風の果て

恋をしただけ それだけのことを

結局今年も熱海に通う2月

熱海殺人事件セミナー 2/11@ニッポン放送イマジンスタジオ

熱海殺人事件セミナーに行ってきました!の記録。毎年やってるのに毎年行けなくて、ようやくの初参加。今年は中屋敷さんの投入で規模も拡大、実演販売形式というか(笑)、役者陣の朗読のあとに解説を挟んでいくスタイルで新鮮でした。

戯曲の解説の自体はそこまで目新しいものはなかったんだけど、口立ての稽古の進め方とか、そしたらこからどう台本の形に残っていったかとか、制作過程の話も聞けてたのが良かったかな。実際台詞しゃべってる側の話を生で聴けるという点でも。
あともう単純に、朗読劇が凄い面白くてさー!そもそもあれだけ評価されてあれだけ長く上演され続けてる作品だから、ガワの部分がエンタメとしてしっかりしてるわけじゃん。そこに熱海の歴史とポイント解説が入るから、そりゃ面白いわっていう。抜粋とはいえ序盤と浜辺のシーンからの流れはほぼやったし、セミナー用の朗読というにはあまりにもガチで演じてくれたので普通に熱海1公演見た満足度。揃いのパーカー(可愛い)で髪もすっとんとんの若くて可愛い子たちの見た目とのギャップを楽しめるのと、暗転がない分普段見れない表情が見えるのがお得感あった。この一回で終わらせるのもったいないから、4人でフルサイズの熱海やってほしいなぁ。



解説部分はおかちゃんのツイッター遡ればほぼ出てくると思うので、普通にイベントと朗読劇の感想中心で。
みんなでわーわー喋りながら進める感じではなくて、それなりに壇上とも距離あるから質問ある人って言われても、まぁ誰も手とか挙げないんですけど(笑)かわりに中屋敷さんが前のめりに色々聞いてて、そんな中屋敷さんを眺めてるのも面白かった。司会進行兼生徒役のやしきさん(笑)質問者も回答者も話が上手いのがいいよね。会話のラリーが気持ちいいというか。

  • みかてぃ

一番後ろに座ってた荒井くんとたわちゃんをいじったり、かなり自由にやってるのに、喋りだすと誰よりも本域なのでびびる。隙あらば客にピンポイントで話しかけたりするので、何度か創くんにリードを引っ張られていた(笑)
熊田「あんたらいつもそんなことやってんのか!」部長&水野「はい♡」のくだりのピースサインが超可愛かったのと、よろしく哀愁で座ったまま手振りだけやる部長が、今回の二大好きだったみかてぃ。

あと割とみんな立ち上がって芝居する中でみかてぃだけ頑なに立たないから、どこでくるかなー?ってワクワクしてたら、「あのドアを開けると~」でバンって立ち上がってそのままチャイコフスキーまでいったのが最高だった。大興奮(私が)。冒頭、白鳥の湖が流れて1回暗転する部分の部長の顔も初めてあんなはっきり見れたし、いつもと違う熱海、面白かった。

  • 創くん

爆弾ひな祭り公演(5年しか経ってないはずなのに既に都市伝説感あるなこれw)観てないから創くんの熊田初めてだったんですけど、もう3年くらい見てる感覚だったし、味方部長と創くんの熊田のやりとりすでに100公演目くらいの違和感のなさだったわ。安心力。

  • 小松

小松の金ちゃんもすでに100回やってるような馴染み具合だったんだけど、なんで今年の4月の金ちゃんは小松じゃないんだ。フル尺でやってるとこ見せてくれ。ヘタレ感はあるけど、野暮ったくない都会の現代っ子っていう印象で、東京生まれ東京育ちの金ちゃんだったなぁ。こいつに五島に帰ろうって言われたらマジで殴るな(褒めてる)。
あと解説聴いてるときの横顔が綺麗でほれぼれしました。顔が綺麗。そして顔が小さい。みかこアイちゃんとの浜辺のシーン、音消して観たら少女漫画実写映画の修羅場みたいだったもん。作画が別フレ!!
あっ、あと浜辺のシーンの初演版を聴けたのもよかった。進研ゼミでやったやつ!(去年の9Pro)。初演、ほんとにドシンプルなんだよね。そこからどんどん込み入った話になって、ニュージェネアップデートでまたちょっとシンプルになってきてる印象。

  • みかこ

特に何を見てきたわけでもないんですが、初めて見たときはまだ女子高生だったので、「あらまぁ綺麗なお姉さんになっちゃって…」と近所のおばちゃんモードが発動してしまうみかこ。声が澄んでよく通るし、見た目も可愛いのでアイちゃんが超よかった。最後の方本当に泣きながら喋ってて、今まで見た中で一番抱きしめたいアイちゃんだったわ。アイちゃんのラストシーン超よかった。
でも芯の強い感じなので、小松金ちゃんとだったら二人で泣きわめきながら殴り合いの大ゲンカして和解できそうだなーなどと思いながら見ていた。


  • 蛇足のつれづれ

熱海を語る上でわかりやすく頻出するのが、差別の話だと思うんですけど。熱海に限らず私がつか作品で好きなのって、いろんな差別とかステレオタイプの考えとかを視点を定めず描いてるところで。誰だって露骨に差別的・侮蔑的な発言をしたら咎めるようなことを言うけど、実際咎めている側だってたいした人間じゃなくて、意識的/無意識的に関わらず、常に誰かを貶めたり軽んじたりしながら生きている。…っていうのをむき出しで描いてくるところが好きなんですね。
それを、やしきさんが「演劇としてやるにはわかりづらい(見づらい、だったかな)」と言っていて。まー確かに悪人と善人、それぞれの役割がはっきりしていて、それぞれに伝えたいメッセージの一部ずつを持たせた方が、わかりやすくはあるよなぁなんて思いながら聞いてたんだけど。でも、舞台演出?演劇?としてじゃなく、普通に、生きていく上での普通の感覚でいったら、そっちのほうがわかりやすいのでは?と思うんですよね。私たちは少年ジャンプの世界に生きてるわけじゃないので。マイノリティを踏みつけた3倍の力でマジョリティが殴り返されることだってあるだろうし。いかにもマジョリティド真ん中みたいな顔して生きてる人だって、言うほど生きやすくはないのだろうし。
私は正しいことを正しく論じられることが嫌いで。ド正論って視点が1点に定まってないと言えないと思ってるから、なんかそのちょっとずれた位置の視点をガン無視して我こそ正義みたいな顔してんじゃねーよって思っちゃうんですね(反抗期の子供かw)。だからこの、誰かの正義は誰かを傷つけるし、誰かの幸せで誰かが不幸になるけど、みんなどうにかちょっとずつわかりあって…(いけたらいいんだけど、あんまりそうもいかないままw)、ほんの少し、今まで知らなった角度の景色が見えるようになる物語が、なんだかとても居心地がいいんだよね。どうしようもない人間が、どうしようもなく生きていくための活力というか。なんか、そんなことを考えながら聴いていた。という思考のメモ。


実際のセミナーの内容もなんかレポれたらよかったんだけど、私のメモ、「やばたにえん」とかクソみたいな内容しか書かれてないから、その辺は誰か他の人がちゃんと書いたレポを探してくださいwそんなものあるのか知らんけど!(ちなみに「やばたにえん」は水野のセリフの中にあまりにも脈絡なく投入されていてずっこけたので思わずメモった)(無駄情の極み)

最後、4月の熱海がチケット瞬殺したから追加公演考えてるって話が出て、小さく「嘘でしょ…」って呟くみかてぃ可愛かったな(笑)木村伝兵衛やりながら新作の稽古もするのマジで大変だな!(笑)
というか、今現在進行形でれいれいの稽古やってんだもんね。よう合間にスポットで伝兵衛やれるなぁ…。れいれいも観に行くので、なんやかんやで今年も推しより味方を見る2月ですwその前に来週はやしきさん版の発表会~。やしきさんのつか作品見たことないので、こちらも超楽しみ。

なつのお題箱