風の果て

恋をしただけ それだけのことを

髑髏城の七人 Season月<上弦の月> 2/18ソワレ@ステージアラウンドシアター

上弦の月前楽、そして私にとって最後の月髑髏登城でした。終わってしまった、私のseason月が。

ド頭の天魔王様の六欲天ダンスが、今まで見た中で一番好きなやつでね。太一さんだ!これが私の大好きな太一さんだ!!!!って興奮が止まらなかったんですよ。踊る太一さんの圧倒的な華と美しさ、あの震えるような感覚久しぶりだった。
もうこれ二幕どうなっちゃうんだろう。いよいよステアラに骨を埋めるしかない………って覚悟を決めて挑んだんですよ。帰り道、頭の悪いポエムツイートしまくりながら、上弦大好きだよ終わらないで上弦…って泣きながら帰る予定だったんですよ。

それなのにさーーーーーほんとに!!このチームは!!なんでこんな面白い前楽が生まれちゃうんだよwwwwwwww

いやーー凄かった。あんな爆笑しながら帰ることになると思わなった。どこまでも予想通りになんて動いてくれない上弦チーム大好きだし、さすがに予想外すぎる展開に、必死で打開策を探ってた太一さん観れたのも超楽しかったわ。私はやっぱりボス猿の太一さんが好きだからさー。ああいう場面でトップに立つ太一さん見ると嬉しくなっちゃうし、ここまで予想外の事態が次々起きる現場も久しぶりで楽しかったよ。こんなわくわくする場所なかなか出会えないw

その直前までが凄く良かったので、ここで完成させて千穐楽はエキシビジョンマッチになる可能性も考えていたのだけど、ラスト一回、絶対に負けられない戦いになってしまったなぁ(笑)
ほんとにほんとに楽しかった。大好きだよ上弦。隅から隅まで、ぜーんぶ大好きだ。

千穐楽頑張ってくださいね!!!!w


てことで、あまりの珍事に色んなことが吹っ飛びかけましたが、その前までのみうらんがめちゃくちゃよかったのでその辺も交えて、以下覚書。

  • 日替わりとか色々

・冒頭関東荒野での捨霧フリータイム(本来フリータイムではない)、捨が霧ちゃん追いかけてぐるぐる回ってたけど何してたの?ww
・荒武者隊の歌「♪でっあいっは!おっくせんまんの胸騒ーぎー」兵庫「兵GOでぇす!」
・ビンタなしでおでこバチーンされる兵庫。ビンタじゃないの初めて見たけど、思ったより痛そうな音が響いていたw
・須賀ちゃん、声万全ではないけど気にならない程度だったな。動きは相変わらずうるさいw
・月見の宴で赤蔵が酔いつぶれすぎ(青吉はほろ酔いくらい)
・荒武者隊のおにぎり、30列から肉眼で見ても変色がわかるくらい黄ばんでる
・髑髏城で戦う兵庫を応援しまくる太夫「君はやればできる子だ!!!!」
・そういえば関東荒野でバイト農民してるしょへたん(仮)見れたよ。背格好的にはしょへな気がする。あの膝下の長さが(笑)
・カテコ2回目も3回目も須賀ちゃんがしょへに話しかけながら出てきたので、最後の最後に笑ってるみうらんを見て終われたのが最高でした。どこまでもありがとう須賀ちゃん。このお礼はどこかで必ず課金の形で返したい(おたくなりの義理の立て方)

  • 贋鉄斎のシーン

乳首のくだりのあと胸の前で腕ばってんにしてガードする5歳児すてちゃん。
捨「バーリア!」
贋「バリア!?バリアってなんだ、わからない言葉を使うな!」

おもむろにぴょんぴょん回転するすてちゃん。
捨「4回転じゃんぷ!!」
贋「………!!??よんか…っ、4回転ジャンプってなんだよ!?」

そのあとも、帰れって言われてマジでいなくなって一周回って反対から出てきたり(そのまま進行がわからなくなってぐちゃっとする贋捨)、「仕掛けをかんがえた!」で捨自ら「ざんがいけんだ!」って言っちゃったり、待てって言われて凄い勢いで戻ってきたり、やりたい放題な福士くん。最後の最後、去り際で思い出したように超普通のトーンで「おまえLINE教えたのに見てねーじゃん!」って言い放って帰っていったのすごすぎた…まじで1回怒られろwwww

福士くん、完全に育て方を間違えたパターンな気がするけど、あの福士くんあっての俺の愛する上弦なので、大事に愛でていきたい。ただ、こんなやんちゃに育っちゃって、次に福士くん預かる制作チーム大変だろうなとは思うwwww

  • 六天斬事変

何が起きたかの詳細はみなさんがもっと詳しく書いてくれてるだろうから割愛しますけど、私が違和感に気付いたのは捨の「夜摩天!!」が不発気味だったとき。あれ?と思ったときには太一さんが明らかに何かを訴えかける顔をしていたし、剣は抜かれなくなるし、その動きがない分殺陣全体の尺が狂い始めるし、果ては天魔王様の鎧が1ターン早く全部剥けてしまい、なんだかよくわからないままの、

捨「これで人間界だ!!」
ワイ「嘘だろ!?wwwwww」

っていうあの衝撃。いや凄かった。よくどうにかなったよ。頑張った。終わったあとすげぇ笑っちゃったけどwまじでずっと笑ってたけどwwww

太一さんの殺陣絡みのアクシデントは何度か見てきたけど、兄弟殺陣だと太一さんがパッと方向性決めて、それをゆっくんがテレパシーレベルで汲み取って動くパターンだったから、よそんちの子が相手だと太一さんから発せられる情報量が多くて面白かった。あれはいい太一さんを観たなぁ。
あれだけの混乱の後でも、怯えた顔で三角座りするてんまちゃんはちゃんと可哀そうな子供だったし、いつもと違う剣で刺さないといけないから、腹から抜き差しする動作も変えるっていう芸細っぷりを見せてきたのはじわじわくる良さがあった。よくあの状況下でそれ思いつくよなぁ。天魔王様、第五天まではおかず増やしまくりの手加減なしの殺陣だったので、あれはそのまま行ってたら神回だったかもしれん。

そんなてんやわんやの六天斬りでしたけど、天が落ちた後そのまま追いかけようとする捨を久しぶりに見れて嬉しかった。ほんとふらふら~っと、あそこできりちゃんが咄嗟に引っ張らなかったらそのまんま飛び込んでただろうなっていう捨之介。久しぶり。最後にまた逢えてよかった。
俺が囮になる~に対してブチ切れたきりちゃんの「よく聞け!!!!」は本日のMVPでしたね。捨はもちろんだけど、客席で狼狽えてたおたくたちの背筋も伸びたわ(笑)

  • ラストシーンの話

髑髏城から脱出して関東荒野に七人並んだ光景に、急にあぁこの光景を見ることはもうないのだと思い出して、慌てて双眼鏡外して逆光に照らされる関東荒野を眺めた。終わっちゃうんだなぁ、という一瞬のエモさ。
あと捨霧のハグが超よかった。抱き寄せられて、泣きそうになりながらも笑顔で背中叩き返すきりちゃんも、一瞬きりちゃんの肩口に顔伏せた後に笑った捨も。上弦の捨霧にはこの泣き笑いの顔がよく似合う。

それはそうと、金500枚もらった後くらいだったかなぁ、座ってた捨がおもむろに草履脱ぎだして。たぶん、殺陣の途中で壊れちゃったんだろうけど、いきなり裸足になるし、脱いだ草履そのまま袂に突っ込んだから最後までずっと袂が膨らんでるしで気になって気になって仕方なかったんですけどwwwwどこまでも災難だったな福士くん。あの場面で普通に草履脱ぎだせるの君くらいだよ福士くんw



で、ここから先は天蘭の話。

  • 天魔誕生

出てきた瞬間から凄かった。何度も見てるはずの六欲天ダンスなのに纏ってるものが全然違ったし、何なら動きもちょっと変わってた。元々ここのドセンで踊る太一さん大好きなんだけど、このソワレは表情の美しさといい気迫といい、ぶっちぎりでよかった。私を一瞬で沼に突き落としたあの太一さんの輝きだった。目に焼き付けたあの光景ずっと覚えていたい。

  • 一幕関東荒野~黄泉の笛

名前呼ばれる前、「天魔の鎧」のワードが出た時点ですでに数珠を握っていたのでハラハラしたんですけど、28ソワレに比べるとだいぶすんなり戻ってきてた印象。なんせ天魔王様が絶好調なので、名前呼ぶ前の蘭を引き寄せた瞬間のお耽美さが爆上がりしていた。あと狸穴見つけた後、捨の曖昧なリアクション見て気に入らなさそうに横向くの超好みでした。ここ、上下の違いが大きくて楽しいw
無界に戻ってからは、捨蘭並びが高身長イケメンすぎて他の思考を奪われかけてたんですけど。縁側?に後ろ手ついて座って、流す感じでガールズとやりとりしてたみうらんが本日のいい男大賞でした。階段座れないのは致し方ないとして、だからってなんでそんなお行儀の悪い座り方になったんだお蘭…w

殺陣の話。蘭登場シーンの殺陣は移動抑えめで上半身の動きでカバーって印象だったんだけど、黄泉の笛では跳んでたし、二幕の天蘭殺陣もガンガン動いてたので様子見ながらアクセル踏み込んでいってる感じかなぁ。千秋楽は昼1回だし、もう先のこと考えなくていいから残り1公演頑張ってほしい。
しかしまぁ手元の刀さばきが速い(笑)しょへの殺陣気持ちよくて好きだなぁ。黄泉の笛のラスト前の跳躍が高めで、あれ見れると思ってなかったのであの時点で私の前楽悔いなく終われると思った。3か月経ってもやっぱり一番好きなのは上弦の黄泉の笛。綺麗だったー。大事に大事に目に、耳に焼き付けようって思いながら見てた。

全体に強め大人めだったみうらんべさん、一幕ラストの口上が痺れるかっこよさでしたわ。

「大丈夫、私とおまえならきっとうまくいく」の天魔王様、身をかがめて下から顔覗き込むようにして語り掛けていて怖かった。あれは直視した瞬間飲まれそう。刀抜いた蘭を見て嬉しそうに笑う天魔王は、蘭丸が蘭丸として帰ってくることにわくわくしてる感じ。

そして毎回言ってるけど口説きのみうらんは顔が可愛すぎる。その前までの蘭兵衛のキャラとのギャップもだけど、そもそもみうらしょうへいからこんな処女性の強い蘭が出てくると思ってないからさぁ…最後まで新鮮にびっくりしちゃったわ。ほんとに可愛い。盃の話をしてるあたりだったかな、泣き出しそうなくらい苦しげで切なげな表情をしてたのがたまらんかったです。
天魔王に縋りついた後、髪掴まれて仰向けにされたときにはもうほぼ意識飛んでるくらいくたっとなってて、目を閉じた横顔がお人形さんだった…美人……。口移し→蘭が天の頭に腕回す→天が覆いかぶさる形でおかわりって流れだったかな。毎度のことながら上弦の天蘭はがっつきすぎw

この回は夢見酒ガンギマリで、高笑い連発だったし、シーンの終わりまでずっとふらついたまま笑っていらっしゃった。「無界屋蘭兵衛は死んだ!」の直前、正面向いてニタァっと笑った後そのまま首コテンとしたの、超殺傷力高かった。びっくりした。珍しくかなり中性的な感じになってて、合間に指で口元の血拭ってたときはどこぞの蘭が憑依したのかと思いましたね…。

  • 無界襲撃

この前のシーンの、ワンレンロングに蘭丸メイクのみうらんが陶器の人形のような美しさで慄いたんですけど、この日の蘭は見るたび美しくなっていくパターンだったなぁ。下弦の27ソワレもだけど、こういう蘭を観れたときが一番嬉しい。

無界襲撃はこっちの蘭も完全に楽しくないバージョンに移行していた。けど、下弦ほどの苦悩は見えないというか、無界に心惹かれる部分は残しつつ、本人の中でもう進む道は決まってる印象。下弦みたいな二つの自分の葛藤(鳥に近い?)はない。上弦蘭ってちょろいんだけど、それはずっと蘭丸だからであって、殿や本能寺の変のこと多分全部抱えたまま無界の主人としての穏やかな日常を得て、その無界や太夫への想いを抱いたまま、また元いた場所へと戻れるんだよね。そういう部分の表れかなぁと感じた。それを強さと呼ぶかはわからないけど。(下弦は蘭丸のまま8年生きるとか絶対できないと思うので、そういう意味では精神的にそこまで壊れなかったんだろうなみうらんは)

殺陣の手自体は基本同じはずなのに、上弦天蘭は圧倒的シンメみがある不思議。マント捌きとか刀回しとか、ちょっとした仕草が一緒だからだろうな。タイミングというより動きの型が一緒。半蔵出てきたときの、戦い甲斐のある獲物を見つけた嬉しそうな天魔王様。相手が桃さんだからって、太一さんの刀さばきが急に容赦なくなって笑った。
あー、あとやっとガールズの股に顔突っ込む天魔王様も見れました…エグすぎ……。

  • 蘭ラスト

どうでもいいことから書くけど、豊臣軍の襲来知らせるみうらんはちゃんとわかるように状況を報告していて偉い。下弦のお蘭ちゃんはここ勢いつきすぎてマジで何言ってるかわかんないからね。あれ聞いて普通にお蘭の言いたいことが伝わっちゃうすずひろ天魔王様は、意外とちゃんと蘭の飼い主なんだよなぁって毎回キュンとする(笑)

蘭丸に殿の最期の言葉を伝える天魔王、急に普通に喋り出したのが超怖かった…天魔王の声色じゃない、太一さんの素のトーン。それがものすごく怖くて色っぽくて、あんな語り口で迫られたら人間正常な判断できなくなるでしょ…っていう変な魅力があった。これが人の男の人心掌握術……。
最期のみうらん、すごく良くて。天魔王を庇ってからの情念というか執念というか、そりゃてんまちゃんもビビるわ…っていう圧の強さ。本当にどこまでも真っ直ぐでに淀みなく感情をぶつける子。撃たれて倒れる直前、太夫の方に手を伸ばしかけたのがとても綺麗だった。私が見たかった蘭の最期の理想形だったなぁ。勝手に決めて勝手に死ぬくせに、その死はちゃんと太夫の手によるものなんだからずるい。なんて身勝手なやつなんだろう。
崩れ落ちる太夫と、差し出した手を拒絶された兵庫の傷ついた顔と、捨の涙声と…っていう悲惨な光景の中で倒れた蘭の横顔だけがとんでもなく綺麗だった。


…という100点満点の死のあとにトンデモ展開が待っていたので全部吹っ飛んで終わりましたけどw、いやいい前楽だった。いい悪いの問題じゃないんだよ、ただでさえ大好きな上弦をもっと大好きになって終わった髑髏城だった。
ラスト1回、なんだかんだで持ってる人たちだから、きっと最後は決まるよ!(笑)