風の果て

恋をしただけ それだけのことを

デジステお疲れ様でした

終わらない8/1が終わってしまった。
「来年も8/1はくる」。劇中で長い長い時間のように語られる6年は、小5から高2を生きた彼らにとっては本当に長い時間だったはずで。だけど、その次の6年、そのまた次の6年って、本当に飛ぶように過ぎてしまうんですよね。何度も何度も8/1が来て、そのたびに「あぁ8/1だな」って思って。別に何をするわけじゃなくても、ぼんやりずっと頭の片隅にあった8/1を、2005年を生きる彼らの3倍経験して、2017年今現在、私はまだこんなにあの子たちのことを好きだった。


…っていうポエム書けるくらい楽しかったです、デジステ。tri.全部みてるし、今までもずっと好きだったつもりだけど、こんなに選ばれし子どもたちのことをいとおしく思ったのは久しぶりだったなぁ。

言いたいことが、書き残しておきたい感情がたくさんあって、ありすぎて全然まとまらないので、そのまま全部垂れ流しておく。いい夏だったー。



人形を使った演出が取りざたされがちだけど、デジステはシンプルに脚本がいい。デジアドのいいところって8人の1対1の関係性がまんべんなく描かれているところだと思っていて。ぱっと見王道のレッドとブルー!互いを補い合う正反対の最強シンメ!みたいな位置にいる太一とヤマトが、実際二人でほっとくと全然話が上手いほうに進まないから、3番手以降がめっちゃ動くし、全員にちゃんとスポットがあたる。そういう部分がちゃんと取り込まれていて、話の展開が凄く好きだった(そしてどう転がろうが最後は結局太一とヤマトが最強なのがまた良い)。
初日に見たときも海成くんの光子郎超いいなって思ったんだけど。千秋楽で改めてあの太一にくってかかる光子郎のシーンめちゃくちゃ好きだなって。ずぶずぶ沈んでく太一さんのパーソナルスペースにガッと入り込んで確実に引きすりあげてくるの、光子郎にしかできないよ。理想的だった。そんでヤマト側に丈がついてて、それぞれ気持ちの整理がついたところで合流してラストスパートに入る流れ、わざと無印とかぶせたのかなぁ。「昔の方が強かった。素直だった」っていうけど、みんな長所も短所も本性も知ってて、互いの扱いに慣れてる分、tri.の方がずっと素直に喋ってる気がしている。
tri.一章見たときに、高校生になった太一はこういう冒険の主人公やらせるにはもう大人すぎるし賢すぎるんだろうなと思って。99年の冒険は「子どもの強さ」じゃないと出来ないもので、だからこそ選ばれてデジタルワールドに飛ばされたのは「子どもたち」だったんだろう。それは大人になりかかったあの中途半端な年齢だともう難しいことで、まして太一みたいな妙に聡い子じゃあ踏ん切りつかないのも納得できる。tri.の太一のそういう部分が好きだから、デジステの話の流れ凄い嬉しかったんだよなー。

あとのみけんがブログに書いてた、タケルが一瞬将来をにおわせるあのセリフもね…ドキッとするよねあれ。映画本編でまだ一度も触れられてないんじゃない?太一の外交官は伏線らしきもの出てきてるけど。そういう、ちょっとした嬉しいエピややりとりが混ぜこまれてるのがとても楽しかった。


音楽と映像の話
アニメの曲や映像を使う2.5はこれまでも見たことあったけど、なんせあれだけ楽曲が強い作品だから、舞台で流れたときの高揚感が凄い(笑)あの爆音のbreave heart(ブルーシアターって爆音が映えるよね)予想以上によかったし、OPタイトルバックのbutterflyはちょっと卑怯なくらいだった。あんなの泣いてしまう。カテコもbutterfly流れてるから、エモさ倍増なんだよね。
あと無印の映像をたっぷり使って、2005年の彼らと一緒に「あの頃を振り返る」物語だったのも面白かった。原作といっても、tri.の映像は出てこないんだよね。tri.世界はあくまでも目の前で演じられている舞台が担っていて、そこに無印の映像が流れるから、本当に成長した子供たちと思い出を眺めてるような気分になれる。OP映像で無印時代のちっちゃい彼らと、舞台にいる高校生の彼らが重なるの超面白かった。ヤマトくんが成長期に全く負けずに美しく育ってくれて嬉しい(次元が歪んだ感想)。


千穐楽のカテコの話。
カテコ4回かな。ダブルでキャスト全員からのあいさつがあって、トリプルで岳くんによる一本締めがあって、たぶん本人たちはそれで終わるつもりだったんだろうけど、客が粘ってたらもう1回出てきてくれた。人間17人+デジモン8体全員がメインキャストみたいなものなので、舞台上の情報量が多すぎて可愛いの洪水だったw
トリプルで、最初に出てきたタケヒカが、それぞれ頭と背中にパタモンとテイルモン乗せてて超可愛かったなぁ。そんで、出てきたらスタオベだったもんだから、びっくりした顔してる二人がまた可愛い。(泣いちゃったヒカリの頭を、テイル姐さんが撫でであげていたw)。「一本締めで!」って言われたときも、パタモンは構造上両手を合わせられないからw、どうにかしてパタモンを参加させようとタケルと謙信くんが頑張ってて和んだ。

あとダブルのあいさつで、へいへいだけニコ生組に触れてきたの大規模ライビュ経験値の高さを感じたし、この作品は外国の方もたくさん見に来てくれて…って流れから「さんきゅーべりーまっち!」とか言い出したのデジャビュだった。私これ、先月どこぞの本丸で見たわ(その中にさらっと「Don't say goodbye!」を入れてくるあたりさすがだった)。
全部終わって後ナレも流れ終わって、もう1回拍手が起こる流れは初日と一緒だったから、毎回やってたのかなぁ?良かったよねあれ。美しい終わり方だった。


あーーたのしかったなーーー。再演があるとかそういう意味ではなく、「また来年の8/1に」と言ってくれたの嬉しかった。来年の8/1が来たら、間違いなくこの舞台のことを思い出すだろうし、来年の8/1もデジアド好きでいたい。