風の果て

恋をしただけ それだけのことを

義風堂々!! 11/19ソワレ@AiiAシアター

アフトク回狙いで行ってきました。きださんだからまぁそんな悪いことないだろう~くらいの感じで行ったんだけど、面白かった。なんせアイアだから、もっと顔のいい人達の殺陣がばんばん飛び交って脳が溶ける系のものを予想していったら、意外と骨組みのしっかりした歴史ものだったので、正直アイアじゃないとこで見たかった。アイアがプレハブだからとかそういう意味じゃなくて、アイアっぽくないんだわこの作品w(なお、顔のいい人たちは本当に満載にいた)。ゆっくんが出てるから見に行ったけど、あんまゆっくんのこと気にしないで普通に兼続メインで観てたので、たぶんよかったんだと思う。ただ、いろんなものがちょっとずつかみ合ってないんだ…なんかもったいない印象。
余談だけど、渋谷でハイローキメてから向かったので知能指数下がりまくってて、最初の方「待って待って、そんな急に漢字いっぱい喋らないで…!!」みたいな気持ちになったので、これから見る人達には脳が焼けてない状態で観ることをオススメしますね。拳だけじゃ解決できねえから…(ハイローFMの感想もぼちぼち書きたい)


以下、感想だらだら。ネタバレは普通にしてる。

当日引換券で入ったら通路よりちょっと上のほぼドセンがきたので超見やすかった。双眼鏡なくてもギリ表情まで見えるし、しょっぱなから一直線上にデラさんがいてテンション上がったわ。
全体の感想としては、まーーーーいのちゃんが良くてですね。刀ステで見たときも好みだったいのちゃんの殺陣、今回もやっぱりよかったし、兼続ずっとかっこいいんだわ。W主演と言いつつ話全体はいの兼続が引っ張る形なんだけど、その隣に親友前田慶次が立った時の絵面が派手で華やかで。見え切りというか、要所要所でバーンとポーズ決めたときの華やかさがたまらん。キャスパレのときの二人の、THE主役!感と、おのけんゆっくんシンメの溢れ出る戦闘力の高さが好きだったな。

キャスパレでめっちゃテンション上がったあと、しばらくだらだらと…というかいまいちノリ切れずに話が進むんですがw、おじさんたちの自由時間の手前くらいから急に「あ、面白いな」ってなって、そのまま二幕一気に進んだ印象。八犬伝でよくその現象感じるので、基礎情報量が多いせいなのかなと思うんだけど、軌道に乗るまでがもたつくんだよね。
とはいえ軌道に乗ってからぐっと面白くなるし、兼続のキャラクター像がかなり好みだったので楽しかったです。登場人物がみんなまっすぐで賢いので、見ていてストレスがない。左玄との騙し合いも面白かったわ。
ちなみにおじさんたちの自由時間は、デラさん秀吉が池の鯉(という名の観客たち)にティッシュ撒いてくれたり、ブラザートムさん(家康)が侍のつらみを歌ったラップを披露してくれたり、そのラップに強制参加させられそうになったりしてました。なんのこっちゃ(デラさんのティッシュは欲しいw)


あとは個人ごとの感想など。

さっきも書いたけど、まーかっこいい!ずっとかっこよくてずるい(笑)一幕ラストの秀吉謁見のときの着物がこういう舞台であまり見かけない明るい水色で新鮮だったんだけど、あれ可愛かったな。あと鉄扇と日舞は普通に羨ましい!ゆっくんにも鉄扇持たせて!
頭が良くて剣術も長けてて、飄々とかつ穏やかに事を進めるようで、内側に烈しいものを持ってる兼続。「死んだ者を切るのは難しい」って言われる場面が好きだったな。あからさまに変わり者の慶次の隣でぱっと見良識人なのに、実際は慶次よりヤバい奴なのが。

顔がいい。殺陣とかお芝居とかいのちゃんと比べると弱い部分を、顔とスタイルで補っていた。最初、顔が良すぎてちょっと話入ってこなかったからね!気づいたら話進んでておいて行かれるところだったわw歌舞いた格好も似合うし、とにかく舞台上に華を添えまくっていて、ガチの立ち回りシーンにはほぼ不在なのが、適材適所!って感じでした。顔がいいは才能。
兼続の「義」が危うさも含んだ諸刃の剣なのに対して、慶次のはスコーーンと突き抜けた明るい「義」かな。お前はダチだから何かあったら助けるし、それで死んだらそれはそれでいいわっていう。好き。

  • 次郎坊(ゆっさん)

忍びだっていうからもっと骨太な殺し屋かと思いきや、よく吠えるクソガキタイプだった。可愛かったw1幕は出番少ないんだけど、茂助とセットでちょろちょろしてて和んだ。2幕はおのけんとの殺陣もあるし、捕らえられて拷問された末に自白剤を吸わされ、さらには自分を助けてくれた師匠が死ぬという大変ありがたいシーンが連投されたので、きださんにはお歳暮を贈りたい。ゆっくんは「ちょっと変だけど大好きな師匠」ってオプションがつくと本当に輝くよね…wあと左玄に墓の場所言わせようとして、妙に陽気に喋りまくるシーンが子供っぽくて可愛かった。ほぼ以蔵ちゃん(笑)
アフトクで、片手斬られたとき咄嗟に反対の手に武器持ち変えてる細かい動きが凄い!って話題があったんですが、あの場面で斬られた後ずっと片手で戦ってるのも細かくて好きでした。斬られた側は手の甲とか使って添えてるだけなんだよね。(パワーバランス的には、1対多+片手ハンデくらいでちょうどよかったりするので怖い)

  • 茂助(しむられおくん)

清く正しいスタダ育ちのショタ!!って印象。スタダが育てたショタのことは基本的に信頼してる。うまくはないけど、それなりの台詞量をちゃんとこなしてたのと、想像してたよりさらに一回り二回りちっちゃい体躯でちょこまかしてるのが可愛くてよかった。

  • 左玄(おのけんと)

一人だけ等身が全然違った…あんな顔が小さくて背が高くて、なおかつ顔がいい人が銀髪担当なのずるいだろう。全体としてはあんまり2.5っぽくないんだけど、おのけんはめちゃくちゃ2.5だった。むしろ二次元だった。
戦国武将ものの割にそこまで殺陣の多くない作品だけど、ゆっくんとの1対1もあったし、最後にいのちゃんとのタイマンも見れたので概ね満足です。あそこの、ゆっいのおのけんが刀構えたときの安定感よ。

印象に残ったキャストはこのくらいかな。あともう1回、東京楽に行く予定なので、序盤拾いきれなかったストーリー部分とかちゃんと追いたい。