風の果て

恋をしただけ それだけのことを

8月観劇記録

ようやく夏らしい夏が来た8月。
入口で体温を測られるのもアルコールかけられるのも、1席空きの静まり返った客席もだんだんと慣れてきて、当たり前になってきた。それでも気軽に野次馬で行ける感じにはほど遠いので、どうしても今までに比べて観劇数は激減してるけど、細々と行けるものが増えてきたのは嬉しいな。

幸い私が見にいったものは途中で中止になることもキャス変することもなく最終日まで上演出来ているのだけど、よほど逸脱した行動しない限り感染するかしないかなんてもう運でしかなくて、この博打みたいな上演がいつまで続くんだろうと思う。年末くらいまでには、この状況に対応する落としどころみたいなのが見つかったらいいんだけどな。

以下、観たものの記録。なんとなくちゃんと感想書く気分にならなかったので、ほぼついったと同じ内容。

  • ミュージカル「憂国のモリアーティ」Op.2 8/8ソワレ@銀河劇場

ただいま銀劇ー!!観劇した日はまだ人が死ぬほどの暑さではなかったけど、駅から地上に出た途端セミがうるさくて、あぁ今年も夏の銀劇に来れてよかったなと思った。そもそも快適度の高い銀劇、人数半分になってトイレ列も物販によるロビー混雑もなくなったらより快適になっていた。座席が半分なのは寂しい限りだけど。

2019年に見た2.5作品の中でぶっちぎり面白かったモリミュ。今回も裏切らない面白さと歌のうまさだった。自粛期間中のしょーごくんといえば、海賊と暴言を吐きながら酒を飲む配信に出ている姿だけだったのだけどw、何か月も舞台に立っていないとは思えない安定の鬼譜面で最高だった。強い。ひらりょシャーロックとの列車の中での推理合戦、膨大な台詞を全部歌で叩きつけてくるので痺れた。アイリーンはさすがだし(カテコで一人だけ舞台の上段に立つアイリーン大正解)、いざーさんは相変わらず全方位かっこいいし、たろちゃんはまた一段と歌が上手くなっていて、3時間あっという間だった。たろちゃん超よかったなーーー。毎回言ってるけど、ほんとに毎回見るたび上手くなる。女装も可愛かったし(笑)

ここから先は身も蓋もない話になってしまうんだけど。
7月に舞台上演が復活して以降、初めてのマウスシールドもソーシャルディスタンスもない舞台だった。めちゃくちゃ面白かった。あの人数で歌って踊るOPのキャスパレの時点でちょっと涙出たもん。先月見た作品もどれも良かったけど、どんなに制約をうまく活用してこの状況下でやれる形に落とし込んだって、結局本来の形にはかなわないんだなって突きつけられてしまった。不自由な状態に慣らされて、今できる範囲で…なんて理解のあるような態度取ってみたところで、本当に観たいものはこれだし、これを超える形なんてあるわけないんだ。
「どれが正しい」なんて誰にもわからなくて、「何を選ぶか」が重要な今、この形を突き通したのもまた一つの意地だなと思った。この形でやってくれてよかった。やれてよかった。

  • GRIMM 8/13、8/16ソワレ@六行会ホール

初日と最終日を観劇しました。
配信企画から生まれた舞台ということで、普通のオリジナル舞台とはちょっと違う感じなんだけど、しょーたくんとしょへなので何があってもどうにでもなるし、なんでもやれる二人で楽しかった。初日より最終日のほうが味付け色々増えてたなwww

吉谷さんっていうと舞台上で二元三元でエピソードが同時進行する手法をよくやるイメージがあるだけど、今回は出演者二人だけなので照明と音の切り替えや、本の扱いだけで目まぐるしく役が切り替わっていくのが面白かった。キャラとしては、しょへの鉄のストーブの王女とルイーザが好き。鉄のストーブはハッピーエンドだから、終盤ずっといちゃいちゃしてて可愛い(笑)。しょーたくんはいばら姫(既視感が凄い)と、ヤーコプ自身が好きかな。やりたい放題してる悪魔もよかったけどw最終日の悪魔ほんとに好き放題してたな(しょへがずっと笑ってたw)

千穐楽のカテコのしょーたくんの挨拶がいつになく真面目で、「この挨拶が配信されてる状況ってやっぱり非常事態なんだよなぁ」と思いながら聴いていた。茶化してるわけじゃなく、この人が思い切りふざけ倒していられる世界こそ正常であり平和なんだよなと…。余計なこと考えないで、バカみたいなことを大真面目にやれる状況、まだまだ遠いだろうなー。
そのあと客が謎の粘りを見せて思ったより多くカテコが続いてしまい、「さっき真面目な話しちゃったからもう出てくるの恥ずかしい!w」つってたの可愛かったなw
本人も1月ぶり?の舞台とか言ってたけど、私も2月末に滑り込み開催した謎のTMW上映イベント以来だったので、ほんとーーーに久しぶりに生で観れて嬉しかった。次は来月のバーイベ!無事やれますように!!

なつのお題箱