風の果て

恋をしただけ それだけのことを

白痴 4/1マチネ@シブゲキ

だいぶ日が経ってしまったけど、これは書いてかなくては、と思ったので今更ながら。

しゅんくんが、ほさか演出の白痴で主演舞台を踏むらしい…と聞いたら行くしかないじゃない!!
というわけで張り切っていってきました。

ちなみに私としゅんくんにどんな思い出があるのかというと、個人としては特になにもないのだけどwとても思い出深い場所に、ひょいと入ってきてずっといた子だった。劇団朱雀っていうね、あの、早乙女太一っていう最近ステアラ2周してた人のおうちが劇団だったころにね。地球上で最も多く夢見酒飲んでるあの人が、大衆演劇団のニダイメやってたころの、最後の1年半くらい、なんかずっと一緒にいたんだよねしゅんくん。最後の日までいたもんね(笑)
私は阿呆烏行ってないから忘年祭が初めましてだったんだけど、なんかたいちさんが急にかわいい若い子を拾ってきて、別に何ができるわけでもないのに(というかぶっちゃけ何も出来ていなかったw)えらく気に入ってんな…みたいな印象の子だった。とりあえず顔がめちゃくちゃ可愛かったので良い目の保養だった。(当時の記事を引っ張り出したら、本当に「顔が可愛い」しか言及していなかったw→http://choco-ice.hatenablog.com/entry/2013/12/04/230000

それがある日突然氷帝の人になって(めでたすぎて渋谷駅の柱巻き撮りに行った)、気づいたらプリステで町田さんの教え子になっていて、たまに平日休みの日に家でチャンネル回してると横浜周辺でロケしてるしゅんくんが見れたりして、あれよあれよと2.5次元界隈で人気の俳優さんになってた。ずっと気にしてはいたけどなんだか見に行く機会もなくて、猫ひたで見かけると「よっ、しゅんくん元気に若手俳優してるー?」ってテレビに話しかけるような、そのくらいの感じだった。
そしたらほさかさんとこで主演やるっていうからさぁ!さすがにここは逃せないわ!と思ってウキウキとチケとった。いやまじで羨ましいじゃん。ほさかさんで白痴だよ?あの顔面でだよ?最高のご褒美案件じゃん。この後プリステとテニミュの夏が控えてるってタイミングでこんなのやれちゃうの、楽しすぎるでしょ。未来は明るいわ。



めっっっちゃくちゃ好きな芝居だった。ほさかさんだから期待してたけど、思った以上に好きだった。
重厚で暗くて狂ってて、見終わって放り出されるのは春休みの真昼間の109横で。その雑踏とさっき見たラストの現代を生きる人々が脳内で交差して、一瞬現実と非現実が混ざり合って頭ぐっちゃぐちゃになった。あーこの感じ。この感じですわ、ほさかさん…。

上手後列だったので、木ノ本くんを間近で見れたのだけど、まーー可愛い子だこと…という感想を5秒で吹き飛ばすヤバさだた。噂にはよく聞いておりましたが、あれは凄いわ。前口上の、おまえら逃がさないからな無関係な人間装うなよ目を逸らすなよって座席に縛り付けられるような圧がたまらなかったですね。組曲遭遇の二人芝居でほさか作品を好きになったおたくなので、あの感じゾクゾクした。劇場という閉鎖空間で、逃げ場を奪われて人間の本質と向き合わされる時間。


終始おサヨがとびっきり可愛くて、だけどその無垢な愛らしさすらきっと伊沢が生み出した幻想なんだろう。
原作未読だけど、イマジナリーおサヨの部分がたぶんオリジナルだよね。白痴の女に、自分の脳内で都合のいいこと言わせて、自分で自分を肯定することでしか自分を保てないちっさい男。しゅんくん凄くよかったなぁ。後半口調がどんどん危なくなってくのがたまらない。
対比としての家鴨もとても良かった。なぜか女の姿でばかりお会いする碕くん(笑)序盤のだらしない雰囲気も、産むと決めてからの母の顔も魅力的だった。「本当は産みたかったんでしょ」って言われて笑った瞬間が一番いい女だったわ。家鴨が一番印象のいい役だったけど、煙草屋の老婆も、気狂いの母親も、そこに描かれていた女たちは良くも悪くも現実を生き抜くことに対する意地が見えて好き。そういう女たちを男性キャストが演じる中で、唯一女性が演じていたとびっきり可愛いサヨが、伊沢の幻想の投影に過ぎないっていうのがまたねぇ…。

序盤で、なんで気狂いはガムテープ持ってるの?と引っかかってたのが、最後の空襲のシーンで回収されたのも気持ちよかったです。あそこで死ねたら、伊沢は伊沢の物語として満足のいくラストを迎えられたのだろうにね。死ねないんだもんなぁ。最後までかっこ悪い男だった。かっこ悪くてどうしようもなくて、嫌いになれない男だった。

あと初日話題になってたw濡れ場は、とにかくしゅんくんの顔と身体がよかったので拝むような気持ちで眺めてきました。顔も良いが身体もいい。そんなにガタイいい方じゃないけど、筋肉と脂肪の付き方が絶妙で、あれはananが売れるタイプの身体ですわ。ごちそうさまでした(笑)しかしいつだったかほさかさん自身もツイートしてたけど、ほさか作品見に行くとほんといっつも喘ぎ声聞く羽目になるなw
正直しゅんくんよりも佐伯くんの方が凄くない?wwwと思ったんですが、あれは生物学上メスがいないからセーフだったりするんですかね(笑)


はー、見に行けてよかった。テニミュやプリステから入ったおたくもびっくりしたかもしれないけど、モブ子分から一足飛びに見たおたくはまず台詞いっぱい喋ってる時点でびっくりしてるというのにw、いきなりこんながっつりしたお芝居見れて大満足だよ。たぶん私はこういうしゅんくんの方が好きなんだけど、せっかく顔が抜群にいいのでプリステみたいなきらっきらした場所にも立ちながら、またこういうお芝居にも出てくれたらいいなぁ。
そしていつかまた、太一さんと一緒に大衆演劇やってね。私、しゅんくんがテニミュ決まった時からずっと、太一さんがまた大衆やる日が来たら絶対しゅんくんに出てもらって、連日三枚目の刑に処してもらおうと思ってるんだからね!wちゃんと二人忠治やるんだぞ!w