風の果て

恋をしただけ それだけのことを

【覚書】「南の島に雪が降る」本編以外の話 6/14@お台場潮風公園特設劇場

行ってよかった。これを見れて本当によかった。私の中で、2014年暫定1位。ゆっくん出てなくても見たかったお芝居だけど、ゆっくん出てなかったら観に行こうと思わなかっただろうから、あの子が出ていてくれてよかった。
(2014.07.20)


すごく、よかった。楽しかった。つらいんだけど切ないんだけど楽しいお話で、トミーはかっこいいし(そう!トミーがめっちゃかっこよかった!太一にあほなことやらされてるとこしか知らなかったからびっくりした!ww)、猫背さん綾乃さんは素敵だし、。外部だと割と若い子たちの舞台にいるイメージだったゆっくんが、大人の中にぽいっと放り込まれて伸び伸びしているのも可愛かった。短髪全然違和感なかった似合ってた。

お台場の公園の真ん中、子供がバドミントンしたり大学生が騒いだりしてる原っぱの奥に並ぶテント群。大きな舞台テントの前には、文化祭の模擬店の看板みたいな手書きの「BED&MAKINGS」の文字が書かれた当日券受付テント。その横には、「喫煙所⇒」の案内。喫煙所?と思ったらレジャー用のパラソルの下に板敷いてそこに吸い殻入れる缶が置かれてて、数人の人が煙草吸っていた(これ一番好きだったかもw)。舞台下手側に当たる方には楽屋テント。裏にはツイッターで衣装干してるのが写ってた物干しがそのまま放置されていた。もう、ほんっとにただのテントが、公園のど真ん中に出現していた。この光景だけで凄い。


整理番号順に並ばされて中に入ると、靴脱いで客席に上がる仕組み。靴脱ぐところが広めにとってあって、座席のゴザやクッションも綺麗で清潔で快適。そこ歩いてるだけだと全然野外って感じしない。が、暗くなるにつれて虫が飛ぶ。すげー虫が飛ぶ。ちっさいのならいいけど、たまにでかいのが向かってくるのでびびるwそんな野外テント。最初は暗転もできない明るさだったのが、だんだん暮れてきて幕間には外真っ暗で。最後は人気のなくなった夜露に濡れた原っぱ歩いて帰る、そんなテント芝居。上演中も外でけたたましいギャルの笑い声が聞こえたり、船が通り過ぎたり、犬が吠えてたりw。そんな中、せっまい座席で役者さんとも物凄く近い距離で、みんなで笑えるいいお芝居だった。

最前と端は雨降ったら濡れるので、前から7列目中央通路から3番目の上手側を確保。座席数は130~140くらいかな。両隣細身の人だったので座席狭い感じもなく快適だった。客層はアラサー女子・アラフォー女子・おじさんたち、が3大主要層?意外と若い女性多いのね。
開演前、厚人さんと結城さん?中心にビール販売。平日350円のところ、今日は土曜日だから300円!(笑)ノリノリでビール買うお客たちと、走り回るキャストスタッフ陣。始まる前からすっごく和やか。若い女性客がみんな元気で、うきうきとビール開けててとても好感がもてた。
ビール売りがてら、厚人さんから事前注意。「客席には屋根があります。舞台にも屋根があります。しかしこの部分にはありません!雨がまっすぐ降ってくれればいいんですけどね…そうもいかないということでww(雨が降ったら)合羽やビニールシート等お配りしますので、そちら上手く活用していただいて、できるだけ自分の身は自分で守ってください!」


最初は明るすぎて暗転すらできない状態なのに、気が付けば夕暮れ、そして真っ暗になっていく空が、屋根のない1メートルくらいの隙間から覗く。最後には背景の幕も取れ、人気の少なくなったお台場の原っぱを使い放題の大掛かりな演出に(が、森介が飛び出したその先に観光客の集団が!観光客とたわむれだす森介、腹抱えて笑ってる客席、「俺を見ろ!」と叫ぶ主役トミー。最高のハプニング!ww)。
一番びっくりしたのは、最後の最後、解散の場面で本当に小屋の一部をバラしたこと。小屋のセットだけじゃなく、1幕始まるときには張ってあった屋根布まではがされていく。あーこれを毎回やってるのか。わざわざ毎回バラして、昼間のうちに戻して、それでまた公演を始めるのか。そうか。最高だなぁ。いっぱい笑って泣いて、幸せな話なんかじゃないのにふわーっと幸せになれる舞台だった。