風の果て

恋をしただけ それだけのことを

平成最後の8月に新宿でぼくらのウォーゲームを見た話

平成最後の8月1日を終え、世間は絶賛お盆休み。仕事は開店休業状態、せっかく定時で上がれるのだから映画でも観て帰るかと映画.comの画面をスクロールしていたら、目に飛び込んで来た「劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」の文字。

いやいくら細田の新作公開の夏だからって、2週間毎日ぼくらのウォーゲームが劇場でかかるってどういうことなの。2000年の春休み東映映画だぞ。
行くしかないじゃん。今このタイミングで映画館でめちゃくちゃ観たいじゃん。そもそも劇場版どころかテレビアニメ放送すら届かない地域で育った私、これ映画館で見たことないし。


というわけで行ってきた。作品自体久しぶりだったし(最後に見たのいつだ?tri.の中盤くらい?)、スクリーンで観るのちょーー楽しかった。思ったより人が入っていたのは、こちらサイドのおたくなのか細田のファンなのか。


オープニング。ボレロからの無印のロゴからの、オリジナルアレンジのButterflyの流れ効いたわ。あそこが一番興奮したかもしれない(笑)すごいなー、大人になって、新宿のど真ん中で観る無印(笑)
モナーショタコンでおなじみのw細田監督がデジアドの映画を撮っていたというのは、今となっては出来すぎていて笑える話。しかしまーーー新鮮に面白いね、ウォーゲーム。たった40分なのに。そりゃここから産まれたらサマウォも大ヒットするわ。

端末一人一台どころか、一家に一台にすらなりきってないミレニアムの世界で、学校のコンピュータ室でディスプレイを囲む各国の子どもたち。今思えば、誰に教えられるでもなくパソコンとインターネットを使いこなすあの頃の子どもたちは、それだけでちょっと異質な存在に思われていたのかもしれない。
頼れる大人が誰も出てこない(強いて言うならヤマトとタケルをバイクで運んでくれたおっちゃんくらいかw)、子どもたちだけが世界と繋がって世界のために戦う、ネバーランドみたいな無印の雰囲気好きだなぁ。無印大好きなの、デジタルワールドに強制的に飛ばされて帰れないとこから始まったのも要因なんだよね。子どもだけで生きる世界。

なんてことも考えながら、めっちゃ楽しかったです。オメガモンの肩に乗る太ヤマに対して、これ生身の人間で見たな…なんて感想を抱くことになる未来ですよ(笑)
20周年新作のことはちょっと考えないようにしてるんだけど、こんな予期せぬ未来があるから、なんだかんだで薄目で見ることにはなりそうだよなーー。(大人になった太ヤマに心底興味ないけどな)