風の果て

恋をしただけ それだけのことを

広島に原爆を落とす日@4/18 サンシャイン劇場

まずは、千穐楽おめでとうございました!
1回だけだったけど、観れてよかったです。つか作品に関しては純粋培養おかむら育ちなのでw違う広島を受け入れられるのかちょっとドキドキしてたんだけど、話の大筋も台詞も登場人物もほとんど同じでありながら、まったく違う広島が見れて凄く面白かった。この作品はどう頑張っても1回目は「考えるな、感じろ!」精神で見るしかないので、あと数回見れてたらもっといろいろ感じることもあったのだろうね。でも日程的に土曜夜しか行けなかったので、一本勝負で観てきました。


事前にエンディングが全然違うとレポで知ってはいたのだけど、なるほど凄いエンディングだった……びっくりした。「うぇぇぇぇ!?」ってなったもんw。こんな爽快に終わる広島を見る日がくるとは思わなかったwとっつーがジャニであることほとんど気にせず見てたけど(とっつーめちゃくちゃ山崎が似合ってた)、あの瞬間これはジャニーズのジャニーズによる広島に原爆を落とす日なんだと思った(いい意味でね)。他の広島のエンディングをあれに置き換えたって、あぁはならないと思うんだよ。とっつーの山崎だったから、あのエンディングがハマったのだと思う。ラストシーンから、会場が総スタオベになる流れが凄く自然だったことも含めて。(だっていくらジャニヲタが総スタオベ文化だっていったって、馬場版の広島見た直後に立ち上がってわぁぁぁぁぁってテンションになれないだろうw)
だから、これが人生初広島である人たちの感想が聞きたくなった。私の広島はどう頑張っても去年の夏に三茶で見たあの広島で。馬場と麻友子がいて、りゅきの平沼がいたあの広島で、対比することでしか戸塚版を探ることはできないから、ゼロから見た人の印象が聞きたいと思った。


以下、1回しか見てない人がその印象だけで好き勝手綴る感想文。
ちなみに私はこの作品における物事の善悪とか正義とか倫理とか戦争の話をするつもりはまったくないので、あくまで物語としての感想しか書かないよ。だから文中に出てくる「面白い」は単純にエンタメとしての面白さとか興味深さとかそういう意味です。念のため。



というわけで。
面白かったなー。お金かかっててセットも衣装も豪華で、実写版を見ている気分になった。八坂神社に本当に鳥居が立っていて、爆撃シーンでは本当に大量のスモークが炊かれて舞台上の照明が閃光を作り出して。派手で穏やかで、毒気の少な目な広島。去年見た広島で私にとって重要だった台詞いくつかなくなっている分(カットされてるのか、そもそものベースが違うが故の差なのかはわからないが)、なぜ山崎が選ばれたのか、なぜ夏枝は山崎を選んだのか、そういう背景を探るヒントは少なくなっていたからちょっとわかりづらいかもしれないけど。ラストシーンがばっさり変わって全然違う形に昇華された今回の広島は、見終わった後に不思議な爽快感の残る愛の物語だった。面白かったし、何よりとっつーのディープ山崎が素晴らしかった。カントで大興奮して血管切れるかと思ったくらいよかった(笑)正直前半は自分の中にある広島とのテンション差に自分がついていけなくておろおろしていたのだけど、カントで一気に引き込まれたから後半はしっくり見れた。
あと料理長とビアンカのシーンはやっぱりいいですね。ほなみちゃん(ってあまちゃんのキャンちゃんなのね!)のビアンカ超可愛かった~。私今回含めて広島4回見ても未だに泣き所がわからないというか、「泣ける」作品というカテゴリにはいれられずにいるのだけど、料理長のとこと山崎部隊が散る場面は毎回つらい。

戸塚さんの山崎は、当然台詞もほぼ同じだし、コメディパートのキャラは馬場くんのと同じ感じだったけど、最後の長台詞のシーンが全然違う雰囲気になっていて。切々と母上に語りかける戸塚山崎を見ながら、この人はなぜ原爆投下のスイッチを押すたった一人の人に選ばれたのだろうかと思った。この人が本当に原爆を投下するだろうか。夏枝への愛をそんいう形に変換してしまいそうなヤバさは確かにあるのだけど、戸塚山崎の柔らかさはこれから広島市民四十万の上に爆弾を落とすとは思えなかった。(馬場君は、この人ならスイッチ押すわ…って思わせる説得力のあるやばさがあったけどw)そういう、そうとは思えない人だからこその狂気であり怖さなんだろうか。
たぶんこのピンとこない感覚は山崎の違いによるものだけじゃなく、むしろ山崎と夏枝の関係性の描かれ方の違いによるもののほうが大きいと思うのだけど。今回の夏枝さんは凛としてかっこよかったけど、別れ際に広島で待っていると叫ぶあの場面のせいなのか、運命に翻弄される健気な女のイメージが強かった。去年見た夏枝は、あの展開に持ち込んだのがたとえ国であり時代であり差別であったとしても、山崎に投下スイッチを押させたのは夏枝の決断であり夏枝の引力であるように思えた。私は後者の夏枝さんが大好きだったんだ。最後の最後、もう触れたくても触れられない山崎に向かって叫ぶ夏枝が大好きだったんだ。今回の夏枝は、「山崎の想い人」というアイコンだった気がするんだよなー。夏枝自身の立場や意志が見えにくい。私は自分で思っていた以上に、山崎じゃなくて夏枝に入れ込んでこの作品を見ていたんだと思う(あと平沼ね)。

んでも、とっつーは本当に良かった。凄かった。戸塚担は「自担のカント」が見れるんだと思うと羨ましくなるくらいに。
元々つか作品に興味があったわけでもなく、ただ去年蒼の乱前の現場がなくて暇だった時期に、おかむらおじさんのツイッターに乗せられてwホイホイと紀伊国屋に行ったそれがスタートだったから、戸塚版をわざわざ見に行くことはないかなーと思っていたのだけど、見に行った甲斐があった。ディープ山崎とは全く違う姿をかれこれ10年以上遠巻きに見ている人が、あの役を演じているは不思議な感覚だった。作品が広島だったからこそ観に行こうと思った部分も大きいので(というかほぼ100%それか)、これやってくれてよかったなー。

おまけ。山崎部隊の話。
若い子たちがわちゃわちゃしていようが、おっさんたちがわちゃわちゃしていようが、山崎部隊は可愛かった!同世代男子の集団は正義だ、たとえおっさんでも!(笑)
ビアンカのシーンで並んでみかん食ってる山崎部隊可愛くて悶え死ぬかと思ったわw今回は食いキャラが逸見さんだったんだけど、食いキャラだけじゃなく、要所要所の大事な台詞は逸見さんが言ってた気がする。コン事務の青い封筒に入ったチケ持って行った先で、小川さんや杉山さんの山崎部隊が見れるなんて、そんな馬鹿なwwあっちとこっちの現場が混ざり合う感じ楽しかったなー。単純にジャニと共演してくれると一石二鳥で現場が済むから私が楽っていう私利私欲も含めw、今後もちょくちょくジャニとあの界隈との共演は見れていけたらいいなーと思う



………お嵐様ときすまい以外でww
ていくふぁいぶは絶賛全滅中ですが、諦めたらそこで試合終了なので引き続き頑張りますww