風の果て

恋をしただけ それだけのことを

少年社中「トゥーランドット」 1/13ソワレ@サンシャイン劇場

3連休中に観たもの、ざくざく更新。ひとつ前の記事で書いたSHIRANAMIに加えて、昨日の昼にノスワンにも急きょ行ってきたんだけど、これの感想は余力があったら。すごくすごく楽しかった。特別追いかけてる子が出てるわけじゃないし、出演者で見たことあるの3人くらいだったんだけど、本当に良かったので衝動的に行きたいと思ったものに飛び込むのは大事だなと改めて。


さて本題、社中。話としてはそんな好きじゃないことが多いんですけど(でも画が最高なので毎回行くw)、今回は好きなやつでよかったー!そもそも劇場に通ってきてる人間というのは大多数が「演劇で世界を変え」られた経験を持つわけで、この話にエモを感じないはずがないのである…。
ダンスシーン(多い)が軒並み最高なのと、凌くんと生駒ちゃんの組み合わせが5歳のときから一緒に育ったんかってくらいしっくりきていて超可愛かったので、目がずっと楽しかったです。生駒ちゃん、初めて生で見たけど超可愛い。可愛いの知ってたけど、本当に可愛いし上手いし社中の衣装が似合いすぎるし、なにより圧倒的センター力なのでそこに立ってるだけで話が成立する。

以下、ネタバレありの感想。凄い大どんでん返しがあるー!ってほどじゃないので別にネタバレ見てから行っても大丈夫な気がするけど、一応「正体が明かされる」場面はあるので、知らずに見たい人は読まないでください。ちなみにトゥーランドットそのものは知らないのでどのくらい要素が盛り込まれていたのかはわからない。



とにかく松田凌×生駒里奈×社中のビジュアルの親和性が高いし、二人がじゃれてるのがほんとーーーーに可愛くて。しかも二人とも上手いので主演二人を見てるだけでも眼福なんですが、そこにしょーごくんの色気とか、ともるちゃんの愛らしさとかものっかってくるので、ま~~見てて楽しかった。けど、可愛いばっか連呼しててもあれなので(割といつもそうだが)、好きだった要素主に3つ。

  • ダンスパートが多い

冒頭でも書いたけど今回ダンスシーンがすごく良くて目が楽しい。群舞大好きマンなので、あのカラフルな衣装で一斉に踊りだすとそれだけで興奮してしまう…。本山さん以外の振り付けに馴染みがないのでどれがどなたの手がけたものなのか判別できなかったけど、曲数が多いだけじゃなくて色の違うものが混ざってくるのでより楽しかった。
後半で生駒ちゃんがソロで結構長く踊る部分があったのだけど、サンシャインの舞台サイズでも余裕で場が持つのは流石だった…。あと凌くんがちゃんと踊るとこ初めて見たけど、結構好みだったな。

  • 少年社中20周年ダイジェスト

序盤、姫様に「演劇とは何か」を説明する部分に社中の歴代作品のダイジェストを入れこんでくるの最高だった。「かつて人々を熱狂させた演劇というもの」として、かつて熱狂した作品たちが出てくるの、大興奮じゃん。変な声出そうで思わず口を覆ったわ…。後述するけど、今回こういうメタが多発していて楽しかった。
自分で見た社中作品そんなに多くないけど、やっぱ見たことあるやつだとテンションあがるよね。リチャⅢのありそさんはピカレスクセブンでも再会してるけど、個人的にあの作品が全然ピンと来なかったので、今回こういう形で見れたのは嬉しい。あとネバーランドが初演と再演で2回出てきたので、みんな本当にネバーランドすきだな!と思ったり(笑)。年代別でプレイバックなのかと思ったら、ラストがパラサーからのモマで、主演二人で綺麗に締まったのも気持ちよかった。コバヤシ少年久しぶり~~~。

  • 「演劇で世界を変える」

「演劇で世界を変える」という演劇をやる、究極のメタ構造。稽古のシーンと、本筋の時間が進んでいく部分が交互に繰り返され、最後に1回こっきりの本番。開演を告げる支配人しょーごくんの口上がめっちゃくちゃかっこよかった。
稽古シーンの中に演劇小ネタを連発してくるところがあるんだけど、やっぱここで全部笑うために有名どころと流行りものは一通り基礎履修しておきたいよな…と思ったのでなるべく幅を広げながら観るものを選んでいきたい(笑)。今年は豊洲で回らなくていいから多少余裕あるはず…。出てきたのは野田秀樹平田オリザ西田シャトナー(ペダステ)、つか作品(熱海)かな。それぞれの演出の特徴的な部分を抽出して「〇〇かよ!」って突っ込む流れだったのに、熱海だけ普通に熱海のセリフ喋りだしたのが後からじわじわきた…。脳内でセルフで白鳥の湖流れたよね(熱海見すぎてる人)。あとペダルのくだりで後ろにいたであろうばばりょを確認し忘れたのが心残りです。

トゥーランドット(本物の方)に演劇を見せるべく説得するシーンとか、勝っても負けても眠らされるという条件の元で選択を迫られるとことか円陣とか、そういうとこが劇中劇本編からのクライマックスよりよほど泣きそうになったなぁ。というか、ちょっと泣いた。「演劇で世界は変わる」、少なくとも「私の世界」は変わる。それは板の上も客席も関係なく、あの広い劇場内にいるほぼすべて人がきっと身を持って知っていることで、それがどんな大きな体験かをわかっていて、その共通経験を直撃してくるんだからずるい。終演後DVD予約しようか悩んだのだけど、あの瞬間の揺さぶられる感覚がとても好きで、これ映像で観てもな…と思って結局予約しないで帰ってきてしまった。売上的には申し訳ないけど、生の体験上書きするのがもったいないんだもん(笑)

  • その他いろいろ

あとは書き残しておきたいこととかばーっとメモ程度に。
・人間とロボット逆なんだろうなっていうのは察しがついてたけど、カラスが人間だったのは意表だった。割と容赦なく残酷な話ですね…。
・生駒ちゃんがマイナーチェンジも含めて衣装数すごく多い。可愛い子には可愛い服をいっぱい着せてほしいので嬉しい。
・久々に舞台で凌くん見たけど、少年みたいな可愛さと主人公気質のカッコよさと合わせ持ってるし、芝居はうまいし動けるし踊れるしで、この人と2.5次元界の次期エース(私調べ)のしょへを同時に抱えているキャスコすごいな!?というn回目の感動。
・有澤くんもまじで見るたびよくなるので、キャスコスタッフは育児本…じゃない、わかはい育成本みたいなの出したほうがいいんじゃなかろうか。なんでこう、みんなメキメキ伸びるんだ。
・有澤くん演じる大将軍ローラン、ポニテと足の長さも相まって、劇団員全滅させるくだりがほぼ夢さん(@修羅天魔)の無界襲撃だったw
・かっこいいばばりょを久しぶりに見た(肺炎球菌ぶりだったので…)
・ばばりょ、そんなにアクションシーンとかないんだけど、ふつうに段差ジャンプしてもやたら高くて跳躍力にびびるw
・しょーごくんは今回もサンシャイン劇場抱いていらっしゃった。あとしょーごくんめちゃくちゃ芝居上手い(こなみ)
・ともるちゃんはずっと可愛かった!劇中の奴隷女も可愛い!
・ともるちゃんを見たのが肩に猿を乗せていたとき以来だったので、あの演技力が無駄遣いされていないことに嬉し泣きしそうでしたね…w奴隷女のクライマックスシーンの稽古のシーン(ややこしいw)がすごく好きでした。
・ラストシーン、奥に手を取り合うカラフとトゥーランドット、手前にケツァールを抱きしめるカラスで終わるの、「え、これ誰がこの後幸せになれるん!?」と思ってしまったけど、どう受け止めるのが正解なんだろうなあのラストは(笑)
・でもカテコで、段差でつまづいてしまったトゥーランドット様をエスコートしていたカラフが支えて笑い合っていたので、とてもほっこりした。かわいい。
・カテコ、最後に残った凌くんと生駒ちゃんがおてて繋いで捌けていくのが最高に可愛くて一生見ていたいやつ。


何度でも言うけど、凌くんと生駒ちゃんの並びが可愛すぎて、もうこれ以上のシンメない!!みたいな気持ちだったんだけど、そういえば生駒はこのあと花ちゃんの船に乗るんだったな…というのを思い出してウッッッとなっている。え、無理、良すぎて泣いちゃう(まだ何も見ていない)