風の果て

恋をしただけ それだけのことを

朗読劇「僕ヶ原」「俺の陣」6/27

ずっと待っていた僕ヶ原と俺の陣が、4年ぶりに返ってきた。4年前と全く同じメンツで、オンライン朗読劇で。
おかえり、俺の陣が観れる夏。
今だから集まれた、完全同一キャスト公演だったと思う。こんな思いもかけない形での再会もあるんですね。

オンライン配信はよほど面白くないと集中力が続かない。その点で最初から自分好みなのがわかっている作品なのはハードルが低くてよかった。絶対にちゃんと観ようという気持ちで臨める(ソワレ、酒飲みながら見たがw)(あとオンラインマチソワはマチソワ間に風呂に入れるのが凄い)。実際面白かったし、相変わらず好きだったし、4年前からよかったキャスト陣はあのころよりもっとパワーアップしていた。本当に嬉しかった。
でも、それだけよくても、全然足りないんだなと体感してしまった配信でもあった。オンライン配信が演劇の代替になるかと言われたらある意味ではイエスだし、より多くの人にカジュアルに届ける手段としては現場よりよほどプラスになるのだろうけど。それでも、生の演劇が好きで、「生」に比重を置いてしまったら、全然足りないんだよ。

だから、来年の夏はまた新たなメンツで、終演後劇場を出たら潮の香りがするべたついた風とセミの鳴き声がリアルに体感できる場所で、俺の陣が観たいなぁと思ったのでした。(あ、もちろん僕ヶ原も)


過去公演の感想はこちら。2015年版、僕ヶ原も見ておけばよかったな~。チケ譲れますよって言われたのに断っちゃったんですよね…。
2015年
俺の陣 俺とおまえの夏の陣 8/9マチネ@銀河劇場 - 風の果て

2016年
僕ヶ原(紫陽花) 僕とあいつの関ヶ原 紫陽花チーム 7/9マチネ@銀河劇場 - 風の果て
俺の陣 俺とおまえの夏の陣 7/10マチネ@銀河劇場 - 風の果て

すごいどうでもいいけど、4年前の俺の陣は紀伊國屋の新幕末命日公演と同じ日で、アフトクのラストを諦めてりんかい線で新宿に向かったのが思い出深い(笑)あの頃は半年後にはまりおくんを紀伊國屋で見ることになるとは思いもしなかったな(笑)


紫陽花チーム、すげーーーー大人になってた。びっくりした。そもそも青竹よりは歴が上のチームだったわけだけど、4年経って演じる役により追いついた紫陽花を観れた気がする。
序盤からまぁ当たり前に染様が上手くてですね(笑)もう染様見てるだけで全然飽きない、配信だろうが何だろうがちゃんと見れるっていう圧巻の二役だったわけですけど。家康/三成それぞれの相手になる井伊/大谷がほんとによかった。大人になったまりおくんの直政、色っぽくて大変だった。色気の乗った美しい鬼。
凌くんは侍女がパワーアップしてたのとw、相変わらず共演者をも翻弄するクセのすごすぎるモブが次々生まれていて最高でした。凌くんのこういうおかしさほんと好きwキャラクターとしては元々染音が好きなので、染音が凄い良くなってたのも嬉しかったな。何目線だよって話ですが、しほう、超上手くなったね。前と全然違った。
ストーリーテラー陸くんの安定感はこのチームの救い。アフトクの最後で宣伝やらされてたの可愛かったな。この子ホリプロ枠だったのか。

しかし配信だろうが真昼間の日の光差しこむ中だろうが、染様は変わらず異常に上手いんだけど、家康だけはどーしてもあの銀劇の照明が恋しくなっちゃったな。ゾッとするほど綺麗だったんだよ、あの美人サイコパス家康。
あとまりおくんのお芝居、にのみあ先生に似てるなぁって、今回初めて思った。和風犬顔なのもあるかもしれないけど、表情の作り方が似てる。

アフトクはやしきさんがやしきさん比で真人間だったのが印象的でした。熱海でハスハスしてるとこしか最近見てなかったから…w

  • 俺とおまえの夏の陣

全員経験値も演技力も高いスペシャルチームなので安定感が段違い。いづけんが芸達者すぎて怖い。
銀劇でやってた時ほどのしっちゃかめっちゃかなアドリブ祭りではなかったのがちょっと残念だけどw、やっぱりこの話好きだなぁ。朗読劇という形ではあるけど、劇場で見たときの絵が浮かぶので、勝手に記憶の中の映像を重ねながら見ていた。外が暮れて僕ヶ原より落ち着いた雰囲気の中での朗読なのもよかったです。

あと、動きがなくなるといづけんの凄さが際立ちますね。ずっと一人で喋ってる時間のあの切り替えのナチュラルさよw喜多ねぇ推しなので、喜多ねぇがやたら美人だったのも良かったです。っていうか顔がめっちゃいい。ビジュアルが全然衰えないので、途中で思わずプロフィール調べた。33歳になっていた。びびる。顔可愛い。その顔でカメラ目線キメてくるのやめて、幸村w
好色じじいとピーチ姫のくだりがソーシャルディスタンス対応になってったのも笑った。めっちゃ遊ぶじゃんw

須賀ちゃんが大人になった分、後半の厚みが増した一方で、前回は4人の中でぶっちぎりでフレッシュだったまりおくんがすっかり若手俳優トップクラスになったことで重長のリアル少年感は薄れていたり、同じキャストで時間を置いてやったからこその変化もあって面白かった。


コロナで半分消え失せた上半期だったけど、俺の陣が観れたので無事今年も夏を迎えられそうです。梅雨明けも近そうだしね。
中止が確定したり座席再販売になったりでまた続々と返金が来る横で、手持ちのチケも着々と増えており、7月のチケットが現状5枚ある。嬉しい。ファミポートとロッピーをたたきまくっていると元気が出る。

劇場での観劇復帰は来週末。3/30ぶりの紀伊國屋ホール。絶対に観に行ってやる。

なつのお題箱