風の果て

恋をしただけ それだけのことを

JOURNEY-浪花忍法帖(なにわにんぽうちょう)- 10/22マチソワ@シアターモリエール

改めまして、ジャー忍感想。一つ前の記事で書きなぐったもの(http://choco-ice.hatenablog.com/entry/2017/10/23/003823)と一部被るけどまぁよい。
寝て起きてタグで検索したら、ほなかえるでって言ってた人達が軒並み帰れてなくて、気の毒なんだけど笑ってしまった。すごいタイミングで東京にきちゃったね(笑)


どう書こうかなぁとちょっと悩んだんだけど、話に沿って~とか上手く書けないのでいつものごとくキャラごとに感想書いていく。あらすじとかアドリブまとめとかはきっとちゃんと書いてくれているひとがいるはず。公式が載せてくれてる動画が楽しいのでそれだけ貼っておくね。

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虹→霧の順番で見たので、4期が頑張ってる虹をにこにこしながら見た後、1期の安定感にゲラゲラ笑わせてもらってとても楽しかった。お兄ちゃん組かっこいいなぁ。虹のカテコで1期に囲まれる納谷くん(ちっちゃい)が微笑ましくて、外部のでかい舞台を爆速で駆け上がっていく納谷くんしか見たことなかったから新鮮だった。霧はもう、ゆーほくんが最高にかっこいいセンター様でガキ大将で、カテコの最後までチョコたっぷりな楽しさだった。感動的だけど湿っぽくない千穐楽で良かった!ゆーほくん、ひまわりみたいな人だなぁ。


  • 恵比三

ゴリプが好きだからマベにごりごり推されまくってる納谷くん気に入ってたし、だからこそ初主演は絶対見たい!というミーハー心しかない状態で乗り込んだ虹。予想通りというか予想以上というか、0番に立つ納谷くんは0番の仕事をきっちりやっていてさすがだった。どうしても小夜のイメージが強いけど、こういう生意気で傲慢で元気な役も似合う。一見馬鹿っぽいんだけど、浪花1の忍びなだけあってちゃんと賢いし、口は悪いけど根はいい子って感じの納谷恵比三。息絶えた布丁の身体を何度も押す様な仕草が、やるせなさと戦ってる感じで好きだった。
とにかく動けるので、よく回るし飛ぶし、刀も回転数が凄い。禄郎がやられた後、大角にかかっていく場面でぐんっと殺陣のスピードがあがった瞬間がとても好きだった~。いつもスピード余ってるなぁと感じるので、あのくらいガンガン行ってくれると気持ちいい。早くゆっくんと共演してくれ。
禄郎との先輩後輩コンビは本当に仲の良さが伝わってきて可愛かったし、そこに達磨が加わるとさらに可愛くて、ラスボス戦なんてひたすらに4期可愛いタイムだった(どうでもいいけどあの超現代っ子ビジュアルのとーるちゃんがいきなり「僕たち、スパルタンXみたいじゃない?」っていうの、なんかちぐはぐで毎回にやにやしてしまった)。フレッシュさ満載でまさに雨上がりの空が似合うような、キラキラした虹Ver.、初東京公演のタイミングで4期エースを主役に持ってきたの上手いなぁと思いながら見ていた。1期二人でW主演って選択肢もあっただろうに。

…て感じで虹かなり高評価だったんですが、いざ霧見たら松井ゆーほは凄かった。圧倒的主人公力だった。生まれて死ぬまで0番って感じの華だったわ。キャスパレの頭でステージ上に一人立つ恵比三にライト当たった瞬間、すんごい絵になるんだよね。そして顔がいい。画素数がぶっちぎり高い。
霧の方は1期メインって印象だから全体にちょっと大人風味なんだけど、お遊びが多い(そして攻めてるw)のと、ゆーほくんのセリフがこってこての大阪弁なのとで、やたら関西色が強いw虹のときにちょっと単調に感じた導入部にガンガンアドリブ入れてきてくれたので、テンポがよくて!あのくらいのスピード感の方が好き。三好布丁とのやりとりが軽快で馬鹿みたいで(褒めてる)たのしかったー。
松井恵比三は絵に描いたようなガキ大将なので、恵比三がトップに立って天守閣をぐんぐん登っていくイメージだったな。虹はみんなで力を合わせて横並びで頑張ってたけど、霧は完全なピラミッド制。真ん中に立つ子が変わると関係性も変わるのが楽しい。最後の布丁毘沙丸恵比三のシーンでぐっと大人ぽい雰囲気になるのもよい。

  • 弁才

虹の松井弁才はとにかくかっこいい。キャスパレで出てきた瞬間からかっこいい。終始クールなんだけど達磨に対しては優しいお兄さんなので、きゅんとしてしまう。後半どんどん一人で拗らせていくから大丈夫かこいつ…と思っていたら、戦いのあと急に「百姓にでもなろうかと思う」とか言い出したので、思わず心の中で「えっ、顔の無駄遣いすぎるだろ」って突っ込んでしまった。そもそも忍びだって顔活かせる仕事じゃないのにw
最後恵比三と禄郎の「ワーハッハッハ」に、控えめに参加するのがこの愛おしさが凄い2017だったのであの場面だけあと10回見たい。ときめきすぎてお祈りポーズキメそうになった。

霧の納谷弁才は序盤えっらいイケボで喋るので慄いた。どういう声帯してるんだ。そしてえっらいイケボな割に後半に行くにしたがって普通に恵比三とギャンギャンやりあうようになるし、表情もコロコロ動くので、こちらの弁才さんはよく吠えるわんこだなぁという印象。達磨を気に掛けるのも、兄貴風吹かせてる感じで微笑ましい。
表情がよく出る分、泣きや怒りもそのままぶつけてくるので、寿に浪花による虐殺の種明かしされる場面はつらいものがあった。しかし村を焼かれた少年が似合うな…(笑)あと弁才役は前半モブとしても活躍するので、時々やたら強そうなモブが現れてちょっと面白い。すげぇキレがいいのが混ざってるw

正直霧序盤の三好閻魔のインパクトで、昼に見た虹の印象がだいぶ飛んだわww三途の川のシーンに限らず、大阪で16ステもやってから来ただけあって日替わりも客の反応も仕上がっていていちいちすっごい面白かった。あの突然のエアバンドみたいなしょーもないもんに弱いww
閻魔以外だと(閻魔以外がメインです)、狂犬松井恵比三を飼い主がリード引っ張るがごとくたしなめたり突っ込んだりしてるのが微笑ましかった。虹の布丁と恵比三はもうちょっと上司と部下っぽい印象。

  • 毘沙丸

三好毘沙丸が性癖にクリーンヒットだった。石舟のときも思ったけど、私多分三好くんの声が好き。終始クールというか無表情というか、あまり人間味のない(というか感情表出が凄い下手なんだろうなと思った、最後の布丁と恵比三とのシーンで)キャラなのに、カテコでさらりと投げチューしてきたのが非常にけしからんかったです。
しょうり毘沙丸は殺陣がかっこよかったー(しょうりくんが殺陣師やってるんだよね?)。こっちの毘沙丸の方が幾分人間っぽく感じたので、霧の方が今後の兄弟仲円滑に進みそう。

  • 禄郎

みんなの癒し、後輩禄郎。登場した瞬間から可愛くてずるい。後輩と言いつつ先輩に全く遠慮がないキャラなんですが、虹だと相手が納谷君なので本当に遠慮がなかった(笑)距離感近くて大型犬と小型犬がじゃれてるみたいな二人。霧では、旅に加わりたければ浪花の誰かの恥ずかしい話をしろという先輩の無茶ぶりに対し、松井ゆーほの暴露ネタで応戦するという大健闘をしていた。めちゃくちゃ笑った(カテコで大魔王からの逆襲におびえてたとこまで含めて満点)。
「先輩の頭ん中覗いて色々調べたいんなら、まずは鍵の僕を倒さんとね!」が好きだったな。この二人の信頼関係素敵。

  • 達磨

昨日の昼12時過ぎまでとーるちゃんのことは「ぱっちの最年少」という情報しか持ってなかったんですが、登場した瞬間あまりの可愛さに陥落して夜公演でお写真買ったので、あの可愛さは凄い。一瞬にしてとーるちゃん可愛いおばさんが誕生してしまったw
達磨はそもそも少年役なんですが、演じてる本人が声も身体もまだ未完成で、身長だけひょろっと大きいとはいえ(そして顔がめちゃくちゃ小さい)、二の腕とかまだほっそくてちょーー可愛かった。出てきた瞬間、「こ、こどもだー!」ってなったもん。集団の中には子どもが必要、ってのが持論なので、とーるちゃんがいるの劇団として強いなと思った。10代大切。
あと達磨は単純にすごくおいしい役なので、おぼこい少年もハイスペックな刺客も一度に見れてお得だった。あまり表情変わらず淡々としゃべるあの感じは役によるものなのか単に演技力の問題なのか微妙なラインだったけどw、似合ってたのでおっけーおっけー。可愛いは正義。

  • 大角

なんだかんだで賢そうなキャラが多い中、一人毛色の違うキャラが際立っていた脳筋タイプの大角。虹での弁才の術のくだりが超楽しかった。仕掛ける側のゆーほくんの圧が凄いw
昼の時点で喉がだいぶ死んでいたのだが、夜になったらさらにカッスカスになっていたので、どうかゆっくり喉を休めてほしいw

  • 寿

紅一点?の寿ちゃん。キャラが濃い。とにかく濃い。見慣れるとだんだんかわいいような気がしてくる不思議(笑)
虹では恵比三の意識に入り込んだときにかなり濃厚な接触を迫っていて笑った。納谷君ちっちゃいから本当に取って食われそうw大角に対する飼い主っぷりもよかった。一切の手加減なく扇子で頭ぶっ叩く寿ちゃん好きよ(笑)


これで全員書いたかな。入れ替わり立ち代わり敵忍者の役もやってるし、釈天様と、あとなんだっけ…アズマのボス…名前忘れたけど、あの辺もキャラもいるからカテコで8人しか出てこないことに驚いた。話もわかりやすいしキャラも立ってるし、2パターンあることで本人たちの関係も垣間見えて、東京進出の名刺代わりにぴったりの作品だなーと思った。両方見に行けてよかった!!22公演お疲れ様でした。また来てね!!