風の果て

恋をしただけ それだけのことを

初級革命講座 飛龍伝 7/23@紀伊國屋ホール

「ダブル」舞台化おめでとうございます!!!!
www.nelke.co.jp


人類が待ちわびた「玉置玲央演じる鴨島友仁」が本当に見れちゃう!
しかも紀伊國屋ホールで!!演出中屋敷で!!
ただ、多家良役に王道の若手俳優を据えたかったネルケくんの気持ちはわかるけど、だからといって雅成……?その箱の中から選ぶにしたって雅成……?というところだけが永遠に引っかかってるけど、まぁ雅成に罪はないので頑張ってほしい。私にキャスティングの権利はないし。
(断っておくが雅成に恨みは一つもない。もっとヒモの才能がありそうな、道に転がってるだけでなんだかんだ誰かが助けてくれそうなタイプが欲しかったという話)

あと九十九役の井澤さんはちょっと良すぎるだろう。もう色んな執着全部捨てて、「アイドル時代から九十九を追いかけている古参おたく」(半分実話)の人格として紀伊國屋に通いたい、まであるよ(笑)

そんなめでたい発表を受け、いい加減昨年夏に公演された「初級革命講座飛龍伝」の感想を書き残さねばならないと、重い腰を上げました。正直感想文なんて書ける気がしないのだけど、起きた事実を書き連ねるだけでも十分エンタメ性のある、事件連発の3日間だったので書ける限りのことは残しておきたい。

  • 「初日」に至るまでのあれこれ

初日……の前にまず大事な話。
まず、本来7/23は「2日目」だった。本当は22日が初日だった。それが、最速先行の当落時点で全員が初日落選になるという事態がおき、えっ、もしかしてこれ、「ない公演」……なのでは!?なんて言っていたら本当になくなった。
次に、熊田役が、Wキャストになった。さらっと。しれっと。気がついたら公式HPに記載が増えていたというささやか〜〜な告知によって、2日目までは創くんが演じ、最終日のみ智則さんが演じることになっていた。

いや、RUPくんさぁ!!!!!!!

結局これは本当に智則さんが肺炎(notコロナ)で入院することになってしまい、それでもどうしても智則さんに熊田をやってほしい/本人もやりたい、と言う苦肉の策でこうなったことが明かされた。つまり、誰も悪くない。各セクションがすごく頑張った結果のWキャストだったのであろうことは、わかる。
でも告知はちゃんとしろや。3人しか出ない芝居で1人チェンジは相当でかい話だろうが!!!!w

  • 初日、開幕(7/23)

……という混乱もありつつの初日。7年越しの執念実ってか最前を手にしてしまった私は、目の前で高橋龍輝の躍動する肉体を拝むこととなったのであった。オタクも長くやってるといいことあるね。

この7年つか作品を浴びまくったためか、2020年版の親切設計飛龍伝を間に挟んだせいか、前回に比べると随分と「わかる」ようになった気がする。文章化するにはまだ程遠いけど、体感としての「わかる」度合いはぐっと上がっていた。あと、あの冒頭の山崎の長台詞、本当にあれだけで「飛龍伝」なんだなぁということに、改めて感嘆のため息をついたりした。冒頭数分に2時間公演分の愛と青春の物語が詰まっている、という時点で、この話全体となるとどれだけの感情が飛び交い、どれだけ拗れた人間関係が絡み合っているのかを察して欲しい。
(そしてこんな混み入った演劇に自分の生み出したキャラクターの愛憎劇を重ねて再構築していく野田彩子、マジで化け物なんだよな……と再認識した)

りゅきさんの山崎はとにかくパワーの山崎だった。直近で見た飛龍伝が北区版(一色くんが山崎を演じていた)のもあり、私の山崎のイメージがこの数ヶ月で50倍くらいパワータイプに進化した気がした(笑)なんかこう…もっとエモエモな感覚になるのかなと思ってたんだけど、開始5秒でりゅきの馬力が凄すぎて浸ってる場合じゃなくなったもんな。気を抜いたらこっちが吹っ飛ばされそうでwそれでもちゃんと「芝居」はうまいんだよな…決して勢い任せではないのだ。(とこの時点では思っていたが、これに関しては2日目を経てちょっと首をひねることになるw)

創くんの熊田は、想像通りの熊田だった。
「創くんが熊田やったらこうなるんだろうな」って思っていたものがそのまま出てきた。
熊田ってなまじ「可愛げ」があるが故にああなった人だと思うんだけど、創くんの熊田は普通に嫌味ったらしいので、普通に腹が立ってしまうんだよな(笑)
まじでこの↓問題が舞台上に広がっていた(笑)(「漫画ダブルより」)

念のため言っておくけど私は創くんのことは好きだよ。創くんの熊田がまじで腹立つって話をしているだけでw

小夜子。はじめましてのありさちゃん。
すげーーーーよかった。あの英子様のあとなので誰を見ても劣るのでは……なんて心配は無用だった。久しぶりにめちゃくちゃ好みの女優さんに出会えてしまった。
声量カバーするために補助マイクはついていたものの、クズ男をしばき倒すパワーがしっかりあって、どんなにつゆだくでお芝居していても美しい透明感があって、一瞬でファンになってしまった。

あ、あと大石くんの前説が身内の中だけで局所的ヒットを飛ばしていた。大石くん見てると元気が出るなぁ!!
アフトクは味方&石田コンビ。ついこの間卒業式みたいな雰囲気出してたくせに、秒で帰ってくるこの並び(笑)味方がぴよぴよだった最初の新幕末の裏話なんかが聞けて楽しかったです。



……長くなりすぎるから2日目以降と記事分けようかな(笑)
この初日、こちらも気合い入れて全力で挑みすぎたのもよくなかったんですけど、受け取るものが多すぎて終わった後クッタクタになっちゃって。友達とご飯いく余裕もなく、「奴ら以前に私が最終日まで持つのだろうか…」と不安に感じながら帰路についたのを凄く覚えている。時期が時期だったので、帰り道でうな重弁当買って元気だそうとしてたな(笑)
初級革命講座、毎日通って観るものではない。

なつのお題箱