風の果て

恋をしただけ それだけのことを

あずみ~戦国編~ 3/20ソワレ、3/21ソワレ@シアターコクーン

1週間遅れの初日。こちらも無事開幕。おめでとうございます。
演者もスタッフさんも紀伊國屋コクーンを飛び回ってるみんなたちも最後まで全員平熱で走り切ろうな。

久しぶりのシアターコクーン。喚起のために舞台奥の搬入口が開けられており、客席に入ってその光景を見た瞬間、急に蜷川のおじーちゃんが恋しくなった。ソワレ公演であそこが開くと夜の渋谷の街が見えるのがとても好きだったなぁ。(あれ、「蜷川ハッチ」と呼ばれているんですね。演劇界コロナ対策の救世主へ!「蜷川ハッチ」開放で換気「あずみ」開演に歓喜|au Webポータル芸能ニュース

Bunkamura内の他の劇場や店舗がクローズしているせいか、いつもよりスタッフさんの数が多かった。もともと綺麗な場内はさらに綺麗にされていて、幕間にロビーに出れば塩素の香りがするというものすごい徹底ぶりで、それだけ頑張ってる割に客が…いない……ので、なんか切なさを感じてしまった。ロビー、客よりスタッフの方がいるのでは…ww

2020年版あずみ、ずーみんさんが安定して上手いし、他のキャストもしっかりしてて理性のあるあずみなので、もうちょっと埋まってくれたら嬉しい。作品の面白さがシンプルに伝わる。
つーか逆に、前回はなんであんな野生動物の子どもが飛び跳ねまわってるような座組だったのかと(笑)いや、超楽しかったけどね、あのあずみ期間w(千穐楽マチソワ間でニュージェネ熱海が発表されたあの日のこと、10年先まで忘れねーからな)。今年は猛獣放し飼い状態じゃないので、みんな安心して見に行って。美女丸がある日突然繭期メイクになったり、カブトムシがヒロミくんだったりはしないから大丈夫だ。一瞬大丈夫じゃないけど、一瞬だから大丈夫だ(???)。

小松美女丸の話とか、すずひろうきはがいた世界線とはなんだったのかとか、小園が恋しいとか(!?)書きたいことは色々あるので、来週末にはちゃんと感想文書きたい。
客席影武者が封じられた結果生まれた案山子のシーンが、いつものおじさんたちの自由時間もとい日替わりタイムと化しているのだけど、理性ある今年のあずみにおいて創くんトミー智則さん+りゅきみかがわちゃついてるあの時間だけパンフ製本されてない(概念)(身内にしか伝わらない)ので、あの日替わりメモるためだけにチケット増やそうか一瞬本気で考えた。が、熱海で忙しいので私のあずみはおそらくこれで終了です。今後入る人は飛猿の歌唱曲日替わりが何だったか教えてください(笑)

で、今日は時間がないのでとりあえずW飛猿の話だけ書いておきます。りゅーきおかえり、の話。



役者仕事にぼちぼち復帰しだした頃、見にいこうかと思ったときもあったけど、どうせならここで再会したかったし、やっぱりここで良かった。
本当は14日の初日に入っておかえり!ってするはずだったんだけど、味方回が初日になり、かつりゅきさんが2シーンだけぬるっと出てくるというしょーもないスぺシャル回だったので、ぬるっと再会してしまった(笑)。出てきたはいいけど「まだまだだね」以外の発言をほぼ封じられるという、あまりにもRUP仕様だったのでいっそ清々しかった。これみかてぃが映像の日はレーザービームなのかな…と思いながら翌日りゅき回に入ったら、ちゃんとレーザービームでした。しょーもなw(これ単なるテニミュネタじゃなくて、新幕末からの流れだって話、2014年と2016年両方見てる人にしか伝わらなくない?w)


まぁそんなぬるっとした初日を経ての2日目。りゅき飛猿初日。ストーリーテラーなのでナレ台詞が多いわけだけど、あの長さの台詞をあの速度できれーーーに喋り倒す人間をこの役に二人も当ててくるの、ほんっと無駄に贅沢だった。りゅきみかほぼ同じ喋りで入れ替わっても違和感ないので、さすが同じ砂を噛んだ二人ですよ…。
芝居パートはみかてぃの方がスンとしててりゅきの方が騒がしいんだけど、影武者日替わりになるとみかてぃの方がクソガキ感あるのが、らしくてよかった。あのメンツの中でも平気でチャチャ入れにいくみかてぃと、必要な出番以外はふわっとそこにいるりゅきさん、あーそうね、そういう感じだよね、となった。

21日は、爺が死んで飛猿があずみに助けを求めるシーンからのりゅきさんの熱量が凄くて、コントロール効いてないんじゃ?というレベルだったんだけど、あれ初日ハイだったのかデフォルトあのまま行くのか気になる。ちょっと珍しいもの見た。そこからラストにかけてアクセル踏みまくりで、エモがすげーーーーんだけど、ストーリーテラーにエモはいらんのでバランス的には味方の勝ち(笑)。最後のあずみセンターでエピローグにあたるナレ台詞喋るところ、味方だとあの美声でいい感じに締めてくれるんだけど、りゅきだと主役より飛猿の方が気になっちゃうんだよ。主張が強いんだわwww

でも、あのエモさも、自分が立ってるとこが0番になっちゃうのも、すっごいりゅきたんだった。良くも悪くも変わらんりゅきたんだった。久しぶりのはずなのに全然久しぶりじゃない。カーテンコールのお辞儀も、顔を上げたときに客席に向ける視線も全部見たことある姿で、ダブルス大千穐楽の最後のカテコの捌け際、感慨深げに客席にちらっと視線をよこした瞬間の光景が何故か頭をよぎって、こっちまでめちゃくちゃエモくなってしまった。


「いつまでもあると思うな推しと現場」とは言うけれど、朱雀復活からこっち、もう見れないかと思っていたものに次々と再会出来ていて、こういうことがあるからおたくは辞められないよね、という何百回目の再確認。
2016年6月の私へ。突然りゅきさんがいなくなった直後に、よりによって新幕末を見る羽目になっていたあの時の私へ。未来のあんたはりゅきと味方が同じ役を演じる姿を交互に見せられて白目剥いてるよ。未来って愉快だね。

おかえりなさい。待ってた。おたくは強欲なので、ひとつ与えられるとすぐ次をねだり始めるからね。どうなるかわからないけど、言霊だと思って言うだけ言っとくね。

次は、紀伊國屋ホールで。


なつのお題箱