風の果て

恋をしただけ それだけのことを

Little Women~若草物語~ 9/14ソワレ@シアタークリエ

行ってきました。いや~可愛かった!四姉妹がずっと可愛くて、思っていた以上に若草物語そのまんまで、とても楽しかった。前アナからカテコまで、まるっと若草物語の世界観で素敵な空間でした。衣装もセットの小物も可愛くて双眼鏡フル稼働でじっくり見てしまった。
四姉妹、女優陣の経歴と役がマッチしてるのも良かったな。女性らしさの象徴みたいなメグに元娘役、ジョーには男役、ベスとエイミーは現役アイドル。いろんなところから集められた違う世代の4人なので、仲はいいけど結構バラバラのまま各々好きなように大人になっていく四姉妹と溶け込む感じがして好きだった。

若草物語青い鳥文庫版までしか読んでなくて、最後に読んだのがいつか思い出せないくらい昔なんですが、実家にいる間は時々読み返していたくらいには好きだったからか見ているうちにどんどん記憶がよみがえってきて、本当に楽しかった。10代の頃の記憶って忘れないものだよね。


  • 雑感

前アナを四姉妹がわちゃわちゃしながらやってくれるんだけど、「ねぇ、ジョー、携帯電話って何?」「写真機なんてあんな大きなもの、持ち込めるわけないじゃない!」っていちいち口挟んでくるエイミーがこの時点ですでに可愛かった。(「きっと21世紀には写真機も手のひらサイズになって、いつでもどこでも写真が撮れるようになってのよ!」っていうジョーの返しも、それに普通に感心してるベスも可愛い。まるっと可愛い。)(可愛い以外の語彙が死ぬ)

2幕構成で、だいたい1幕が若草物語、2幕が続・若草物語かな。2部のニューヨークでのジョーとベア教授のやりとりと、回想の形での1部の物語が交互に進むから、ジョーとベア先生がストーリーテラーに近い役も担っていて、この二人のやり取りがテンポ良くて笑いも多くて楽しい。1幕ラスト時点でベスがぴんぴんしてたので残り90分で最後までたどり着くか心配していたら、2幕が超ダイジェスト版の続・若草物語だった(笑)ベスは急に弱ってあっという間に死ぬし、エイミーはいつの間にかニューヨークにいるし、メグんちに生まれたのが双子だったってことなんてエイミーのセリフ一言で過ぎ去っていったのでw、知ってる人は楽しいけど、原作未読勢はついて来れるんだろうか。1部しか読んだことない人も多いだろうに(笑)
私の推しキャラはダンとメグんとこのデイジーちゃんなので、何ならこのまま3部もみせてくれって気持ちになったけど、3部本当に舞台化しようとしたら、さすがに子役連れてこないと厳しいよね(笑)

あとカテコが超良かった。話の都合上とはいえ、そこでウエディングドレス着てるエイミーが超エイミーだったし(つまりローリーも必然的に花婿姿をしている。おいしい・笑)、大人になった姉妹の中に1幕の衣装着た少女のままのベスがぴょんと入ってくるのが私の好きな若草物語そのまんまで嬉しかったなぁ。
あと、本筋に全く関係ないけど、妙に存在感のあるモブ・フンメルさん一家が、二作分を三時間に凝縮しても名前だけ登場していたことが妙にツボってしまって、そのあとしばらくニヤニヤしてた。

  • メグ

彩乃かなみさん、少し上の世代なんだろうなと思ってたけど、ぐぐったら予想以上に上でびっくりした。見えない。
さすがに1幕は無理があるだろと思ったけどw、序盤のまだ姉妹が女の子だった場面でメグだけちゃんと女なのはよかったな。あと先述したようにデイジーが好きなので、ガラガラ両手に持って飛び出してきた時、産まれてる~~!となりました(笑)終盤、結婚式直前になってあれも嫌これも変えたいって騒ぎだすエイミーに、気ぃ狂いそうになってるの凄く長女だったな…w
舞踏会に行く前の、ジョーのスカートの焦げ跡のくだりで、後ろでメグが手袋選んでるんだよね。ストーリー上主軸にならない部分でもちゃんと原作通りのいろいろが展開されていて頬が緩んだ。

  • ジョー

ジョーはそのまんまジョー。衣装が、普通に私が着たいデザイン多くて目が楽しい。
まじでデカいので、ベスを抱き寄せるとすっぽりだった。可愛い。若草物語コンビ大賞やったら、ジョーとローリーを押さえて一位取るコンビだよね、ジョーとベス(何の話)
見ていて何度か、ジョーってこんな子供っぽかったっけ?と思ったけど、違うわ。私がジョーより遥かに大人になっただけだわ(笑)女の生き方の物語だから、大人になってから観ると昔読んだ時とちょっと感じ方が違うのも面白かったな。ベア教授にプロポーズされるジョーを見ていて、ふと、オルコットが現代に生きていて若草物語を書いたら、四姉妹のうちだれか一人は本当に結婚しないままの道を選んだかもしれないなと思った。それも、「結婚しない」と宣言していたジョーじゃなくて、エイミーあたりがw、

  • ベス

しょうこう熱のくだり全カットがショック過ぎたんだけど、ローレンスさんとピアノ弾くシーンがめちゃくちゃ可愛かった。ローレンス爺萌え出来る良シーン。
おうちで療養している時期の、編んだ手袋を外を通る子供たちに投げ落としてたあたりのベスも見たかったです。そんな本筋に関係ない部分舞台化されるわけないけど、あのシーン好きなの。

  • エイミー

ほんっっっとに終始可愛くて可愛くて可愛くて大変だった。序盤のまじでただの子どもなところも、終盤のレディになったときのふるまいも、全部可愛かった。劇中劇のトロール、アクスタにして売ってくれw
エイミー、キャラクターとしても大好きなんですよ。私だけの特別がほしいって喚いても小説燃やしても結局許されて愛されて、地位と財産のある男を捕まえてウエディングドレスで幕引きする、そういうエイミーが。私、来世は絶対末っ子に生まれるんだ…(長女)。マーチおばさま(凄い元気。その杖要らんだろw)との軽妙なやりとりも、頭の回転の速さといい意味でのずる賢さを感じるし、そりゃマーチおばさまも可愛がるわ。
しかしおかあさまがおとうさまの元に看病に出かけるとき、エイミーだけマーチおばさまのところに預けられるの、今観るとおかあさまの判断の賢明さが光るな。子どもだけで留守番するとき、エイミーいるのといないのとじゃ全然違うもんねw

  • ローリー

しょーちゃん、歌い方根本から変えたのかな。全然違っててびっくりした。今回シスアクの前哨戦だと思ってるけど、クリエ規模なら全然問題ない。相変わらず声がいい。あと何かとジョーと張り合うシーンでの、「僕はダンスは得意なんだ!」の説得力に笑った。One for allの歌で四姉妹にまざるしょーちゃん見ながら、あの墓場からこんな掘り出し物が出るとは人生わからんもんだし、この役者としてはこれだけ光る才能やスキルが、アイドルとしては全然拾われないあたりが私が好きなアイドルという職業なんだよなぁとか考えた(笑)

まぁちゃん様より背も低いし身体つきも華奢なので、思春期の女の子の方が先に大人になっていく年代での男女の幼馴染がキャンキャンしてる雰囲気がそのまんまで可愛かった。あのローリー、ジョーへのプロポーズ玉砕すべくして玉砕してるし、その後の突然エイミーとバカップル化するのもなるべくしてなったという感じでめっちゃ面白かったな…。ローリーの恋愛絡みのシーンずっと笑ってたわ。


書き残しておきたいのはこんなところかな。満足度高かったなぁ。若草物語大好きだけど、しょーちゃん出てなかったら行かなかったと思うので、出てくれてありがとう。しかもあんな絶対美味しい役どころで。シスアクは行かないけど、その次の作品になったら、もっと上手くなってるんだろうなと思うと未来は明るいな。

なつのお題箱