12月観劇記録
2020年も終わりますね。
色々あった2020年。3月に次々と公演が封じられていった時はどうなることかと思いましたが、それでもどうにかこうにか公演する術を見つけていった人たちと、意地でも通ったおたくの頑張りの結果、12月の観劇ラインナップがなんというか「生命力！！！！！」みたいな並びになってしまい、この記事を書きながら笑ってる。
両国からの朱雀岐阜（今回は現地行かなかったけど）からの年末のスペゼロ、何にも負けない意地とド根性が感じられて凄くよかった。現場納めは知り難きの前楽だったんですけど、なんか、この2020年にまだ劇場に通い続けられる生き方しててよかったなって思ったんだよね。そのために仕事して、そのために生活してるんだもんな（一時期仕事すらしてなかったがｗ）
なんだかんだ今年も楽しかったし、楽しかったと思えてよかった。喪った色々を横においては置けないけど、そこもひっくるめて私はこの場所が好きだし何があってもここにいたいし、来年も絶対劇場に通い続けてやると思える年の暮れでよかった。
ここを読んでくださってる方も、2020年ありがとうございました。大変お疲れさまでした。年明けはステアラに新年のご挨拶をした後、しばらく紀伊國屋に住み着く予定です。来年も飛ばしていこう。
- EDGES team BLUE 12/5ソワレ＠新国立劇場中劇場
難しいこと考えずにただ楽しく音楽を聴いて、目でも楽しめるハッピーミュージカル。REDも見たかったけど平日日程に阻まれて手放した…悔しい…。
チームBLUE、文句なし楽しかった。菜々香が毎秒いい女で、矢田ちゃんと並んだ時の相性抜群によくて眼福だったなぁ。100年ぶりに見た村正の姿をしてないもっくんは綺麗なお兄さんだし、増田はあの中で一人だけ作画が違うのがスパイスになっててよかったし、総じて楽しい。最後の曲で後ろの幕が開いて、中劇場のあの広大な奥行きを全部使って何もないところで4人踊る光景がすっごく綺麗だった。鳥肌立った。良いもの見た。
大阪のヤンキーな矢田ちゃんが好きなのでチャラい感じがずっと続くのも楽しかったし、M1かな？でアザラシのビーズクッションの顔をぎゅっと押し込んで、パンッと叩いて潰した顔を飛び出させるという慈悲のない行為に及んでいたのもとても矢田ちゃんで良かった(笑)女性陣は菜々香が可愛すぎて可愛いとこ全部持っていっちゃうんだけど、In shortで元カレを呪い続ける増田がめちゃくちゃ良くて適材適所！ってなりました。あの日替わりらしき小咄(小咄言うな)で1人で喋り倒す増田輝いてたわ。あと幻と消えたチームの映像出演すっかり忘れてたから、普通に見てたらいきなり子供の時から知ってる近所の子みたいなのが現れてビビりましたねｗ
- ぶきような嘘 12/6ソワレ＠シアターサンモール
本当は喜劇に行く予定の日だったんだですけど、なくなったので急きょサンモールに行ってきました。今年凄いオム見てるなｗ
信頼と実績のオムさん、今回も面白かった。コメディタッチじゃないオム作品初めて見たけど「オシャレだな」って思った。曲や照明の使い方もだけど、なんだろう、台詞の端々がオシャレ。小劇場作品でクライマックスに向かって王道の台詞が放たれると妙に興覚めする時があるだけど、それを微妙に外してくる。一幕のラストが超かっこいいので、あそこから店のみんなで手を組んで、嘘で政治警察の権力に打ち勝ってみずちゃんも救い出す！的な展開になってもよさそうなのに、全然そんなことなくて滅多刺しに次ぐ滅多刺し(一部物理)なの容赦なくてよかった（笑）ただ、あれだけ裏切りだらけで嘘でも本当でもどっちにしろ誰かが傷つく展開の中で最後にみずが光になるの、ちょっと無理があるというか、無理矢理持っていくためのおぎゆかの腕力が足りんかったな(笑)
キャストの話も書いておくと、とにかく安里は結婚詐欺師の役が日本一似合う。詐欺でいいから結婚してくれって思った。おぎゆかはド下手なんだけど、安里との並びの画が良くて何故か邪魔にならなくてよかった。本当に下手なんだけどｗあと顔がこつぶみかんくらいしかない。こみは今日も元気なデカイ犬だった。彼は「かわいそうな子ども」を背負わせると光りますね。
- 両国花錦闘士 12/12ソワレ＠明治座
超豪華布陣によるハッピーエンタメシャブ。いや～～売れちゃったな、よしたか！
choco-ice.hatenablog.com
- 劇団朱雀 ぎふ葵劇場幕引き公演 12/19昼、26昼、27昼（配信）
朱雀が岐阜から配信される時代！！
初日は配信仕様…というよりゆっくん不在による緊急テコ入れでほぼ去年のサザンシアターだったけど、緊急時の総力戦！という感じがしてあれはあれで好きだった。ただただ太一さんの負荷が不安な公演ではあったが…。初出演でいきなりくるわせのメインを一人でやってくれた須賀ちゃん、凄かった。圧倒的0番。まじで何でも出来る。平日公演ラインナップなので全然見れてなかった豚姐さんをようやく見れたのも嬉しかった！
千穐楽は西村家総出演＋悪役創くん＋目立つモブの須賀ちゃんによる大江戸喧嘩纏のバランスが最高で、大団円！幕引きだーーーー！！となるかと思ったらそんな平和に終わるわけもなかった千穐楽。完全に放送事故だったけど、スカパーはあれをどう編集してテレビ放送版を作るつもりなんだろうか…。配信してやるって言わなきゃよかったって後悔してないといいな…（笑）
細かい感想はここに書くと長くなるので気がむいたら別で書くとして、まずは、幕引き公演無事（無事か！？）終了おめでとうございました！去年の岐阜がちょーーー楽しかったので、最後に行かなかったのちょっと後悔したけど、あんなの生で見たら岐阜に骨埋めてたかもしれないから命拾いしたと思ってる。最後の幕引くとき、「静かになるの嫌だから音上げといていいよ！」っていう太一さんに、解散公演の時ギリギリまで解散公演感出させてくれなかったのを思い出してちょっと笑った。カテコ、みんないい顔してたなーー！！！！
- 知り難きこと陰の如く、動くこと雷霆の如し。12/19ソワレ、12/27ソワレ＠スペースゼロ
今年も年末のスペゼロで西田を浴びれてよかった。1回目はセンター席から、2回目はLから。
感想はまだうまく言葉にできないのでここには細かく書きませんが、本当に観れてよかった。Endorphinで大好きだったりょーこさんのヒトラーのシーン、このOPだったんだなぁという4年越しの答え合わせ。知り難きの主演の位置に立つむーさんは信じられないくらい美しくて、そろそろ人間やめるのかな…なんて思ったりもした（笑）19日はしんたのクビツェクに再会できて、27日はカテコでよーじろーさんの挨拶聴きながらびしょびしょに泣いた。いい時間だった。久しぶりのスペゼロ長丁場による尻の痛みすら心地よかった…というのはさすがに嘘だけどｗ。あのりょーこさんの「この悪意ある世界に祝福を！」で終わる2020年、「「「勝てる」」」という気持ちになる。
そう、2020年。「2020年」そのたった一言で、こんなに変わるのかと思った。こんなに伝わるものが変わるのか、意味を持ってしまうのか。言葉にしてない、表に出していない想いが各々にどれだけあるのかわからないしわからないままでいいけど、全部全部あの中に詰め込まれていた気がした。
あれを聞いた瞬間の感情を記憶に刻んで2021年も生きていこう。
……で、本当はこのあと大宮でモルック見て終わる予定だったんだけどな！！！！！
