風の果て

恋をしただけ それだけのことを

3月観劇記録

すごい1か月だった。
第一次自粛期間(3/11まで)が延長になった時が一番しんどくて、エンタメが死んだら働く目的もなくなるから仕事バックレてやろうかな、とか本気で一瞬考えたんですけど(笑)。そんな中でモンテの幕が上がり、紀伊國屋に足を踏み入れた私はその瞬間から何があってもコロナに罹れないことになり、結果的に3月をギリ社会人の形を保って生き延びることができた。ありがとう熱海殺人事件。この状況下で上演を続けてくれた熱海やあずみや新感線から絶対にクラスター感染を出すわけにいかないので、ここから先、何があっても全員平熱だぞ!w

今やれてても来週はもう無理かもしれない、千穐楽までは持たないかもしれない、という中で、とにかく前倒しで今観れるものを観ていった結果、順調にチケが増えるなどし、3月のチケットは無事半券になったものが7、中止による払い戻しが3でした。1か月に7公演っていつもと変わらないじゃないか、どういうことだw

来月のチケット、舞台はもともと当日券予定のものばかりだったのもあってまだ1枚も持ってなかったし、そこから先は今は未知だから、しばらくはおとなしく引きこもりです。サービス業でも医療福祉系でもないド内勤職なのに、なぜか毎日仕事に行く羽目になっているので、刻一刻状況が変わる中でなかなかのサバイバル感を味わっている。貯まってる代休1週間分一気に消化してやろうかしら(笑)


  • 浪漫活劇「艶漢」第四夜 3/1ソワレ@シアタサンモール

もうずいぶんと前のことのように感じる。3月最初の日曜日は、まだエーステもテニミュのイベントもやってたし、新宿の地下では濃厚接触に次ぐ濃厚接触の舞台が行われていたのだ。世界が変わるスピードが速すぎる。
とはいえ、初日はいつも通り客にバナナ剥かせていたのが後半戦ではアンサンブルが剥く仕様になっていたので、くりえちゃんもくりえちゃんなりに精一杯気を使ったのだと思うw尚先生のペーパー現物がもらえなかったことだけが残念。

帰郷篇に突入し、一平も出てくる中で序盤も序盤のエピソードである「水劇」をどう使うのか、水劇の再現方法よりそっちの方がよほど興味があった(水劇の演出は当然のことながらめちゃくちゃよかった)。で、ふたを開けてみたら最初の劇中劇で本来詩郎が巡査殿に語るはずの覇族の説明をほぼやってしまうという力技で鳥肌が立った。冒頭のダイジェスト(エモかった)からぬるっと帰郷編に入ったのと、一平の使われ方がだいぶ変わってたから、ここから今更の水劇エピどーやって繋げんの!?と思ったけど、繋がってたわ。何故かちゃんと繋がったわ。
毎度毎度、全然原作通りじゃないけど間違いなく原作そのまんまで、2.5はこうあってほしいなと見るたび思う。そんな驚きの再構築の合間に、びみょーーーに本誌でもまだ出てきてなくない!?みたいな台詞やニュアンスが一瞬含まれてくるので、心臓に悪い。舞台オリジナル台詞なのか、原作でまだ出てきてない表現なのか見極められないし(先生ご本人もツイートしてたけど、あれほど使われている「命のやり取りすら艶やかに」も原作にないからね…)

全然原作にないストーリーなのに、透羽子のガワは実体で出てくるし、パパンももう出てくるしで色々びっくりした。変態鬼縦ロール実写で見たいから、みかしゅんは早く分身の術を習得して?(笑)オリキャラでは芹沢くんの漁火が色っぽくてよかった。セリフ回しが聞いててちょー気持ちいい。終盤の漁火の台詞、ちょっと、私空想組曲見に来たか!?ってなったもん(笑)おかげで今、身体が空想組曲を欲している(笑)
しかしあの水劇組、女優トリオの基本設定以外はほぼオリジナルなので、あのえっちなリリウムみたいな惨劇もあんな破廉恥な特殊能力もメンヘラお稚児さんも原作には出てこないわけで、ほんとほさかさんのそういうとこ!(笑)。原作にない濃厚接触が多発していて笑ってしまった。あのリリウムみたいなくだり、本来あんなに人が死ぬまで詩郎が大人しく捕まってるわけないので、あれ原作じゃ成立しない話だと思うんだけど、客席をそのまま水劇の客席にして劇中劇てんこ盛りでやるの、舞台版でしかやれない話で興奮した。こーゆーのが見たいんですよ。うーん、大満足。

最後の土日がなくなってしまったので、結局序盤の1回しか見れなかったモンテ。序盤でも十分最高の出来栄えだっただけに、さらにネジが飛んだ状態が観れなかったのは残念。でも、TLに毎日流れてくるモンテの熱量がとんでもなくて、時勢も加わってほんとーーーーに楽しかった。こういう時期にこういうものを観るために私は劇場に向かうのだ。
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顔がいい熱海。やしきさんの「改竄」が色濃く表れていたのはこっちだったように思う。本来は最終週に1回勝負の予定だったのだけど、こんな状況じゃいつまで持つかわからんと思い急きょ追加(実際行く予定だった28はやれなかった)。モンテが100から始まって150、200まで振り切れていく狂人たちの熱海だとしたら、こちらは育つ熱海だなぁと思ったので序盤1回観ておいてよかった。
しかしまぁあっくんとふみかの顔とスタイルが抜群によかった。たまさんの大山は予想通り出てきた瞬間から十三階段登れる立派な犯人だった。存在が怖いw
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熱海と平行だったり回数が削られたりでバッタバタのまま過ぎ去ってしまったのが惜しい。もっと捏ねて遊べそうなとこがあったのに(飛猿周辺にw)。ずーみんのあずみはほんと良かったので、どこかでまたやれたらいいねーと思う。
とりあえずは、ちゃんとおかえりなさいが出来てよかったです。
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無事復活おめでとう、令和の偽義経!!結構な数削られたのは残念だけど、それでも初日もライビュも千穐楽もやれたんだ。上出来上出来。桜咲く赤坂に掲げられる偽義経の看板は希望だった。(そういえば平成にせつねも桜前線と共に動いてたんだっけねえ。1年あっという間だ。)
再開が確定してから千穐楽まで、珍しくゆっくんのツイッターがほぼ毎日動いていて、嬉しいんだろうなってニヤニヤした。にせつねのゆっくんはやたらと上手いので、3回観て3回「上手いな…???」ってなれたのがとても楽しかったです。見てよ~うちの子超出来る子なんですよ~~って大声で言えるので嬉しい(笑)世界一クソガキの役が似合うよ!!(それはただ本人がクソガキなだけでは?)

肝心の中身は「歌が増えてる」くらいの認識でふらっと行ったので、突然のウリ坊に対応できず記憶が半分くらい飛んでしまったんですが、なんですかあの無意味な追加シーンは!あんなのただ可愛いだけじゃないですか!可愛かったですありがとう!!!!!
あとは博多座千穐楽後にゆっとウリ坊のツーショが上がったら最高なんですけど、どうですかゆっくんさん。需要があることくらいはわかってるでしょう?w大晦日のご褒美写真でもいいよぉw

静歌の歌は1曲まるっと新曲が増えたのと、後半はメインの曲の歌詞がだいぶ変わってた…気がする。あと義経を蘇らせるためにじろちゃんが一緒に歌うところ、平成版では静歌が「一緒に歌え!」って言って引っ張ってたのに、令和版ではじろちゃん自らが「私も一緒に歌う」って言い出したのでびびった。1年の間に自主性が芽生えたじろちゃん…!!じろがちょっと大人っぽくなた分、不思議な関係性だった静歌との間に、若干フラグというか、ここくっつく未来もなくはないか…?くらいになってて、そわそわしました。可愛いんだよな、あの二人。そしてじろちゃんは相変わらず全人類から未来を託されたら右に出るものはいないラストプリンセスっぷりで惚れ惚れした。
生田さんも相変わらず圧倒的に顔が良くて圧倒的に光の主人公で、明るくて暑苦しいバカが最高に似合っていた。最高にかっこいい座長ですよ。令和もサンキュー!

お疲れさまでした。走り切ったね東京公演。ここからまだ1週間経ってないなんて嘘みたいだなぁ。
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なつのお題箱