風の果て

恋をしただけ それだけのことを

髑髏城の七人 Season月<下弦の月> 12/16ソワレ@ステージアラウンドシアター

一週間ぶりの関東荒野~。初下弦でした。
なるほどスタンダード髑髏城!!超親切設計!!で、これとあのとっちらかった上弦が同じ脚本から生まれたのかと思うとすごく面白かった。上下真逆の性質だから、観に行く側もお好みの方を選べていいですね。あと単純にキャストもキャラ設定も大人なので、捨の口上からのタイトルバックまでの間ずっと「大人だ……ちゃんとしとる……」と思いながら見ていた。いや上弦が作品としてちゃんとしてないという話ではなく、髑髏城として清く正しく真ん中を突き進むチームだった。

今回初めてサイドシートで入ったのだけど、まじで一番ド端の席だったので今までと見えるものが全然違って面白かったです。一番上手の前の方だったので、上手側の出捌けが全部見える代わりに、関東荒野とか無界の里とかスクリーンが大きく開く場面でも上手側2~3割は見切れてたかなぁ。がんてつさいのシーンみたいに幅が狭いセットだと、半分くらい見えない。がんてつさいが座ってる場所より上手は全滅。
あと回転するとき横じゃなくて前後に動く。時計回りだと座席ごとバックするんだよ。ボックス席の電車乗ってる感覚。横からだとスクリーンによる視覚マジック効果が薄れるのもあって、センターより回ってるのをより感じるし、アトラクション感が強い。真横にスクリーンがあるので、城の壁の装飾とか変なとこじっくり見れて面白かったw

全体に盛り上げ上手!な雰囲気の下弦。カテコの盛り上がりが好きでした。リズム取りながらノリノリで出てくるきりちゃん、爆速退勤しない天魔様、最後一人残っておみ足大サービスでポーズ決めて消えていく捨。客席のふ~~ポイント作るのが上手ですわぁ。あとダブルカテコかな?らんべさんが手を差し出して、太夫エスコートして仲良く捌けてったのと、きりちゃんが天魔のあと追いかけてマントの裾持ちしてたのがめっっっっちゃ可愛かった。


以下、感想だらだら。上弦の「顔がいい」に対してこちらでは「顔がうるさい」を連呼してますが褒め言葉です。

  • 捨之介

先述した通り上手側が見えないので、登場時の「いけねぇなぁ」のとこ身体3分の2くらいしか見えなかったんだけど、下弦捨、声が聴ければ問題ない。声だけで解決する。もうねぇ、のどごしのいい水のごとく、するする~~と台詞が滑らかに耳にはいってくる。……んだけど、顔見るとすげぇうるさくてびっくりするなw声のひっかかりのなさに対して、顔にひっかかりがありすぎるw
身長があるのはもちろん、身体ができあがってるので、男らしくて余裕のあるかっこいい捨之介。上弦よりきりちゃんとの年齢差が開くので、きりちゃんのことも拾った子どもというか拾った子犬というか、とにかく保護対象として見てる感じがある。きりちゃんの方も舎弟っぽいしね。この捨なら普通に沙霧との恋も交えながら見たかった部分は正直ある。きりちゃんがきりちゃんである必要性はそんなに無いような。っていうかモテが過ぎて、あの人無界の里でて行く前、お蘭ちゃんの頭ぽんぽんしてたんですけど??何だろう、お蘭妹感覚なのかな…上弦捨蘭は久しぶりにあった元同級生だけど、下弦捨蘭は昔近所に住んでたガキ大将のお兄ちゃんと、当時まだちっちゃかったお蘭の再会的な…(ちっちゃい時は女の子みたいだったのに、育ったらすげぇ色男になったちゃんともお蘭)
下弦は全体に安定感があるのでこちらも気軽にのんびり見てたのだけど、山場の対天魔戦あたりなんてまじで少年向けアニメ見てる感覚だったなぁ。二人とも発声がしっかりしすぎていて、実際に動きながら喋ってるとは思えんのだけどどうなってるんだあれ。(しかし実際視覚情報としてはめちゃくちゃうるさいのであった)(顔が)

あ、天魔ダミーのあとの捨の髪紐、こっちは赤だった。色違いなのね。

  • 蘭兵衛

かっっっわいい!物静かだけど温かみのある、人あたりよさそうな美人のらんべさん。こっちの蘭兵衛はちゃんと無界の里の経営仕切ってくれてそう(笑)いん平が出てきたとき、興味示して寄っていく太夫の肩抱いてやんわり引き離した後、ざわついてるガールズと顔見合わせてにこにこしてたの可愛かった~~。あと捨に「いい場所(店を?)を作ったな」って言われたときの嬉しそうな顔にきゅんとしました。可愛い。このお蘭めっちゃ可愛い…。しかも声が艶っぽいので、たまにちょっと太一のらんべさんを思い出す瞬間があって興奮。全体に太夫とのスキンシップ多めなので、太夫ふんわり抱きしめたとことかときめきが止まりませんでしたね。下弦蘭極ふわふわしてて可愛い…砂糖菓子かよ……。

ふんわりしてるけど芯はしっかりしてそうなので、みうらんべみたいな即堕ち感はなくて(つーかやっぱ、みうらんべちょろすぎない?w)、その分蘭丸に戻ったあとの人格変わりっぷりが際立っててたのもよかったです。こっちもみんなが見たい蘭兵衛を直球で攻めてきてる。口説きは口移し自体はい軽め(上弦比)だけど、そのあとのちゃんともがえらいえっちで大変でした。これが…これが殿を魅了した小姓スキル…!!この堕ちた直後が一番女寄りのえろい声してたので、ねぇおまえ殿の前でそんなんだったの…?それはちょっと天魔に同情しちゃうわ…という気持ちで見ていた。
殺陣はしょへたんの方が上手かなーだったけど、完全に早乙女流はのみうらんべに対し、こっちはすごく若手俳優っぽい動きをしてくれるのが楽しかった。下弦の天蘭、殺陣が若手俳優(若手俳優だからね)

  • 天魔王

最初のすずひろ天魔ショーでチケ代の半分取った。すごいなーすずひろ先生。あれだけの大舞台にド頭バーンと出てきて全然負けないもんな。当たり前のようにそこで天魔やってたわ。
なんか、新興文化を一つ完成まで持って行った人の凄みを感じた天魔王だった。あまりにもど真ん中優等生天魔なので(あちらの天魔がシリーズ屈指の様子のおかしさなので余計にw)、特筆すべきことがなくて困るんだけど、本当に、自然に、そこに天魔キャストとしていたわ。すずきひろき恐るべし。
あとは顔がずっとうるさかったことと、どっから声出してんだよってくらい聞いたことない声で喋るすずひろ先生だったことくらいしか逆に書くことがない。お見事。

  • 霧丸

ちっちゃい!元気!可愛い!動ける!!
顔が可愛くて身体能力が異常に高くて少年漫画力が強いという、2.5界隈の若手俳優のいいところを凝縮したような超絶可愛いきりちゃんだった。喧嘩も強いし気も強いし、どこかしたたかな感じもあるのでキャラ的には沙霧の印象に近い気がする。ただこっちは捨と完全に師弟関係(もしくはご主人様と言うこと聞かないわんこ)なので、終始保護対象として可愛い可愛いされていた(天魔死んだあとのあれは下弦にもあったけど、上弦のあのきりちゃんにしかできない役割ってとこまではいかないかなぁ)。太夫ママと捨に両側から可愛い可愛いされて育つきりちゃん(生まれて死ぬまで反抗期タイプ)可愛かったよー。
上弦きりちゃんが14、5歳、下弦が12歳くらいかなぁ。ちっちゃいけど強い子は下弦きりちゃんにはビスコをあげたい。(上弦きりちゃんは基本べそべそしてるので、飴ちゃんとかあげたいですね)

  • 兵庫

信頼と実績の木村了~~~。新感線の木村了ひっさしぶりに見れて嬉しかった。新感線で100回見たことある感じのキャラで、古典の美しさを感じた。こっちは太夫と歳の差あるとはいえ、ちゃんと大人だから太夫との関係性が自然ですね。上弦ではその不自然さを解消するために入っていたのであろう「関東一の綺麗な背中を追いかけて~」のくだりがこちらにはなかった。上弦は上弦であのシーンめちゃくちゃよかったので、つくづくうまく出来ている。

兵庫の年齢に合わせてか、荒武者隊も工業高校じゃなくなってるので慣れ親しんだ彼らの雰囲気。セリフとかほぼ同じはずなのに、上弦荒武者隊のあのやかましさは何なんだろう…と考えたんだが、あれはたぶん須賀兵庫の動きがうるさいのが要因w
荒武者隊の歌は勇100。ステアラで勇100聞くと思わなかったw

  • 太夫

な、なるほどロリババァ…。終始きゃぴきゃぴしてて美魔女のごとく年齢不詳な下弦太夫。聖子ちゃんの肝っ玉オカンぷりとは真逆の、幼稚園のママ友界でカースト最上位に君臨してそうなママだった。きゃぴってるけどきりちゃんに対してはちゃんとママ業務してるのが微笑ましい。
太夫に合わせてか無界ガールズのノリも上弦より可愛い感じにきゃっきゃしてて、THE・色里。なんで上弦はあんなSWORD地区みたいなんだろう。まぁ無名街もあそこで生きる者にとっての救いの里であることには違いないが…w
ラスト、兵庫と去っていくときも、りんどうってちゃんと呼んでもらえなくてプンスコしていて可愛かった。


あと気になったこととしては、
・髑髏城から一輪車とスケボーで脱出するところ、鉄騎兵の中に槍でエアギターしながら漕いでるやつがいる
・そいつ2周目はエアドラムしながら出てきた(スケボーの上で器用にしゃがんでいる)
・その前のきりちゃんの影絵と鬼ごっこするときも、端の席(私がいたあたり)に向かって「どっち?あっち?」って絡んできたのいたんだけど、あのお調子者の鉄騎兵は誰だ…ww
・下弦生駒可愛い。一人称が「生駒」なの可愛い。こっちの生駒子守しなくていいから少女みが強い
・生駒おこっ! (かわいい)
・がんてつさいはこっちの方が笑い多め。
・インディさん観るたび「(劣)…」って思っちゃう(VBB後遺症)


次回の登城は2月の予定ですが、できれば1月中にもう1回上弦キメときたい。