風の果て

恋をしただけ それだけのことを

僕とあいつの関ヶ原 紫陽花チーム 7/9マチネ@銀河劇場

ちょーーー楽しみにしてた僕ヶ原、楽しかったぁ(笑)原作試し読みレベルと、去年の新生チームと今年の青竹のゲネ動画の知識のみで挑んだのだけど、想像以上…というより想定外の面白さだった。散々笑って、それでも最後はちゃんとぐっと引き込まれて。だいまんぞく。ここに来たら絶対にいいものが見れるというこの安心感も魅力だよなぁ。
1チーム2公演しかないのがちょっと残念だけど、このくらいの軽さで年々新しいチームが生まれるのも面白さの理由なのかもしれない、と思った僕ヶ原だった。凌くんの侍女がインパクト強すぎて頭から離れないんだぜ。

しかし開演90分前からグッズ売ってたのに、終演後カテコ終わった瞬間からものすごい勢いで物販の列が伸びてて、なかなか見ない光景を見てしまったわ。確かに売れそうなメンツではあるけれどw

明日は俺の陣。こっちは去年のを見てしまってるだけに、どう感じるか楽しみ半分不安半分。そめやくんの小十郎めちゃくちゃ楽しみなんだけど、玉ちゃんのカリスマ性抜群の政宗が好きすぎてな~~。まぁ天下の須賀くんなのできっと今回は今回で素敵な伊達政宗に会えるのだろう。



…さて、どこから書こうか。
なんかねぇ、全員が隙あらば笑いやアドリブをぶっこんでくる僕ヶ原だったんですよw凌くんそめやくんまではまぁ想定してたけど、割と全員貪欲に取りにきてたからね!何かを!序盤なんてあなたちはこの僕ヶ原に何を残したいのwwwwってくらいてんこ盛りで(とりあえずモブのキャラがやたら濃い)、やばいwwwwこいつらやばいwwwwwって爆笑しながらゆる~く見てて。
でも、切り替えも早い人たちだから、シリアスシーンは全く問題なくて(ただし切り替えが早すぎて客の方がダメージ引きずりがちw)、ラストの凌くんそめやくんまりおくんの三人で回すシーンなんて本当に夢中で観てた。あそこの迫力は出来るならもう一度体感したい。美しい僕ヶ原でした。物理的にも美の平均値の高いチームだったけどwそういうんじゃなくてね。あの銀劇の照明に照らされる一人ひとりの存在が美しかった。良いものを観ました。

ストーリー自体はは俺の陣の方が好みかな。でも、こちらも十分楽しめた。来年も再来年も、その時々の旬なキャスト(と、たまに初期メンバ)で続いて行ってほしい演目。

  • そめやくん

あの家康をそめやくんがやったら、そりゃいいに決まってんだろ!って話なんですけど、ほんとによかった。信頼と実績の染様。家康の不気味で圧が強いキャラクターに、ご本人のきゅるんとしたビジュアルが相まってとんだサイコな美人が誕生していた。目が、表情がずっと狂気を孕んでいて、その表情の怖さとパッと見の印象の可愛らしさのアンマッチぶりにゾクゾクした。がじゅりがじゅりの、口元に当てられた手が綺麗でついそこも見てしまったり。
三成の方はとにかくかっこよくて!あんなのいたら普通に惚れる。忠誠誓う誓う(軽率)。熱くなりすぎて吉継にたしなめられることはあれども、基本的に賢くて情があって素敵な人だった。最後の左近との別れ際、、お互いに(少なくともこの世では)もう逢えぬとわかっているだろう場面で言う「またな」の切なさも、ラスト牢獄の中でも凛とそこに立つ強さも。

…っていう役の上でのすばらしさはまぁもちろんなんですけど、色々!色々やってくれて超面白かったね!朗読劇だっつてんのに台本投げ捨てるし、人の本奪うしw小早川のばかっぽい家臣の役も最高だったし。おっぱい星人のくだり(やしきさん発案だったのねw)で盛大に事故って散らかった中に現れた家康様の「なんだこの茶番は!」は秀逸だった。凄く自由だけど、バランス感覚に長けてる人なんだろうなぁ。
あぁあと、そめやくん、青い着物と袴がとても似合ってた。あのデザイン好き。

  • 凌くん

この人も絶対いいもの見れるってわかってチケット買える人なので期待しかしてなかったんですけど。さっきも書いたけど序盤で一瞬登場する侍女(寒鮒の料理持ってくる人ね)の衝撃が凄くてwwハイテンションで滑舌がめっちゃ悪い侍女、正直一番印象に残ってる。あと直政に切られる側近とか、吉継についてる従者とか、小さい役がいちいちキャラ強くて、凌くん3人くらいいる感覚だったwお遊びポイントでイキイキしている表情がとても豊か(笑)
で、メインどころ小早川。弱くてどっちつかずで単純で、最後までひたすら情けない小早川、全然かっこよくなくて人間くさくて、殴りたいけど憎み切れないやつ。凌くんは顔も綺麗だけど声も綺麗だね。叫んでも喚いてもちゃんと入ってくる。染音の膝枕で甘える姿はけしからん可愛さだったなぁ。ラストの三成・家康とのやりとりが良かったので、そめやくんとの共演はまたどこかで観たい。

  • まりおくん

冒頭から、まりおくんって上手いんだね…!?ってことにまずびっくりした。いや、刀ミュでしか見てなかったからお芝居が上手い・下手という観点で観たことがなくて…w
直政は「美しい鬼」の名に説得力満点の優雅で冷たい美しさだったし、そこから醜い吉継に転じた時も男くさい色気があって、声もすっと耳に馴染むしほんと売れっ子には売れてる理由があるなぁと。前半は直政やってるときの、まりおくんの上にでっかく「気品」って書いてあるような佇まいと声色が好きだったんだけど、終盤は吉継やってるターンの方が迫力あって惹かれたかも。あんな気高い役と、地べた這うような重さのある役を同時にできるのだなぁ。俺の陣での染様との親子役も俄然楽しみ。

  • しほうくん

まさかGEM CLUBの次に見るのがここになろうとは。踊らない、喋り倒しのしほうくん…は、正直やっぱり踊っててくれた方が好きだな。長いやりとりやナレになると、どうしても噛んだりつっかえたりが気になって集中力がっ途切れてしまう…。踏んでる場数が全然違うんだから仕方ないかもしれないけど。
でも染音は好きだった。声も仕草もそんなに女に寄せてないのに、不思議とちゃんと女だと思える染音だった。強くて包容力があって、それでいながら粘っこい女くささのある染音の重い純情、好き。あと膝に寝っ転がって甘える小早川が、しれっと染音の尻を撫でまわしてたのもしっかり見てきました。
笑いのシーンは周りにひけをとらず色んなことやってくれて楽しかったw凌くんと二人で吉継の従者やってたところお気に入りw

  • 陸くん

唯一完全に初めまして状態だった陸くん。2年前、若者たちに派遣されてたRUPチームにいた「陸くん」が君かい…?
前半のナレは主に陸くんだったので、残り4人がしっちゃかめっちゃかしてる中、超冷静に話を進めていく姿が印象的でしたwあとなんとなく、この人ももっと動きの多いお芝居で観てみたいかもなぁと。喋ってても良いんだけど、大き目の動きが付いたときにパッと目を引いたので。体の使い方が綺麗なのかな?今回はあまり注目する余裕なかったから、次またどこかで観れることを願って(まぁどこかしらで観れるでしょw)


上演後、カテコで出てきたみなさんが、素に戻っていっぱい手を振りながら捌けてったの、見ていて和んだ。ぴょんぴょん跳ねながら手を振るそめや(アラサー)の可愛さよ…。