風の果て

恋をしただけ それだけのことを

Nouvell Vague 7/5マチネ@博品館劇場

直前までどうするか悩んでたんだけど、観劇しない日が20日を超えたら禁断症状が出始めたのでw、心の潤いを求めて行ってきました博品館。いや~潤った。劇場落ち着く。開演前に座席でぼーっと周り見てるだけでも楽しい。博品館初めてだったんだけど、客席とステージの感じが妙に自分にしっくりきて超安心感があった(椅子は良かったよ!ありがてぇ!)ああいう空間大好き。せっかく言ったんだから、あと3日早くふぉゆ舞台のチラシ出してほしかったけどね(笑)

ヌーベルバーグ、観に行ってよかった。前作が好きだったからぷらっと行ってみたのだけど、大正解だった。まさか泣くと思ってなくてタオル鞄にしまったままだったから焦ったわ(笑)久々にぼろぼろ泣いたなー。泣けるんだけど重く引きずることはなくて、切ないけど爽やかに帰れる作品だった。
そんなに入り込んでたわけでもないのに、なんであんな泣いたんだろう…という疑問は、「日本人はだいたいワンピースが好き」に帰結しましたがwだってあれは和製ワンピースだ。ワンピース結構序盤で脱落してるけど、ああいうのたぶんDNAレベルで好きなんだよwあとそめやさん演じるえもっちゃんがむちゃくちゃ良かった。なんでだか、えもっちゃんが熱弁してると泣きたくなるんだ。そめやくんの泣かせる力が凄い。そしてそめやくん顔が綺麗(わざわざ言うまでもない)。女性陣だと、ハル役の折井あゆみさんが超可愛くてかっこよくて最高でした。強い女の子大好き。

天草四郎の話をベースにした、キリシタンとあいのこたちの海賊軍の物語と、現代を生きるその子孫たちが交わりながら進むお話。語り部がいて、「…というお話でした」で終わる形式は定型なのかな。どこまでがウソかホントか分からない終わり方。和装で刀や長ものいっぱい振り回すからそれだけでテンションあがるー!動ける男子がいっぱいで楽しかったな。

「あいのこ」っていう敢えての設定が要所要所でひりっと痛いのと、出てくる子たちが全員強くまっすぐ生きてるのが気持ち良かった。純日本人なのにわざわざその中に加わっていたえもっちゃんとハルも、要ははじかれ者だったんだろう。他の子たちも単にあいのこだからって理由だけじゃない気がする。序盤、「トリはもういっぱい馬鹿だよ?」っていうトリに、ハルが「あんたは馬鹿じゃないよ。ちょっと頭の使い方が違うだけ」って返すのが好きだった。そのあとでトリがものすごい記憶力で日付とか見たものの形とか覚えていられるエピがちょいちょい挟み込まれるんだよね。
何も悪くないんだけど、いろいろな理由ではじかれた人たちの集まりだから、全員が優しくて、だけど全員がなれ合わずに自分の力で立ってた気がする。シロが天草に残ると言い出した時も、なんだかんだで気持ち良く別々の道を歩みだしていて、あそこでごたごたしないのがいいなぁと。その時点ですでに泣きそうだったんだけど、そこから落城までの流れは本当によかった。撃たれる側のシロとえもっちゃんも、撃つ側のテッポウも、最後までだれも裏切ってないし恨んでないし躊躇ってないのがさ~。みんな自分がなすべき役割をわかっててそこに迷いなく挑んでて、だからシロとえもっちゃんは自分たちを打ち殺そうとしているかつての仲間に向かって笑顔で手を振るし、テッポウは躊躇せずそこに弾を撃ち込めるんだろう。泣くだろ、あんな明るい絶望。「よけれるもんならよけてみろ!受け止めるなら受け止めてみろ!」っていうテッポウを、自分たちの旗印を掲げて待ち受けるシロ。そして未来へつながる道になったえもっちゃん。めちゃくちゃ辛くて哀しいのに、見終わったあとひきずらないのは、あの真っ直ぐさのなせるものなのか、それとも「…というお話でした」の効果なのか。

山場以外で好きだったのはハルとキタムラ(だっけ?)のシーン。ハルの強さと一瞬の弱さが可愛くて切なくて好きだった。ハルだけじゃなく、このシリーズは総じて女の子が強くて可愛い。カテコで出演者が捌けるとき、美津子とハルとトリだけステージに残って最後に一礼するのちょー可愛かった。奥村さんの作品、まだ数作しか観てないけど、女子に嫌われない女の子のキャラクターが多くて好き。


良いもの見たな~って幸せな気持ちのまま今週に突入して、割と浮かれモードで元気に一週間過ごして、ここからは毎週末観劇ですよ(笑)今週末は日曜日に龍馬伝。来週は女中たちマチソワからの仙台遠征、そのあとはB&Mを観に行きたいなーと思っております。ゆっくんのトークショーは女中たちと被ったから行けないのがちょっと…いやかなり残念だけど、楽しみがいっぱいなので頑張って平日生き抜くわ。