線上のとこでしかもゆっくりめだったので双眼鏡でがっつりでした。えぇがっつりでした。双眼鏡持って行ってよかった。あとエデンの外に行く前のジョアンナへの「さよなら…っ!」の切なさと、リンゴがジョアンナの死を告げるシーンで、本当に泣いてたのが印象的だった。涙きらっきらしてた。ラストは、三兄弟の喧嘩wが始まった瞬間ロミジュリ班が放置されるので、今直前まで愛する人の後を追って死のうとしていたエリックが完全放置になってて違う意味で切なかったがwそして争いの最中、ぬるっとジョアンナが目覚めて2人は熱い抱擁を…交わすが、本筋は兄弟げんか真っ最中なのでさして触れられるわけもなく、今の今まで臨戦態勢だったキルクが突然毒を煽って死亡。完。ちょっと最後10分、何がどうしてこうなったのか誰か説明してw

【トークショー】
アフトクはついったに書いたので割愛。ちょー笑ったんだけど、いかんせん本人たちのことあまり知らないので記憶があいまいで文字起こしできないのが残念w最後、集合写真撮ろう!ってポッケからスマホ取り出した和貴くんはぐっじょぶだったなー。撮影風景見てるの楽しかった。20代男子(一部30代)の集団可愛い可愛い。野田も相変わらずおかしな人で可愛かったです。野田のこと「じーじ」て呼ぶ杉江くんがリアル孫(笑)