風の果て

恋をしただけ それだけのことを

「改竄・熱海殺人事件」ザ・ロンゲストスプリング 3/20マチネ@紀伊國屋ホール

改竄・熱海殺人事件、第二ブロックも無事終盤、ザ・ロンゲストスプリング開演おめでとうございました!
あっくんが無事紀伊國屋で木村伝兵衛になれてよかった!!

というわけでロンゲです。初日終わった後のTLのざわつきが正直本編より面白かった(笑)
私が観たのは3公演目かな?なのでそれなりにこなれてきてはいたんですけど、やっぱデビュー戦だし初日見ておきたかったですね。
モンテとは全然違う意味で面白かった。やしきさんによる「改竄」熱海ってこういうことなんだな。
アレンジ版とはいえモンテは「やしきさんとたわちゃんで作るモンテとしての最高の形」だったけど、ロンゲはド頭からやしき力(ぢから)全開でくる、まさに改竄熱海だった。知ってる話なのにずっと知らんもんが出てくる。すごい。OPのハードロック白鳥の湖でもうめっちゃ笑ったもんね。朱雀復活公演OPの椎名林檎の暗夜級のインパクトあるw大山登場も、不足かね~からのチャイコフスキーも全然食べたことないもの出てくる。面白い。演歌と歌謡曲中心だったモンテと対照的に、こちらは爆音ロック中心なので印象がほんとに違う。ミュージカル熱海殺人事件とハードロック熱海殺人事件…w。



抜群に顔とスタイルがいい伝兵衛と水野が一生痴話喧嘩してる、伝兵衛と水野の愛と恋の物語の熱海。こんなに水野の比率が高い熱海久しぶりに見た。
もうね、脚本とか演出とか一旦置いといて、荒井伝兵衛の顔が最高にいいんですよ。出てきた瞬間から笑っちゃうくらいかっこいいの。いや実際にはその前に白鳥の湖で爆笑してたんだけどw。去年の熱海ではクソミュージカル形式で復活していた馴れ初めのくだりを、全部あっくんとふみかで観れたので大変楽しかったです。部長の愛おしさが凄い。全体にワカ熱海だ~~という感じだったので(容疑者大山を除く)(大山は過去イチ狂人だった)、終盤戦どうなっていくか楽しみだったりします。

  • 木村伝兵衛

やしきさんの性癖にまみれた今年の紀伊國屋ホールで、真ん中に立ってるあっくんだけが知ってる木村伝兵衛だった。朗読発表会の段階からそうだったけど、あっくん、伝兵衛も大山も完全にRUP育ちなんだよねw(育てられてないのに)(勝手に育ったw)稽古期間中やしきさんとどんなやりとりしながらこのロンゲが生まれたのか気になりすぎるから稽古場舞台裏話をどっかで出してほしい。絶対何回か喧嘩したでしょw

…という話はさておき、かっこよかったよあっくん。まず顔がかっこいいし。
セリフ回しが完全に知ってる子なので、スタンダード熱海と同じ雰囲気のシーンで同じセリフだと脳内で勝手に観方の声が重なっちゃうので、作品自体をこのくらいガラッと変えてきてくれてよかったかもしれない。これはデビュー戦がおかちゃんじゃなくて正解だった気がする。
全てを伝兵衛に喋らせるパターンの熱海なのでw、めっっっちゃ喋ってるんだけど全部ちゃんと聞き取れるのはさすがだなぁと思った。私は一度予告編で見たあっくんのディープ山崎がめちゃくちゃ好きで、あっくんのディープ山崎見るまで死ねないと思ってるので、これを皮切りまたどんどんつか作品やってくれたらいいなぁと思った。

しかしモンテに比べるとぐっと所謂「若手俳優のおたく」ぽい若い女性客が多かったので、その辺の層にはこの熱海どういう風に見えるだろうなぁというの興味ある。あと全国100万人のシダケンの夢女たちはどういうお気持ちで伝兵衛と向き合ってるのw

  • 水野/アイちゃん

ふみか~あっくんと超お似合いで可愛かったよ~~。
ふみか上手くはないんだけど声はでかいのと、あの情緒のない感じが今回の水野にハマってて、ほんとお似合いだった。
ロンゲのアイちゃん、他と比べても浜辺のシーンがえぐいと思ってるんだけど。あそこで「トップになってやる!抱きたくても半年先まで予約が取れない女になってやる!」って叫ぶアイちゃん好きなので、それをあの強いふみかのアイちゃんでやるのよかった。どんなにかわいそうでもかわいそうな女にならない、あれがロンゲのアイちゃんのプライドだよ。

あとこれ多分アドリブ…というかアドリブから派生した事故だと思うんだけど、大山が説教始めるところで給水タイムに入っていた水野に絡みだして。「水飲んでんじゃねぇ!俺にも飲ませろ!」って突っ掛かったら、蓋を開けた飲みかけのペットボトルをスッと差し出されてしまい、たまさんが固まってが最高に可愛かったです。
スン…っとした顔でボトル近づけるふみかと、「……!?」って顔したたまさん…wwww(ちゃんとお断りしてました)(濃厚接触だもんね)(そういうことじゃない)

  • 熊田

とにかく喋らせてもらえない熊田。ロシアン捜査法が尺都合込みで全カットされる熊田。このまま母親とのくだりまで全部なくなってたらどうしようかと思ったら、さすがにそこはちゃんとあったよかったw
伝兵衛や水野との絡みは減らしまくって、今回の保護者枠たまちゃんの大山とのやりとりは残してあるのが信頼と実績のやしきさんだった。容赦のなさも含めてwたまちゃんがいい感じに料理していたので、もうちょい馴染んだら面白くなるんじゃないかな。

あ、やべえと聴いてたbutterfly、この回は佐伯くんが乱入してCAN YOU CELEBRATE?からのてんとう虫のサンバという新パターンが生まれていた。butterfly聴きたかったなw

  • 金ちゃん

「あそこにいるよ!」で指さす方向はいつものドアなのに、逆サイドの上手袖からしれっと出てくる新しい大山。歌わない大山もありなんだな~。というか徹底して歌わないんだな本当にw白つなぎにポンパといういでたちが最高に可愛くて、最高に狂った大山だった。

もーーー出てきた瞬間から化け物だし、どう考えても今すぐ十三階段登れるし、サングラス外したら外したでなんかすげーーークセの強い大山なので(可愛いんですけどね…)、大山を立派な犯人に仕立てるというよりは、十三階段上る前に部長と水野と熊田の抱えているあれそれを解決するのをお手伝いしてくださってる…という感じだった(笑)。見るからにやばいやつなのに、保護者枠がたまちゃんなのもあって一番常人みたいなふるまいしてる場面が多いのが余計狂ってんだよな。本当に狂ってるやつは狂ってるパフォーマンスする必要ないもんね…。
久しぶりに玉ちゃんを浴びれたので楽しかったです。大山に玉城って全然考えつかなかったもんなー。こうなるんですね。やしきさんは凄い。


三連休中、観劇が詰まりすぎているので(このご時世になぜこうなったw)、一旦ここまで。今日は生き返った令和の偽義経を見てきます。
なつのお題箱