2月観劇記録

前回の記事にハンサム落語まで入れてしまったので、キリが悪いけど2月2週目以降の記録。かぶきは別で書いたので除外。
2月はかぶき3回、リリー2回を含めて舞台8公演観たのだけど、うち4回センテンススプリングネタを聞いたので、ベッキーが残した功績はでかいなと思いました。なんせ百発百中でウケる。不倫なんて世の中なんぼでも転がってるのに、これだけキャッチーなネタを生んでしまったんだから、ベッキーはすごい(2月の総括)

引退屋リリー 2/20ソワレ、2/23ソワレ＠紀伊國屋ホール

20日ソワレと23日を観劇。今日この後前楽入って、私の今年の紀伊國屋公演はおしまい。
リリー、すっごい面白い。感想書こうと思うと「このシーンのこの人はだれで、これはいつの話なのか」っていう壁にぶつかるので書けてないんだけど、こんなに紐解けないのに全体像はちゃんと見えるし、わかんないけどわかるし、何なんだろうこれｗたぶんいろんな視点から見れるし、ダブルミーニング的なものがたくさん放り込まれてるからどっちかで統一して観たら急に紐解けたりするのかもしれないけど、私はただただこの作品に出てくるスターさんの話が好きでそればかり考えてる。スターが言えばどんな嘘でも本当になるんだよ。華がないやつは女優やっちゃいけません。スターが歩く、それがテーマ。スターが走る、それがストーリー。

久しぶりの馬場くんはやっぱりここにいるのが見慣れていてしっくりくるし、銀ちゃんと吉田さんは文句なく素敵だし、キキちゃんは動けてよく通る声が綺麗で気が強そうで、とってもヒロイン然としていて気持ちいい。まっちーズッキーの中間管理職コンビは思っていた以上に良くて、町田さんにいたっては「前からそこにいました！？」くらい馴染んでるので、ちょっと帝劇の住人だったこと忘れそうになるｗズッキーさんはなんだろう…すごくフラットにそこにいるなぁと思う。あんまりつか作品っぽさもおかむら作品ぽっさも感じないんだけど、スッとそこにいてスッと上手いのでびっくりする(笑)そういう、息をするようにあの世界観にいる人たちの中に、しゅーとくんがポンっと放り込まれてるのが良い。毎回しゅーとくんがんばれ！って思いながら見てる(笑)あの、「全力」ってでっかく書いてある感じと、カテコで踊ってる可愛さがずるい。好きだなーしゅーとくん。たぶん2.5次元で観ることはないけど、今後もちょいちょい私が行く先にいてほしい。

しかしこの芸能界波乱の2016年、この作品が決まった時にはまだ国民たちがみな知る由もなかった事件の数々を、こんなに全部綺麗に挟み込める作品がこのタイミングで解禁されてしまったの凄いよなー。この1か月半は全部ここに集約されるためにあったのでは、というレベルｗ

9Project「かけおち」 2/14マチネ＠高田馬場ラビネスト

大好き9Proの第3回公演。千秋楽を見に行ったらほんっとにぎりぎりまでお客さん入ってて、誘導してたぐみちゃんが「みなさん、今日何かあったらみんなで協力して逃げましょうね！ｗ」って言ってたのがすごく好きだった。このアットホーム感が居心地いい。
座席誘導に時間がかかってたせいもあっておそらく前説も長めだったのだろうけど、バレンタインということであのお母さんのキャラのままチロルチョコを客に配るシオンさんが面白すぎて、開演前からだいぶ笑った。シオンさん、相変わらずお美しかったー。そういえばお芝居を生で観るのは初めてだったんだよね。シオンさん自体はパトスの閉館日ぶりで、そこから原点進化までの流れを色々思い出したりもした。あの三原橋の地下で「東京にはこんな面白いものがあるんだ」って思ったところから、いろんなとこに足突っ込み始めてそのまま原点進化沼に落ちたんだよなーとかｗ

物語自体はすっごく勢いのあるラブコメ！で面白かった。せっちゃんが超勝手でむちゃくちゃで、でもすごく魅力的な可愛い人で、これをもともと演じてたのがしのぶちゃんってのは、なるほど納得だった。ああいう、難はあるけどそれもひっくるめてキュートな女の子としての人生、絶対に歩めないので羨ましい。しかも土地とレストラン3つ持ってて、しょーもないヒモの鑑みたいな彼氏がいるんだから、そりゃかけおちくらい(誰も反対してなくてもｗ)やってやらないと人生にハリがないだろうよ、とか(笑)飛び入り参加ｗの祐也くんは相変わらずバカの役が天才的にうまかったけど、ちゃんと真面目な役どころにも置いてくれるのが9Proの好きなところ。毎回祐也くんたっぷり堪能できるので嬉しい。
次はストリッパー物語ですね。大好きな作品だからまた観れて嬉しいんだけど、美智子過激派としてはだれが美智子役なのかが気になるところです。

少年社中「パラノイア★サーカス」 2/29ソワレ＠サンシャイン劇場

1年ぶりの社中、超面白かった！これは良作！乱歩作品詳しかったらもっと面白かっただろうなぁとは思うけど、知らなくても全然問題ないし、ミステリータッチに作ってあるけど難しくないし、社中の衣装は華やかだから目にも楽しいし、気持ちいい作品だった。序盤の雰囲気から毒々しい綺麗な悪夢かと思ったら、実際は無邪気な子供の夢みたいなお話で、「え、そんなめでたしめでたしで終わっていいの？」とは思ったけど、まぁいいのだろう。ファンタジーだもの。全体に動ける上手い人しかいないので、ド派手なセットと衣装に派手なアクションも加わって、濃厚華美全部乗せなビジュアル暴力っぷりが楽しかった。
松田凌くんのコバヤシ少年はまさに「少年」の塊で、元気で生意気で健気できゅんきゅんしながら見ていた。あとアルセーヌルパン様美しすぎじゃねぇ！？と思ってキャスト表みたら鈴木しょーごくんでした。なるほどあなたが…お噂はかねがね…。
月曜に行ったのでスペシャルカテコも見れたし、満足度の高い作品であった。

もうちょい書きたいけど、起きてからまだ固形物を口にしていないので、そろそろ支度して腹ごしらえしないとリリー見てる最中に血糖値足りなくなってしまうｗ10日以上空いたから、どうなってるか楽しみだな。