風の果て

恋をしただけ それだけのことを

オレカタつれづれ大千穐楽編(2/1@名鉄ホール)

私はまだオレカタの余韻で数センチ宙に浮きながら暮らしているというのに、劇団のみなさんはもう岐阜にいるんだなー。っていうかもう始まるんだよね。変な感じ。ここ数か月ずっとざわついた気持ちで待ち構えてた2月だけど、いざ日付変わって2月に突入したら、ナイスタイミングで3月の予定が発表されてしまったので、ちょっと心が既に解散のその先に(笑)5月くらいかなって思ってたら、来月て。あっという間じゃん!

そんな嬉しい悲鳴もありつつ。名古屋楽しかったわー。千穐楽自体も楽しかったし、サイン会もロビー大パだったけどお祭り感あってよかったし、終わった後ケーキつつきながら喋り倒せたのも超楽しかったし。行った甲斐があった。天の千秋楽が凄くよかったと聞くので、それ見れなかったのが悔しくないといえば嘘になるんだけど、東京楽日に天Ver.が好きすぎて夜の早でちょっと気持ちが減速した前科がある身としてはw、今回は早一本勝負でよかったのかもしれない(天はラストのゆっくんジョーが好きすぎてだな…全体では早の方が好きなんだけど)。


以下、オレカタ大千穐楽つれづれ。レポじゃないよ。感想にもならないような、自分の記憶の記録です。
どーでもいいんだけど、ここに長文書くときのテンションがいまだに定まらない(笑)本拠地wよりはだいぶ大人しくお送りしてるつもりではあるが。



客席入ったら、荒井ちゃんが馬と戯れていた(笑)よつばちゃんだっけ?これ30deluxのファンなら中の人誰なのかわかるのかな~とか思ってたら、あとから大山くんだと紹介されていた(笑)大山くん可愛いよね。今回出てた若手四人の中では大山くんがお気に入り。前説は、清水さん谷口さん中村くん。
席は真ん中よりちょっと前の上手側。名鉄はどこからでも見やすいけど、やっぱり真ん中の通路より前に行けるとより見やすいね。あんまり前だと全体が見えないから、そのくらいでちょうどよかった。


会場が大きくなってマイクがついたので、結構感じ方が違う部分が多くて。まず単純に殺陣が目一杯動き回れるようになったから気持ち良かったってのと、BGMのボリュームも大きくなるのでただでさえ名曲揃いの音楽ががんがん響いてめっちゃ高まった。エツ子さんの歌声はこのくらいキャパあった方が迫力あっていね。OPの踊るところも華やかだし(あそこはがっつり踊ってる奈々さんがかっこよくて、いつも奈々さんばっか見てしまう~)。あと早三四郎に関してはマイクあった方が断然よかった!天に比べて台詞も少なめだし表情の変化もほとんどない分、ちょっとした抑揚や声にならない声みたいなので勝負かけてくるので、それ全部聞こえるのありがたい。そしてOPから回想シーン終わりくらいまでの台詞回しがだいぶ変わっていた。ちょっとびっくり。「ご覧にいれましょう!時座最終公演、オレノカタワレ!」のあたり、動画であがってる初期のと全然違ったね?

殺陣の動きもちょっと変わったのかな?大江戸~の稽古のとこ、東京で見た時は大人しかった(つうか暗いw)三四郎が、動き出した瞬間凄い動き見せてた記憶なんだけど、名古屋ではもうちょっと野暮ったい印象だった。偶然か意図的かわかんないけど、こっちの方が主役降板になる流れが自然な気が。しかし1か月半ぶりに見た三四郎ちゃんは相変わらずド級の暗さであったw団吉師匠が暴挙に出なくなったので師匠のお稽古でとっちらかることもないし、もう前半ずーっと暗い。そりゃ師匠も劣等感出てる言うわ(笑)天野くんのジョーはなんか東京よりもっとかっこよくなってた気がした。天ジョーさんはほんと爽やかでかっこいい兄ちゃん。でかいこと言うけど、あまりムカつかないというか、「嫌なやつ」って感じはしないんだよね。
あと前エントリでも書いたけど、千秋楽では一発芸のとこで二人してアドリブであーだこーだやってるのが結構長くて。それがちょっと普通に天野くんとゆっくんが喋ってるみたいで凄い可愛かった。このシーン、あの湿っぽいトーンのまま軽口叩いてる三四郎が面白くて毎回ツボに入るw捌けさせまいとする一二郎から逃げるように去っていく二人が、わちゃっとしててそれはそれは可愛かったので、あれが映像化されないのはちょっと残念だわ。


ホスト忠臣蔵
アドリブは別で書いた通り。もうここは欲望のままにホンノウのままにずーっと双眼鏡であけみちゃんロックオンしてたので他の人が何やってたとか全然わかんないんですけどw。あけみちゃん可愛かったわー。あれなんで可愛いんだろうね。顔思いっきり男なのに(笑)はーあけみちゃん可愛い可愛いってデレデレしてたら忠臣蔵終わってた。


幕末疾風伝
序盤ずっと大人しかった三四郎が炸裂する幕末疾風伝、すっごい綺麗だった。東京で見たときより綺麗に女になってたなー、動きが。「女は捨てた!」の直前の三四郎が大好きだったのに、それがどういう流れだったか思い出せなくてずっと悶々としてる(笑)ジョーが「美しくなった」って褒める前後だったと思うんだけど、あそこ何て言ってたっけ?女である自分だとか、男への愛情だとか、そういう溢れ出してくるもの全部振りきろうとしているようで凄く好きだったんだけどなー。またここの辻斬りがやさしいんだわ。毎公演言ってるけどこれフルサイズで号泣しながら見たい。
新撰組との殺陣、互いが互いを庇いながら戦ってるのが好きだった。早の女剣士は、最後男に肩寄せて、寄り添うみたいに倒れるんだね。それが天Ver.よりも寂しくて、早三四郎っぽいなと。

あーあと幕末~後の小津さんとれいかたんが今日も可愛かった。れいかたん、どんどん動きが過剰になってて凄い可愛い。


燃える本能
ジョーに台本渡しに行く前の二々郎とのシーンで、メンヘラ極めてる三四郎の手の動きが、病んでる芝居してる時のにのみあさんにそっくりで毎回気になった(という自分用メモ)
この回は蘭様がよかったなー。光秀に抱きとめられたとき、前髪から片方だけ見えた目が完全に死んでてゾッとしました。そこから覚醒して二刀流で高速殺陣に行く流れが、この回はすごく気持ち良かった。速かったなー。

座員が去っていくところは東京楽で気になったから新海のこと見てたんだけど。やっぱり新海は頭下げないでいなくなるんだよね。あそこ凄い泣ける。名鉄は舞台が大きい分、真ん中にぽつんと取り残された三四郎がいつも以上に小さく見えて切なかったです。あとこの辺からジョーが弱ってくので、ずっとうわぁぁぁんんってなりながら見てて私が忙しいw(どんだけ入れ込んで観てんだ)


ラスト、時座最終公演。東京でちょっと物足りなかった天野くんのジョーが、好きな感じに変わってた。早ジョーが叫ぶ「俺はそんなに強くない」「お前と芝居がしたいんだ!」は本当に切実な悲鳴みたいで、ずっと強い立場にあったジョーがここで三四郎と立場逆転するのが好きだったんだけど(口立てでまくし立てるときだけ線香花火の最後のところみたいに生命力が宿るのがまたねぇ)。天野くんのジョーは、同じ台詞でも「お前は必要とされてるんだよ。お前はいなきゃいけないんだよ」って伝えようと一生懸命に見えた。こっちのバージョンはジョーより先に三四郎がほぼ屍だからw、自暴自棄みたいな三四郎にここでやっと覇気が戻る。初見の時も思ったんだけど、天ジョーは三四郎に生きてほしかったんじゃないだろうか。カタワレが半ば自分自身であるのなら、自分が死んだあとも三四郎には生きててほしかったんじゃないだろうか。……って思うのだけど、それでもやっぱり着地点は「一緒に月へ帰ろう」なのかな。生死という形でまた別れちゃったら、戻ってきた意味ないもんな。


……とか思いながら、オレノカタワレ千穐楽、めでたく終演。殺陣ショーは何回見ても楽しいですね。田中さんかっこよかったわー。最後の挨拶で、東京楽の時すでに泣きそうになってた天野くんが、思いのほかカラっとしてたのがなんだか好きだった。ゆっくんはいつも以上にいつも通りだったので特に書くことないです(笑)「これからも両劇団頑張っていきますので」ってさらーっと言ってた。