風の果て

恋をしただけ それだけのことを

熱海朗読発表会 2/16@イマジンスタジオ

5日ぶりのイマジンスタジオ。なんでこんな頻度で熱海見てるのか自分でもよくわからんけど、朗読発表会最高に面白かった。
初回ということで、どういう形式でくるのか全くわからない状態で観れたのがよかった。完全にオタクのオタクによるオタクのための熱海だったので、会場の何割が楽しかったかはわからないけどw、私は楽しかったし、何よりやしきさんが最高に楽しそうだった(笑)やしきさん見てるだけでも面白かったもん。


冒頭、やしきさんの「何バージョンもある熱海の中から、僕が観たいシーンを詰め込みました」というような趣旨の話で始まった朗読発表会。
先週のセミナーはいつもの熱海をほぼそのまま切り取って見せる形だったので、てっきり今回は中屋敷演出版の熱海が観れると思って行ったんですよね。で、ふたを開けたら、3パターンの熱海を入れ代わり立ち代わり見せていくっていう超斬新なスタイルで!(笑)冒頭の、熊田が捜査室にやってきて部長と出会うシーンが3回繰り返されて、しかも配役とかも事前に知らされてないから、1回1回配役に興奮しながらこれがどの熱海なのかを当てないといけない謎の早押しクイズ感で、テンションが上がりっぱなしだった(別に脳内で早押しクイズする必要はない)。
しかもほぼ稽古なしのガチの朗読劇スタイルで、今日合わせてハイ本番!という形だったらしくて(それを熱海でやろうとしたのがまず凄いなw)。だから構成は物凄くやしきさんだけど、演じ方は誰かがつけたというよりも本人たちが思うままにやってる部分が多い印象で、同じ空間の一つの作品の中でみんな演じ方がバラバラなのが面白かった。熱海の多様性が二重三重にお楽しみいただける、熱海アソートBOXというか、熱海アンソロというか…w

初回なので、噛んだり掛け合いの間がうまくいかなかったり長台詞聞き取れなかったりは頻発するのだけど、それも含めて本当にまっさらな熱海をいきなり見せられた感じ。台本も大きく3つに分かれてるし、役者もパッと見はほぼ中屋敷班だけど育ちはバラバラで、それが全部ごちゃっと混ぜられて1つの作品になってるので、やしきさんはすごい。
この形式なら役者の拘束期間短いし、できることなら半年に1回くらいやってくれないかな(笑)。そろそろ中屋敷版つか作品もがっつり見たいので、やしきさんがこっちにリソース割いてくれそうなのは嬉しいなー。



基本は、ロンゲストスプリング、売春捜査官、モンテカルロイリュージョンの同等のシーンを順番に繰り返していく流れ。全部やってたら時間が足りないし、浜辺のシーン3回はさすがにくどくないか?と思っていたら、金ちゃんの独白から十三階段に送り出す場面まではロンゲストスプリングだけで、そのあとラストシーンを全パターン見せておしまい、だったのがよかった。山場は1回あればいいもんね。
あとずっと同じ順番でやってきてたのに、ラストシーンだけは売春捜査官が後ろに回されて、「今、義理と人情は女がやっております!」で終わったのが最高に気持ちよかったーーー!あそこで流れてた女性ボーカルの歌謡曲がすごくよかったんですけど、特定できなかったので誰か知ってたら教えてほしい。

  • ロンゲストスプリング

(伝兵衛:荒井、大山:桑野、熊田:牧田、水野:今村)
一番スタンダードに近い熱海。配役も一番想像通りというか、岡村版でもうだいたい見たメンツで、馴染みのある熱海。ド頭のあっくんが見てわかるくらい緊張してたんだけど、2場面目くらいからはテンポも良くて、ご本人がツイートしてたあのタイミングで台本読み始めていたのだとしたら、それだけの時間であそこまで喋れるのほんとにすごい…。全体の主軸になるチームがここだし、別枠で大山もやってるのでセリフ量が圧倒的に多いんだけど、部長も大山もとてもよかった。あとどっちの役もすごいおかちゃんちの子だったな…体に沁みついてるリズムがw
百合の花束ないのが残念だったけど曲は流れてたし(使われてる曲、ここ数年の熱海のデフォルト曲ほぼそのままだった)、荒井部長顔がかっこよくて背も高いから、見栄えしていい。7回忌スペシャル公演の予告編のときに、あっくんのディープ山崎見るまで死ねないなと思ったんだけど、あっくんの部長フルバージョンも普通に見たいので、おたくとして死ねない理由がまた増えてしまった。

まっきーは私のファースト熊田なので、もう出てきただけで嬉しい。桑野こーちゃんは、出演者発表された時点で間違いなく大山でしょ!だったし、もう50回くらいは大山やった感じあった。小松ほどじゃないけど…(小松は逆になんでまだ本公演で大山やってないのか不思議だよw)。
今村さんの水野は、小柄で若い見た目から艶っぽいハスキーボイスが出るので、ここ数年見てる水野とは雰囲気が違って新鮮だった。ゆりあタイプでも栄子様タイプでもない水野。あと紀伊國屋でやってるバージョンにはない、アイちゃんの「トップになってやる!」ってセリフがとても好きだった。アイちゃん…私はそういうアイちゃんがだいすきだよ……。

どうでもいいけど、こーちゃん黒のジャージ上下、ジッパー上まできっちりあげて真っ黒状態の中、右手の太めの指輪がずっと目立ってたのがたまらんかったですね。あとこーちゃんは2.5メイクばりばりのときと、素の状態とで顔が違いすぎるので毎回びっくりする(笑)

  • 売春捜査官

(伝兵衛:藤咲、大山:入江、熊田:桑野)
売春捜査官、予告編のお楽しみイベント的にしか見たことなかったから、これ見れたの嬉しかった!藤咲さんはたぶん初めましてなのだけど、女伝兵衛めっちゃ強いやん…って、調べたら無界ガールズなんですね?雑賀の女強い…。相手が小柄で素朴なこーちゃんなのも、絵的に妙にしっくりきていた。
前述したラストシーンが最高過ぎて、アドレナリン出まくって終れたのがとてもよかった。フルで見ないとわかんない部分が多そうな気がしたので、これはどっかでちゃんとスケジュール考えて見にいかないとなぁ。

(伝兵衛:多和田、大山:荒井、速水:入江、水野:齋藤)
やたら完成度高くて面白かったモンテチーム。たわちゃんにモンテの部長がハマりすぎていて、ゲラゲラ笑いながら見た。初回であれだけフルスロットルでこれるたわちゃんすげーーーなwwwwDESIREで笑いすぎたので、そこの前後の記憶がちょっと飛んでる。あと冒頭で部長が電話してる相手のセリフを穂先くんがやっていて、出番短いのに異常な存在感だった。穂先くんのインパクトがでかい。
速水というか熊田ポジって突っ込み役として騒がしくなる印象があったんだけど、入江くんの熊田あんまり力んでない自然なお芝居で、飛ばしまくるたわちゃん部長に割と冷静にぼそっと突っ込むのが面白かった。あとゲイバーのママモードのときの切れ味がすげぇ。
あかり水野はキャピっとしてて可愛かったなー。一昨年見たモンテの水野が超若い子で、その印象が強いから、あかりさんの水野もそのまますんなり入ってきた感じ。文ステぶりだったけど、相変わらず可愛いし、着ている稽古着も可愛くて個性出ててよかった。あっくんの大山は出てきた瞬間かっこよすぎてちょっと笑ったんだけど(なんせ顔がかっこいい)、大山の長台詞の回し方がまじで聞いたことあるやつすぎて、途中から創くんの声が脳内で平行再生されてしまった。実家のごはんの味がする。

途中で、たわちゃんにロマンスやってほしいなーと思ったのだけど、やってほしい役がシゲルなのか牛松なのかオカマ先生なのかは自分でもわからない。


贅沢な2時間だったなー!役者も贅沢なメンツだったし。
叶うならば今日の夜の仕上がった状態も見たかったのだけど、私今夜は孫の発表会(もとい、テニミュのライビュ)を見に行かないといけないので、1回こっきり。いいもん観た。

なつのお題箱