風の果て

恋をしただけ それだけのことを

10月観劇記録

暇なのをいいことに数を稼いだ感じ。その分一つ一つに対して煮詰められなくなってるけど。お金と時間は捻出できても脳のキャパは増やせないので…外付けHDDがほしい…。
配信やニコ生放送も色々見たので、それはこっちにまとめてあります。基本だらだら見てるのでこちらも感想も雑ですが。
choco-ice.hatenablog.com


  • 朗読劇『Equal-イコール-』

現地で2回観劇、染圭は配信で見ました。染圭ラストの配役チェンジも見たかったんだけど、当日なんか気が乗らなくて買わなかった(配信ってそういうことあるよね)
choco-ice.hatenablog.com

ようやく現地で観劇。色々パワーアップしていた、主に3話が(笑)
のっけからめっちゃ乳首見せてくるライザン!ページを見失うマルグリット!教えてくれるライザン(優しい)!雑な古畑任三郎の物まねを繰り出すライザン!巻き込まれるリリー!

って感じでした。何。
3話のインパクト強すぎて他を忘れがちだけど、他も随分馴染んでてテンポ良くなってた。鞘師と中屋敷脚本の相性が良すぎるので、いつか柿に出てほしい(って前回も書いた気がする)
6話を見終わったとにもう1回日和の少女純潔を聴きたいなぁと思ったので、やっぱり雨下→日和の順で見るべきだった。チケットの当落が上手くいかなかったので仕方ないのですが。

大阪公演の方も無事終わってよかった。綺伝の超改変もそうだけど、この状況下でやれる範囲内で面白いものを生み出すことにかけては、すえみつ絶対的に信頼できる。予想外の形でリリーのことたくさん知れてよかった。
来年はもう本公演ないことが決まってるらしいけど、次にやるころには客席が声出せる状態になっていて、繭期大夜会で全力の\もっと守って私たち!/が出来ますように。

  • それぞれの為 10/22マチネ@シブゲキ

翔太くんゲストDAY。客席半減とはいえ、平日の昼間にこのキャストでこのキャパはきつくない!?と思いつつ行ってきました。10分前くらいまで人いなさすぎてやばかったけど、最終的にまあまあの入りになってたかな。
オムさんが書くメタ作品は面白い。若手俳優のおたくがおたく同士だったりクソ制作だったりカノバレだったりと戦いながら、客、作り手、演者それぞれの立場から「何のために」そこにいるのかと向き合っていく物語なんだけど、おたくの解像度がまぁ高い(笑)ランブロに対する不満や最前争奪戦くらいは鉄板として、「客入れSEに草を生やすおたく」、「前説の変な声のスタッフがツボに入って応援してしまうおたく」など、確かにやるけどよく見てるな!!wって内容がてんこ盛りで超面白かった。全部ばれてる(笑)


自称ファン第一号であらゆる手段で最前に入ってランブロ10万円単位で買う、金に糸目をつけないけど職業はただのOLというキチガイガッツのTOあゆぺそ。
あゆぺその対抗馬で子分従えながら最前争奪線してる丸(めちゃくちゃ現場にそうな服を着ている)。
丸の子分(だと丸が一方的に思ってる)でおとなしそうなダサめの見た目の割に、言うことズバッと言う岸ちゃん。
あゆぺその相方ですげぇうるさいけど根は良い奴なキャンディ。喋る勢いと内容が本当に現場にいるギャル。
新規で入ってきて「右も左もわからない無害なライト層です」みたいな顔して1枚だけ買ったランブロでSSRを引き当てる女、さっちゃん。
全員バラバラの服装で全員フライヤーが折れずにはいるサイズのでけえカバン持ってる女たち、みんな現場にいそうで好きだった。俺たちが生きる現場とTwitterの濃縮相関図(笑)

ラスト、虚無を生むしょっぱい演出家が思いのたけを吐露するのだけど、内容が「お前がお前なりに頑張ってるのはわかったが、結果おもしろくねぇので虚無舞台に推しを呼ぶな」と言いたくなるような内容だったので、このままいい話で終わったら嫌だなと思ったら、最後おたくに囲まれてガンガンに詰められていたのでゲラゲラ笑った。詰められる演出家(なぜかまつしんさんが出てくれているw)が、おたくに向かって「ヤクザ!?」「ヤクザが言うやつじゃん!!」って言ってたので、おたくは制作サイドからリアルにヤクザだと思われてる可能性がある。

あとオムさんだなぁって思ったのは、セットが舞台を裏から見た構図(手前にステージがあって奥側の客席セットと向き合う形で見る)なんだけど。公演タイトルが「俺の背中」なので劇中のおたくたちは基本推しの背中を見てる=対面の我々は正面から役者を観れる、って形なんですよね。あれ上手い。

  • 饗宴「Führer」10/22@DisGOONieS

10/15に発表して10/21に初日って何!?
ってなりながら行きましたけども!行くけども!!w

前回は「レストランという場所を使って新たなお芝居をやる」ことが前面に来ていたのに対し、今回はもっと普通に「西田作品をDisGOONieSで上演する」に近かった気がする。作品自体が西田のサビみたいな話だったのもあり。しかしこれを超短期間で作って上演するの、あのメンツでしか無理だろうよwww(糸ちゃんに1週間与えたのはせめてもの優しさだったんだろうか…w)冒頭、しんた以外の4人のクソデカボイス四重奏の圧が強すぎて、そこからずっと「これを…糸ちゃんが…???」と思いながら見た(笑)

OPとEDが美しくて泣きそうになった。レストランという場所でもあんな綺麗な照明作れるんだなということも、しんたが振る指揮の示す先に次のメンバーがいるところから流れていくキャスト紹介も、あのお芝居するためにDisGOONieSがあるんじゃないかと思ったくらい綺麗にハマっていた。
1919年ミュンヘンから第二次世界大戦終結までの、アドルフ・ヒトラーとその怪物を生み出した男たち。「知り難き~」見てないし世界史にも弱いので話の詳細にはついていけてないのだけど、それでも十分面白い。席が一番内側(芝居をするテーブルに近い位置)だったので、本当に目の前であの圧のお芝居が繰り広げられていて、コロナ関係なくちゃんと体調を整えていかないとその圧に負けてしまいそうな感覚が気持ちよかった。これだよ、この板の上(という概念はここにはないけど)との勝負しに私は現場に行くんだよ。レストランの隣のテーブルという日常的すぎる距離にいるはずなのに、あの真ん中のテーブルだけ違う世界に存在していて、それを光景を俯瞰で見ているような気持ちになる瞬間が何度もあった。アクリル板一枚挟んだ、近くて遠い第二次世界大戦下のドイツ。

萩さん、まさし、デラさん、しょうごくんというモンスター級揃いのメンツの真ん中にいることを当たり前のように成立させるしんたはやっぱり凄かった。何かに憑かれた人を見ているような。はじめてディスグーニーで見たときは22歳だったのがすっかり大人の男性になっていて、目の前で見るとその変化がより顕著で戸惑うくらいだったのだけど(去年コクーン見てるけどアンジェリコちゃんは10代の少年だったので…)、アフトクでぴよぴよの最年少してる姿は可愛かった。お芝居してる間あんなに化け物なのに(笑)
久しぶりに見るデラさんは綺麗だった。あとそろそろ船の記憶が萩さんの香水の香りとイコールになりつつある(笑)
アフトクでまさしさんが、「最初はしょうごと俺の二人芝居って話から始まったんだけど、10日くらい前に集められたら慎太郎がいた」と言っており、どうもしんたが捕まえられたから、だったら人数増やしてこの話やろうぜ~という流れだったらしい。凄い。突貫工事すぎる(笑)

  • 饗宴「Führer」10/26@DisGOONieS

2回目の観劇。糸ちゃんの2日目。
月曜日ということもあってか客席が賑わっていて、そこも含めて楽しかった。菊池しゅーちゃん、熱海の千穐楽の客席ぶりに見た(笑)序盤の「6人目は誰がやる?」から「では6人目はあなたということにしましょう」の間で、客席から宮下ゆーやくんが引きずり出されて座らせられていた。名前聞かれると「デカルトです」って答えてくれるゆーやくん…w全員から結構な時間ボコボコにされていらっしゃった。物理で。お疲れさまでした(笑)

糸ちゃんは相変わらず小さくてお顔が可愛くて、あらあらこんな可愛らしい子がこんな治安の悪い船にあらあらあらあら…という感じなんだけど(笑)。お芝居は上手いので全然問題ないし、糸ちゃんが入ることで全体の雰囲気が若返るので、序盤の若者たちの盛り上がりを表現するにはむしろこの方が合ってたのかもしれない。あと糸ちゃんがアドルフ演じるターンに入った時の、リアルに「怪物が育てられている」という感覚にゾクソクした。まだまだ伸びるんだろうなぁ。紀伊國屋も経由してほしかったけど、大山やるにはもう育ち過ぎちゃった感じあるな…。
シングルキャスト陣たちも前回見たときより慣れて馴染んでパワーアップしてて、こちらも2回目で話の流れを知っている分、もっと集中して見れた感じがする。死角が多い席だったけど、アクリル板に反射して意外な角度から意外な表情が見えるときが多々あるのも面白かった。

なつのお題箱