風の果て

恋をしただけ それだけのことを

飛龍伝2020 2/1ソワレ、2/11ソワレ@新国立劇場中劇場

飛龍伝2020、とてもよかった。つかこうへい演劇祭、完全にメインディッシュは熱海だと思っていたし、キャスト的に及第点にはなるだろうけどまぁここはまだ前哨戦……くらいの気持ちでいたら、まーーーーー楽しくてね!困ったな!!第一弾からこんなに楽しかったら、蒲田見終わるころには紀伊國屋に骨を埋めてしまうかもしれない。いやー困った困った(満面の笑みで)

ちょー楽しかったです。1回見ればいいかなぁくらいのテンションだったのに、終わってみれば、もっと入れば良かったなくらいの気持ち。あと初見時にすごいわかりやすくてビビったんだけど、あれはニュージェネ改訂が入ったの?それとも単に私が新幕末100回見た成果?(笑)
イベント日も行ってるのでその話も別途まとめたい。けいちゃんのキュートな伝兵衛に記憶の8割くらいを持っていかれてしまったが。


以下、2公演見ての感想。
1回目は1階後方下手側。割と近くにおかちゃんがいた(笑)2回目は前列ほぼセンター。めちゃくちゃ見やすかった。銀テ浴びまくって飛龍伝を終えられたので良かったです(笑)あとすごい前列のなのに近くのゆっかーおじさんが終始双眼鏡でゆっかーロックオン状態だったのが最高でした。ゆっかーのおたく、客層若めだったけど概ね行儀よく、結構夢中で見てくれていたのでニコニコした(誰目線)

  • 総括

先に全体の話から。飛龍伝、知ってはいたけど実際に観るのは初めてで。なんとなくのあらすじや断片的に見たダイジェスト映像から、れなさんの神林美智子が観たいなぁと思っていた2016年夏。あの感覚はそう間違っていなかったというか、やっぱりあの年の新幕末の布陣は最強だったんだなと改めて感じた飛龍伝でもあった。
馬場さんが最後に紀伊國屋でつか作品やったのが2016年2月の引退屋リリー、ニュージェネレーションと銘打たれ大味方時代wが始まったのが2017年2月。馬場さんの後継者としての味方が前面に出がちだけど、その間を繋いだ石田さんの坂本先生が本当に凄かったんだよなぁというのを思い出した。石田味方圭ちゃんの配置、やっぱりあの新幕末の形がベストだったんだよ。この4年間の集大成というか、大きなパズルが完成する瞬間を見た気分。

飛龍伝2020は、山崎と桂木の物語だった。他を見たことないから何とも言えないけど、きっともっと神林美智子の魔女伝説だった年もあっただろうし、少なくとも私がれなさんで思い描いていたのはそういう飛龍伝だった。こういう形もあるんだなー。美智子と桂木も、美智子と山崎もそれぞれに良いんですよ。良いんだけど、それをすべて超えてラストシーンの山崎と桂木が良すぎたし、石田さんと味方がシンメで踊るパラダイスが、いつかこのメンツで見たかったものを叶えてしまったんだよなぁ。11日のラストシーン、二人が前楽らしい前楽の仕上がり方をしていて、熱量上がりまくったところで来るあの最後のやりとりがたまらなかった。こんな変化球の最強コンビが誕生するなんて思わなかったよね。

…という感慨の中で見るパラダイス、全体に目が足りなかった。
圭ちゃん固定カメラ用と最後列センターを守る宝(すごい小さい)用と普通に石田味方を見る用と北区ガチメンバー観察用で最低4組は目が必要だし、気になってよっちゃんも見ちゃうw智則さんとネズミから格上げした圭ちゃんの前に石田味方が並ぶのがちょーーよくて、そこは引きで見たいし…となると本当に目が足りない。
あとマイ楽はカテコのパラダイスが圭ちゃんドンピで始まったのでもうダメだった。圭ちゃんしか見れなかった。世界一愛おしい圭ちゃんのパラダイス…。


  • 菅井ちゃん

よくも悪くも安定していて、序盤は期待値以上のところにいたけど終盤でブーストかかることもなく、正直もう一段階はじけたところは観たかったなという感想。美智子が一定のところにいるので、周りのボルテージが上がりまくっていた前楽よりも序盤に観劇していた時の方が全体のバランスはよかった気がした(笑)
芝居自体はそこそこ上手いとはいえ、基本へなちょこで瞬間最大風速で勝負!!ってタイプだと思うんだが、その瞬間最大風速がココ!!っていう決め所じゃない謎のタイミングで発生するのがちょっと面白い(笑)伊豆沼をなじるシーンだけやたらねっとりしてて怖かったりする。あそこ好きだったけど、そこなの!?っていう(笑)

  • みかてぃ

いやーーー久しぶりに砂を噛むみかてぃ見れたの最高だったなーーー(砂は噛んでない)(でもイベントのときに出演者たちも這いつくばったみかてぃに向かってジャリジャリ言うてたので…)(おたくかよ…となった)
伝兵衛見慣れすぎてちょっと忘れてたけど、みかてぃのハマリ役完全にこっちだな。カリスマの鎧が剥がれ落ちてからが真骨頂だわ。抱かれる側が似合う(褒めてる)。弱くてかっこ悪くて、でもほっとけなくて…ほっとけないから拾ってもらえるかと思いきや結局拾ってもらえないまま終わるんだなー桂木は。見ていて愛おしくなる桂木で凄い好きだった。

  • 石田さん

石田さんの坂本先生が大好きだったから、11.26前の美智子とのシーンが新幕末とも重なって毎回泣きそうになってた。石田さん、どんどん好きになってしまう。なぜそんなに上手いんだ、本職何なんだ…w台詞のテンポが抜群にいいので、聴いていて気持ちいい。

  • 圭ちゃん

既婚一発目に見る圭ちゃんが伊豆沼で良かった。たまらん。ヘアバンとレギンス装備した圭ちゃん見ると、つか作品身に来たなーという感じする(笑)後半日程になったら後ろ髪括って前髪片方だけヘアバンドの上におろすスタイルになっていて、えっちすぎて話が入ってこなくて困った。あんなにかっこいいのに、なんであんなにパラダイス踊れないんだ。好き。ずっとそのままでいて。

  • 智則さん

久しぶりの智則さん、嬉しい。「バカって言われて3人殺しちょるけんね、気をつけにゃいかんよ?」で興奮しすぎて血管切れるかと思った。

  • 創くん

大きな役ではないので劇中よりカテコとイベント日に活躍してた印象だけど、やっぱりマイク持った創くんが喋り出すと安心するよね…実家の安心感…。出番はあずみの方が断然多いでしょうから、そっちも楽しみ。

  • 小柳くん

おまえずっといたか????
…ってくらい馴染んでたし、見せ場めちゃくちゃ多かったし、最後までずっと元気だった。馬力が凄い。その辺の若手だったら冒頭の智則さんとのタイマンだけで力尽きるんじゃないだろうか。モブやってる時にうえきやさんと並ぶとちょっと楽しくなる(私が)

  • その他

毎公演2分くらい出てくる宝を見るのが楽しかった。小さい。本当に小さい。最後のパラダイス、壇上にいるのに見えない時があるw宝、また本キャストでも見たいなぁ。予告編の桂が超よかったので、次期桂狙って行こう。
小澤くんのネズミは、初見時は今回の普通の人オブ普通の人だなって思ったんだけどw、2回目見たときはしっくりきたな。向こうもこちらも慣れたんだろうな。なんとなく、今回の神林に似合うネズミだった気がする。
若手は最後まで区別つかないまま終わったけど、メンノンモデルの子は作画が違いすぎるのでさすがに覚えました。何がどうしてここに放り込まれたのかわからないけど、楽しそうにやってて良かったです(だから誰目線)
あとモブの中で突然思いっ切りつか作品やってる人の声が聞こえてくるとだいたい草野さんだった。


いい加減長くなってるのでこの辺にしておきますが、最後にざっと読んだ中で一番好きだった記事を貼っておきます。
今日が良い千穐楽になりますように!
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